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paslil'朝日ゆきの生誕祭2022 〜自称天才朝日ゆきのが20歳になるの巻!?〜

本日の主役、朝日ゆきのが影アナでポロリとセットリストの見せ場を喋ってしまい、慌てて取り消す。
予定調和では終わらない paslil' のライブの楽しさがこんなところにも表れていた。

セットリスト


朝日ゆきのはやる気と勢いは人一倍あるのだけれど、その「勢い」で喋っているうちに自分が何を言おうとしていたのか閑却してしまい、我に返って狼狽えることもままあるが、根が善人なので嫌な感じはせず、取り繕おうとして破綻してボヤくところまでセットで面白い。
とっ散らかっても、自分の言葉を紡ぐことは諦めない。
最後までやり切るのは美点。

朝日ゆきの

「頭良さそうな組」「お勉強のできる組」には入れて貰えず、その点で軽く見られがち、弄られがちではあるのだけれど、泣いてもボヤいても前には進む「愚公山を移す」を地で行くひたむきさは、もっと評価されて良いと思う。

宮坂舞子
星名瞳
芝咲智菜

paslil'は「ボケ担当」と言う訳ではないが、朝日、星名、宮坂の3人は粗忽なところがあり、「ツッコミ役」と言う訳でもない芝咲が時々我に返ることで(もしくはマネージャーやスタッフが気付いて)軌道修正することがままある。

この日も

・お祝いメッセージ動画
・ケーキとプレゼント贈呈

この二つのサプライズ演出を、きっかけを作る役がどちらも忘れていて、なし崩し的に進めつつ、最終的には大団円に。

この「ほのぼの感」「なんとかする力」は、グループの強みなのではなかろうか。
賢さは時として小賢しさとして鼻に付くことがあり、怜悧さは冷たさに通ずるところがあるのだけれど、paslil' のライブやイベントで、「醒めてしまう瞬間」を体感したことは、今のところ無い。

歌も振り付けも、メンバーそれぞれのキャラクターも、「とっつきやすい」。
敷居が低く、初見でも誰でも楽しめるのだけれど、歌もダンスも基礎がしっかりしている。
こと歌に関しては、ハーモニーを作れると言う点に於いて、ワロップのアイドルの中でも出色。

とっつきやすい分、「凄み」として伝わりにくいのが瑕と言えば瑕なのだけれど、それを補って余りある親しみやすさにはなっている。

笑ったり泣いたり混乱したりボヤいたり、常に忙しい朝日ゆきのの「らしさ」は存分に感じられた、良い生誕祭だった。

(2022.12.04 記)

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