SNS移住のメモ(AI学習?)2024.11
☆結論☆
移住者「イラストの生成AI学習を避けたい」
👑Xfolio(クロスフォリオ)+好きなSNS
👑自分の個人サイト(強耐性)
>𝕏の非公開アカウント(鍵垢)
≒ 𝕏でGrokの設定をOFF
≒学習拒否設定のあるMisskey系SNS
≒自分の個人サイト(弱耐性)
>その他SNS, 画像投稿サイト
= AIを避けたいならXから出る必要は無いが、それを差し置いても運営に愛想を尽かしてしまったなら、Xfolioのようなサービスを併用して好きなSNSに行くこともできる。
結局どのプラットフォームが今どうなっているのかをまとめる。
一次資料のみを引く。添付リンクから、自身の目で確かめると良い。
(その他資料・私から感想などがあれば、見出しに「*」を明記し、事実と分けて書く。)
X(旧称:Twitter)
※結論:Grokの学習から外せる!
AI学習に関する公式の発言・資料
(※日本語訳版は誤訳が散見されるため英語版を引用する。付属する翻訳は筆者のためのメモ。)
About Grok
https://help.x.com/en/using-x/about-grok (2024-11-16 閲覧)
=Grokの学習から外れるためには [ポストに加えて、Grokでのやり取り、インプット、結果をトレーニングと調整に利用することを許可する] の設定を切り替える。
=鍵垢にすると投稿がGrokの訓練や回答生成に使われることを防げる。
=XもxAIも、あなたのデータを売ることはない。
//他社のAIによるクロールを弾いていることを示す資料を入れる
*私の感想(この記事を見た人から来るかもしれない指摘や懸念)
「Xが作るGrok以外のAIに使われる可能性はあるのではないか。」
非公開アカウントなら大丈夫じゃないかな……これ自体はGrokと深く関係しない設定だから、これでGrokをブロックできてる以上は他もブロックできると考えてる。設定OFFの方はあくまでGrokの設定に見えるので分からない。"Grok以外のAIには使ってません、使うときは発表します。"みたいな発言を探している。(無くても私は一応信頼している)
「じゃあウォーターマーク付けなくていいか」
確か他にも色々防げるみたいな話だったので付けたままがいいはず。あと、悪い個人が学習に使うパターンは残ってる(※これの完全防御は無理)。
「設定の文言 "ポストに加えて、~~を" というのは変」
翻訳がマズかったらしい。英語版の設定・ヘルプでは問題ない。これについてX運営に問い合わせをした人もいる。結局「OFFにすれば学習範囲外」で確定している(2024年11月時点)。
[ https://x.com/keita_roboin/status/1849527471097643043 ]
Xfolio
AIに関する公式の発言・資料
コンテンツ生成AIに対する対応方針について
https://xfolio.jp/portfolio/official/fan_community/7322 (2024-11-16 閲覧)
※この機能は無事公開された。(上記記事の続報 / 2023-06-19 更新)
クロスフォリオ共通利用規約
https://xfolio.jp/xfolio_terms_of_service_20230703.pdf (2024-11-17 閲覧)
*私の感想
特になし。悪い人間がいなければ大丈夫(これは防御できない)。悪い人間は規約違反を犯すことになるみたいなので、その点も頼もしそう。
その他、引っかかることがあれば追記するので教えてほしい。
ちなみに、学習される以外の問題で2023年の記事が目に入ったのでメモする。[ https://note.com/felelihasima/n/n1aff63fbe8a7 ]これまた難しいことだ。(人間とAIの判別をするとき、間違えて人間を弾いてしまう件)
Bluesky
AIに関する公式の発言・資料
Bluesky(@bsky.app)によるBluesky上の投稿
https://bsky.app/profile/bsky.app/post/3layuzbto2c2x (2024-11-17 閲覧)
=他のプラットフォームが創作者のデータを使って訓練していることへの懸念を耳にしていて、私たちは生成AIを訓練するためにあなたのコンテンツを使用することはなく、その意図もない。
*よく見かける声と私の弁明
「AIの学習が怖いだとかでXからブルスカに逃げて、ウォーターマーク無しの絵を上げてるやつって何も分かってないよな。ブルースカイは分散型SNSだからむしろXより危険。学習に使わないって運営は言ってるようだけど、ロクな防御もしてないからAI学習に筒抜けじゃん。陰謀論を信じてヒステリックになった人が使うSNSは使いたくないな。」
ウォーターマーク外すな←わかる。Xで付けているなら付けるべき
Xより危険で筒抜けだ←確かにそうなる。ただ誤解はありそう
ヒスった人の逃げ場←ここ一か月はそういう人もいたのかな。普通いない
