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黄瀬的100文字SF:10


 なんとなくバスに乗ってなんとなく降りてみた。前に一度来たことがあるような。停留所の名前は郷愁町。次のバスはと。三年後!慌てて乗り込み気がつく。運転手は自分だった。疲れ果てた顔で、バスを日常街に向ける。

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 なんとなくバスに乗ってなんと
なく降りてみた。前に一度来たこ
とがあるような。停留所の名前は
郷愁町。次のバスはと。三年後!
慌てて乗り込み気がつく。運転手
は自分だった。疲れ果てた顔で、
バスを日常街に向ける。    

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Kise style 100 characters Sci-Fi: vol.10
バスの運転手


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