言葉にすること

私たちはいつから、自分の気持ちを言葉にするのをやめてしまうのだろう。
かつては、10代の後半から20代の前半まで、自分の気持ちに動きがある毎に、それがどんなに小さくても言葉で文章に表していた。
そしてそれが積み重なって、ひとつの物語が出来ていくと思っていた。
それがいまではもう、言葉に出すことが少なくなってきた。
自分の中から言葉を外に出すことによって引き起こされる影響を、あまりに神経質に考えてしまう。
結果、自分の言葉で誰かを傷付けるのならばと当たり障りのないことばかりを並べるようになった。もう何も書けない。

私は何かを発言したり発信したりする度に誰かを傷つけているんだというそのことを忘れない限り何も書けない。

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