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取材はメモがすべて - メモをとった時点で仕事の半分は終わり


グラフィックデザイナーであり、居酒屋探訪家の太田和彦さんを取材したWebサイトを拝見しました。

太田さんの酒と人生に関するエッセイが好きです。

太田さんのように、自分にぴたりとくる居酒屋を見つけて、1人で入り、旨い肴で軽くお酒を飲みたいなぁ・・・と感じさせてくれる、毎日をリラックスして楽しく過ごす時間の大切さを教えてくれます。

そんな太田さんは、居酒屋の取材のコツを「メモとる」と明言されています。コクヨのA6ノートを愛用されているようでした。

なるほどな、エッセイの面白さはメモにあるのか、と感じました。

ー 取材のコツみたいなものはありますか?

太田 : メモをとる、それがすべてです。時間をかけて酒を飲んでいるから、何を注文したかなんて絶対に忘れる。昨日居酒屋で食べた4品を言えと言われても答えられないでしょう。だから目にしたもの聞いたことはすべてメモしておく。ぼくの文は新聞記者の書き方で「5W1H」が基本。一番大切なのは数字と名前の表記。メニューの「あじの開き」も「鯵」か「アジ」か「あじ」か。それとスケッチですね。写真を撮ったこともあったけど、何に注目して撮ったのか後からわからないので使わなくなった。スケッチは必要なものは強調するなど、そこですでに編集が入っている。デザイナーですからスケッチも編集もお手のものです。味の表現もその場で言葉を選んでおく。「酒は酸味甘味のバランスがよい」とか「ポテサラに干しぶどうが入っている」とか。そうすれば後で味を思い出せる。このメモをとった時点で仕事の半分は終わっていますね

ー メモ帳はなぜこのCampusの5号なのでしょう。

太田 : 手頃で小さく、ボールペンを挟んでおける店に座ったら太腿の下に差し込んで、書くときにサッと出して、スッと仕舞う。(略)池波正太郎とか山口瞳とかビッグネームならば「美味しかった」でいいんですが、名もない者の文を読んでもらうには中身の具体的なレポートにする必要があったわけです。その意識は最初からありました。「実用書でなければならない」と。


自分の仕事の参考にできればと思います。

お読みいただきありがとうございます。良い一日をお過ごしください。

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