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マスターズ甲子園。①

11月9日・10日の2日間で開催されたマスターズ甲子園が終わった。

皆さんは「おじさんたちの甲子園」と呼ばれているマスターズ甲子園をご存知だろうか。
かつて甲子園を目指した旧高校球児・現おじさんが地方大会をトーナメントで勝ち抜き、高校時代は踏めなかった聖地・甲子園の土を踏む。
それが19歳だろうと、80歳だろうと。
甲子園球場を貸し切って行われる盛大な草野球ではない。
予選大会を勝ち抜き、母校のユニホームに身を包んでプレーする。
同じグラウンドで汗を流した仲間が世代を超えて集う神聖な大会だ。

第2回大会から故・星野仙一氏がマスターズ甲子園大会名誉会長に就任し、「おっさんよ、夢をもて!」というメッセージを送っており、甲子園は今やおじさんたちの聖地ともなった。


まずはマスターズ甲子園のキャッチコピーを紹介する。このキャッチコピーが、笑わせにきているような気もしつつちょっと泣けてもくる。

夢、続投。(2004年/第1回、2005年/第2回)
46歳じゃない。高校31年生って呼んでくれ。(2006年/第3回)
試合開始が、少し遅れただけだよな。(2007年/第4回)
いい歳して甲子園、行こう。(2008年/第5回)
野球を、裏切らなかった。野球は、裏切らなかった。(2009年/第6回)
人生に、甲子園が足りなかった。(2010年/第7回)
信じてる。野球の力。みんなの絆。(2011年/第8回)
あの夏の宿題、やり残してないか。(2012年/第9回)
いくつになっても、甲子園は甲子園だ。(2013年/第10回)
甲子園を、たのしむ。(2014年/第11回)
甲子園はずっと遠くにあった。ずっと近くにあった。(2015年/第12回)
プレイボール前から、もうドラマがある。(2016年/第13回)
勝つことより負けることより大事なこと。(2017年/第14回)
100回重ねたドラマがある。そのドラマには終わりがない。(2018年/第15回)
あの日の9回裏の、その先がある。(2019年/第16回)
がんばったことは、きっと、つながる。(2020年/第17回・中止)
今年の甲子園は、12月までしっかり熱い。(2021年/第18回)
気持ちでは、140km。気持ちでは、スタンドイン。(2022年/第19回)
みせてやる。大人の本気。大人の頂点。(2023年/第20回)
甲子園は、秋にもう一度熱くなる。(2024年/第21回)

マスターズ甲子園ヒストリー より


毎年制作されているポスターも、躍動するおじさんたちの姿がかっこいいので、ぜひご覧いただきたい。→マスターズ甲子園ヒストリー


マスターズ甲子園では、球児に限らず「かつて甲子園を夢見た人たち」が夢を叶える場所でもある。
高校生当時プラカードを持てなかった市立西宮高校OGがプラカード先導。
審判員も然り。
また、スタンドからはボランティアの吹奏楽応援があり、甲子園名物の「アルプススタンド応援」も再現される(出場校の吹奏楽部OB・OGが演奏しているケースもある)。

第16回大会では元PL学園監督の中村順司氏(全国制覇春夏6回)や元鹿児島実業監督(第16回大会出場者の中で最多甲子園出場)の久保克之氏が総監督として出場し、元PL学園の桑田真澄氏が選手宣誓を行った。

マスターズ甲子園を構成しているもの全てがとにかく「甲子園」で、往年の高校野球ファンは唸らずにはいられない。
また、片方が元高校球児であればOKという「甲子園キャッチボール」で、親子、夫婦、きょうだい、元チームメイトなど、甲子園のフィールドでのキャッチボールも名物。
過去20年間の歴史の中で、0歳から80歳代までこのキャッチボールに参加しているようだ。(さつき調べ)

【続】

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