no title【18】
死にたい、死ねない。
その狭間で、大きく揺れている。
こころはもう、何度も死んでいる。
だから、半分は死んでいるんだ。
抜け殻で、日々仕事に食らいつく。
家に帰れば、本当にただの抜け殻。
身体さえ、消すことができれば。
そうすれば、楽になれる。
誰も悲しむ人はいない。
身体を消すことで復讐になればいい。
それでも、何故かできない。
勇気が持てない、ただの意気地なし。
自ら命を絶つこと。
それは、とても勇気のいること。
決して美化して良い話にしてはならない。
けれど、勇気を出して、死を選んだ人はある意味凄いと思う。
そうすることでしか、自分を解き放てなかった。
自分が楽になるための、最終手段。
楽になりたいのに、できない。
そんな宙ぶらりんな状態が、一番辛い。
決めきれない自分が、一番辛くて憎い。