最近、ちゃんと感じてる?!
感情をもっと意識して その感情に先ずは挨拶をする。そしてその客観視した感情と会話をする。そんな一見不思議な方法が、今私が学ぶフォーカシング。心理学のなかで、特に傾聴において重要な方法ということです。
そういえば最近、私たち現代人は、 感情感覚(右脳)の殆どを心の片隅に追いやり、左脳だけで効率的・論理的に生活している、そんな気がします。
一例として 今年の初日の出。 100人ほどが集まった旧中川の橋の上で, 日の出の瞬間に太陽を愛でていたのは私,かみさん、その他3人のみ。100人のうちたったの5人である。
では残りの95人は何をしていたかというと、,一斉にスマホでぱしゃり。中には初日の出をバックにVサインをする輩まで。。。。
同様にレストラン。食事が運ばれたら先ずはパシャリ!
先ず、見て楽しみ、嗅いで楽しみ、舌の上で楽しみ、喉でじっくり楽しむ、そうすればもっともっとおいしく食べられる、幸せに食べられるというのに、、、、
思えばこれは最近だけの現象ではない気もする。
例えば海外旅行。日本人は観光スポットにバスで大挙してやってきて、短時間の自由時間で写真を撮りまくり、そしてお土産を買いまくって、足早に次の観光スポットへ、、 観光スポット自体をじっくり味わう時間すら与えられていない。 日本人の観光客はそんな風に揶揄されていた気がします。
先ずは五覚でじっくりと触れ、そこから発生する感情をじっくり味わい、そしてじっくり思考する。そんな本来の物の楽しみ方、愛で方を、現代(日本)人の殆どは、忘れてしまったのかもしれません。
また感情に目を向けるとしても、それは不足感や、不安、不満等のマイナス感情ばかり。それを如何に少なくするか、いかに克服するかにばかり目が行き、今の幸福感をじっくり味わうなんて考えたことすらない。
欲望(~したい)や怒りなど感情はコン卜口―ルされるべき物として隅に押しやられ、子供の頃から常に「すべき、しなきゃ、しなさい」に追いかけられている。 その結果が先進国で最も低い幸福感。そして自殺の多さではなかろうか?。