Blueskyは「すべてを公開する」&「なにも所有しない」とすら言える仕組みで動いてるので、恐らく"AI学習の逃げ場"としての「すべてを守って」という要求はお門違いになる。その役割を担うべきはここじゃない。Blueskyの思想に則るならその役割は自分自身にある。
*Blueskyだけじゃない。もしAI学習を避けたいなら…
Blueskyで可能な限り学習を避けてイラストをやり取りする方法は、DMと鍵垢(実装予定)を除けば私は1つしか思いつかない。単純に「画像UPサービスは他所のものを使いリンクのみ貼る」こと。
例えばそれにXfolioを使うなら、Xfolioの項で紹介した通りの効果が得られる。これはBlueskyに限らずあらゆるSNSで同じことができるだろう。
*私の感想
「画像UPサービスのリンクを貼られても見づらい」
本当にそう思う。画像を直接添付したときみたいに、ホイホイ見てホイホイいいねを付けられれば理想なのに。これの対策は、ユーザー側と開発者側で合わせて2つあると考える。
投稿時はURLと一緒に、トリミングや低画質化などの加工編集をしたイラストを添付する。
Xfolioなどの画像UPサービスと連携して、リンク先の画像が添付画像のようにスラスラ閲覧できるBlueskyクライアント(=アプリ)を作る。
(最近AIまわりで勝手に持ち上げられて勝手に落とされてるのは、正直気持ちのいいものじゃない。逃げ場ではなく 広場や遊び場として、私が以前から好んで使っているSNSであり、ぜひ楽しい部分を知ってほしいものだ。)
Misskey.io
AIに関する公式の発言・資料
設定>プライバシー>生成AIによる学習を拒否
https://misskey.io/settings/privacy (2024-11-17 閲覧)
*私の感想
特に問題なし。良い学習データクローラーなら指示に従ってくれるだろうし、もし悪いクローラーなら指示も防御も無視して強奪していきそうなので。もしも心配ならば、Blueskyの項で上げた通り、Xfolioのようなサービスのリンクを貼ればいい。
その他サービス
*(画像UPサービスほかにあるよな…)
pixivが「(イラスト)画像UPサービス」の筆頭として挙がると思ってたので、新サービスの方が注目されてて驚いた。どうやら海賊版pixivがあるのを理由にしてる声を見かける。へぇ~(後述する"別の問題"にあたる問題?)
あと思いつくのは、ニコニコ静画とか。あそこは良さそうだけどなんで話題にならないんだ。
*個人サイト
もしなんとかできる人なら、個人サイトを立てて、そこにイラストを置けば良いのかなとも思った。その中でも、がんばって適当なbot対策を入れたりパスワードを付けたりしてる場合を「個人サイト(強耐性)」。経験は無くてもがんばってrobots.txtなどでの拒否はしてる場合を「個人サイト(弱耐性)」と呼んで、後述する強さ表に挿入したい。みんなでリンクバナーを作ろう。
*まとめ
基本手段:「パスワードをかける」or「botを弾く」or「botにお願いする」
移住者「イラストの生成AI学習を避けたい」
👑Xfolio(クロスフォリオ)+好きなSNS
👑自分の個人サイト(強耐性)
>𝕏の非公開アカウント(鍵垢)
≒ 𝕏でGrokの設定をOFF
≒学習拒否設定のあるMisskey系SNS
≒自分の個人サイト(弱耐性)
>その他SNS, 画像投稿サイト
ただし
悪意を持っていれば、どんな対策も大体突破できる。(最悪アナログでもスキャンできる)
とはいえ「学習しにくくすること」「悪意のないAIクローラを拒否すること」はできる。
そんなの突破するのは悪い奴に決まってるから、また別の問題として解決。(プラットフォームの機能ではなくセキュリティ・法律など)
昨今の生成AIの話題に関しては、「██で学習を妨害できる/できない」「██だからAIは悪くない/良くない」「新しい技術が出てきたときはいつもこうだよ」「そもそもGrokみたいなAIから逃げて引っ越す意味は無いでしょ、悪用じゃないし、██って会社も前からやってる」などなどなど、いくつもの観点で活発に意見が飛び交っている。その中でもここでは「もしAI学習から逃げるためにSNS移住をするなら」に絞って、取り上げてみた。
結局、私の知る範囲では、ネット上で絶対に学習されず文章/イラストを全員に公開する方法などない。あまりに無力に聞こえて不安になるかもしれないが、絵を見てもらうのに良い人と悪い人を分ける方法は無いので、上げる場所についてはこれが限界ということになる。
これ以上の防御が必要なら使うサービスではなく、画像加工などの面で行うことになる(これも有効な策は限られるが)。
とにかく、画像を全部消すみたいなことは何といっても面倒なので、それをする前にキチンと公式の言ってることを集めて判断してほしい。
おしまい
P.S.
「XのAI学習が拒否できるのはわかったけど、結局いまの運営が気に入らないから引っ越したい」という件に関して、この記事では書けていない。
主観的にはなるが、私が10個くらい触ってみた感触は以下の記事にふわっと書いてある。
その記事での結論は以下の通りだったので、何かの参考になると嬉しい。