シン・ウルトラマン
映画『シン・ウルトラマン』を観てきました。
口コミが賛否両論な事が頷ける映画でした。
庵野さんはウルトラマンをどんな解釈で見せてくれて、そして感動させてくれるんだろう?、と期待した人は物足りないと評するかもしれない。
私は楽しみました。凄くウルトラマン愛に溢れた映画だったのです。更に言うと、ウルトラマンを産んだあの時代への愛、リスペクトを強く感じました。だから、その昭和っぽい、当時の特撮で頑張った感のある雰囲気はそのままで今回も撮られてます(私はそう感じました)。
昭和は、技術が発展し、日本産業も自信をつけ、将来が明るく見えていた時代。頑張ればその分良くなった時代。テレビがカラーになり、こんな風に撮ったらこんな凄く見えるって感動した時代。そしてこの先、沢山の感動と幸福を予感していた時代でした。
現在だって、感動やワクワクを感じて生きる事は出来ると思う。でも、昭和と違うのは、技術によってもたらされるのではなく、自分の中の生に感動を見つけなければならない。そう考えると、当日ウルトラマンを作っていた人達は、既にそれを獲得していたのかも知れない。