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【アトツギの為のブログ】元アトツギが思う後を継ぐのに大切な事

私は父の会社を辞めた…。

アトツギを辞めた瞬間でもあった。ブログやnoteでも散々書いてきたが、私はアトツギを辞めた。アトツギを何故辞めたのか、アトツギをどうやって辞めたのかについては、過去の記事を読んでほしい。

自分で会社を立ち上げ丸24年が過ぎ、25年目を迎えた。社長として会社を経営してきた24年間、あぁ、アトツギって恵まれてたなぁ、アトツギだからこその嫌なこともあったけど、アトツギ続けてたほうが良かったかなぁと思う様なことも良くあった。

アトツギと創業者の決定的な違いは、0から立ち上げるか、ある程度出来上がった状態からスタートするかの違いがある。

0から立ち上げるのは、やっぱり、パワーがいる。パワーとは具体的には活動量のことだ!活動量を少し具体的に見ていくと、会社のことを知ってもらい、興味を持って貰い、サービスや商品を買って頂く。ここまでの方法で考えつくことは全てやる。全てだ。私の場合、まずは経営者の集まるところに出向き、私や会社を知って頂き、何をやっている人かを認識してもらう。そこから徐々に仲良くなって貰い、仕事の話を聞いて貰えるような関係性を構築する。そして、ようやく仕事の話をする。仕事の話をしたからと言って契約が取れる訳ではない。何度も何度もこの工程を繰り返し、契約が取れる段階まで頑張って活動する。

一方で、他の方法論も考えられることは全部やっていく。お金が無いから、自分でやれることは全て自分でやる。ホームページは多少外注したが、SNSの運用だとか展示会出展とか、ちょっとでも露出できるチャンスがあれば露出の機会を作っていった。

会社を立ち上げて3年ぐらいは寝るヒマを惜しんで、とにかくやれることを全てやった。しかし、それでもまだまだ足りない。だから、もっともっと活動量を増やす。普通の会社員なら身体を壊していたかもしれない。しかし、そこはやはり夢や目標を達成するためだから、どんなに忙しくても楽しくて仕方が無かった。

それからしばらくして会社経営も軌道に乗り少し時間的にも心にも余裕ができてきた時に、ふと思った。アトツギだったら、このとにかく動きまくる活動量を増やしまくることはしなくていい事なのでは?と。

そう考えると、アトツギは創業者、あるいは、先代では見ることのできなかった景色を見ることができるなではないかと思うようになった。

なんて勿体ないことをしたんだぁ!俺は。

そう思った。アトツギに戻ろうかとも思ったが、自分の会社があったし、父の会社は父の右腕だった私の元上司が父の会社の後を継いでいたので、これは戻らない方が良いなと思い、戻ることはしなかった。

ところで、アトツギ問題は、アトツギだけの問題ではない。日本の企業の99%が中小企業だし、会社員の97%が中小企業で働いていると言われている。ある調査によると57%の中小企業が後継者がいないが為に、会社は儲かっているのに会社を存続できないかもしれないという。そうなると、もし、これらの企業が全て会社を閉めたらという前提にはなるが、3000万人〜4000万人の失業者が生まれる計算になる。

つまり、会社員の方々も他人事ではないのだ。アトツギ問題は、アトツギや先代の経営者に限らず、幅広くの人に関係がある話なのだ。

アトツギ問題は、実はもう待ったなしの日本経済を支える構造的な社会問題になっているのだ。

日本が30年後、50年後、人口が減ったとしても経済を回していくためには、アトツギ問題は決して逃げることができない問題であり、解決しないといけない喫緊のテーマなのだ。

アトツギはアトツギで、日本での雇用を守り経済を回していくためには、日本国内だけでなく海外にも目を向けて、かつ、外資を稼がないといけない時代だ。

このように考えていくと、これからのアトツギは先代や創業者とは違う価値観で新しい時代に対応できるように会社を変化させないといけない。

ここに、アトツギの難しさと楽しさの1つがある。

会社を変化させなければならないが、言いにくい古参のスタッフや反対するスタッフが現れたりしてなかなか思うように変化させるのが難しい時がある。こういうときは、アトツギはハードルが高い。

しかし、アトツギはこの難問に立ち向かい、解決しないと会社が存続できないかもしれない。先代の時では無かった新しい常識や新しい価値観に対応していかなければならない。

この問題はアトツギだからこそできる問題解決であったり、若い息吹であるからこそ対応できることであったりする。

そう考えると、アトツギは先代とは違う人格やスキルが求められる。つまり、昭和の体育会系組織から平成のゆとり組織、そして、令和のコンプライアンス組織へと変わっていかなければならない。

アトツギが後を継ぎたいと思う会社になっているかということも大切だが、代を継いだ時に時代に合わせた組織になっているか?という事も重要だ。

故に、アトツギが代を継いだら、必ず、スタッフ全員に自分の考え方、会社の経営方針を説明し、理解して貰い、納得してもらわないといけない。

その為、MVV(ミッションビジョンバリュー)やフィロソフィーなどはとても重要な要素となる。これらを制定し、末端に至るまで理解して納得し共感して貰う必要がある。

もちろん、価値観の多様化でなかなか理解して貰えない人もいるだろう。しかし、仕事ではこういう価値観を重要視するんだ!と理解してもらうことは出来るはずだ。

一般的にはアトツギが社長になったら、まずやるべき事はこの辺にある。これらが実現しなければ、具体的な売上目標や商品計画立てたとしても必ず失敗する。

会社の軸となる信念が必要なのだ。創業者は意外と背中でそれを見せてきたという事も多い。しかし、アトツギには創業者ほどのカリスマ性も無いし、時代に合わせた価値観で組織を作っていかなければならない為、新しい信念指針が必要になるわけだ。

この様にアトツギが後を継ぐのに大切な事が分かって貰えたのではないだろうか。

ぜひ、アトツギの皆様には夢や目標を達成してほしいと思う今日この頃だ。

【アトツギ、先代の社長へ】
弊社では、アトツギプロデュースといサービスを提供しております。

なーんかアトツギとしてモヤモヤしてる。将来、この会社を背負って責任持ってやっていけるのだろうか?

言語化できないモヤモヤを元アトツギが言語化するのに一緒に考えます!

私はそういうアトツギを応援支援したいと考えて、アトツギプロデュースを始めることにしました!

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