俺たちは100億年前から稀羽すうを知っていた
私には以前から引っかかることがあった。稀羽すうの雑談に登場する「100億年前」「3000年前」「500年間」といったワードである。誇張表現と言ってしまえばそれまでだが、もう一つのきっかけがあり、ある些細な思い付きが現実味を帯びてきたのだ。
私が以前書いた、「稀羽すう」という4字5音の名前から延々と湧き出る妄想を書き留めた記事を、あなたは読んだことがあるだろうか。
ここで取り上げた「名前はヲウスにも由来している」という珍説が、ここで繋がってきたのだ。これにより完成した、以下の説を唱える。
この宇宙は永遠に繰り返しており、稀羽すうはその『干渉』を受けない。
何をバカなと一蹴されるかもしれないが、私の考察を聞けば「そうかも」と思うことは間違いない。根拠を順に挙げていこう。
100億年前の東京ゲームショウ
とある配信中に稀羽すうは、最後に東京ゲームショウに行ったのは100億年前だと発言した。
稀羽すうは嘘を吐かないので、これは事実である。
しかし、東京ゲームショウは1996年から開催されており、100億年前にはまだ存在していないはずである。これは重大な矛盾だ。この地球で「東京」「(テレビ)ゲーム」というものが生まれて以降、東京ゲームショウという名前で別のイベントが行われた記録も見つけられない。
ここから私が考えたのは、"前"の宇宙で経験した日から数えて100億年前ということだ。そして、稀羽すうはそのときの記憶を持っているため、本人にとっては事実なのだ。
では、ループは1回きりなのだろうか。それとも2回3回と続くのか。
「みにくいアヒルの子」初版の時期と本人の経験の関係
稀羽すうは「みにくいアヒルの子」の絵本から出てきた。
みにくいアヒルの子は、アンデルセンにより今(2024.)から181年前に発表された童話である。
一方で、稀羽すうは500年間も水着を着ていないと発言している。
ここから2つの可能性を考えた。
1回きりのループでは100億年と500年の2回分の矛盾を説明できないため、少なくとも2回ループしていること。
稀羽すうの生まれた宇宙では絵本から出てきたが、今の宇宙では絵本の誕生以前から宇宙に存在していること。
前者が成立する場合、過去の発言を同じ手法で検証すれば、さらにループしていることを確認できるだろう。
後者の場合も、2回以上のループは矛盾しないのだが、前者と異なり、ループが1回である場合も成立する。ただ、本人の経験に寄らない歴史はどうだろうか。
豆腐と稀羽すう、3000年の歴史
「私が豆腐を美味いと言って食べるなんて、もうここ3000年の歴史の中で初めてのことなのよ」
豆腐の発祥は諸説があるが、2000年前という説が有力らしく、1000年の開きがある。これは1回のループでは説明できないため、2回以上ループしているのは確実と言っていい。
東京ゲームショウ・水着・豆腐の例を見て、今度はループの範囲について疑問が生まれる。前項の可能性も踏まえて、以下の2つの場合を考えた。
童話が発表されてから、謎のループポイントまでの間を繰り返している。
ループの開始と終了は一貫性がなく、本を途中から開くように、あちこちにとんでいる。
これは、後者が正しいと考えられる。その上で、以下の状態である。
豆腐は100億年以上のループの中で、3000年前に初めて生まれた。
説明が不足していることと思われるが、長くなるため、図に簡単な説明を添えるだけで失礼する。
まず前者の場合のループ区間は「1843年~???」となる。ループエンドは毎回同じかもしれないし、変わってるかもしれない。しかし、1843年以降なのは間違いない。この場合、最初の東京ゲームショウから100億年以上経っているのに豆腐は3000年しか経っていないことになる。しかし、豆腐は童話が発表される以前から存在し、これが覆ることはない。これは矛盾していることになるため、前者の説は誤りとなる。
では後者はどうなるのかと言うと、ループ区間は「???~???」となる。スタートは2024年から見て2000年以上前かもしれないし、2024年以降かもしれない。こうすると様々なことが矛盾なく説明できる。そして図を参照するとハッキリ分かる通り、豆腐は最初の宇宙には存在せず、100億年近くあと、現在からみて3000年前に、初めて誕生したと考えられる。
これが成立することに伴って、水着の際に提示した「稀羽すうの生まれた宇宙では絵本から出てきたが、今の宇宙では絵本の誕生以前から宇宙に存在している」という説もようやく成り立つことになる。
これで、ループの範囲と本人の記憶については理解が深まった。
宇宙は何度も繰り返しており、稀羽すうは少なくとも100億年以上の宇宙を経験し、ループ後も記憶を持ち越している。
ではなぜ、宇宙がこんな風にループしているのか。それは稀羽すうの物語を読めば分かるだろう。
「あらすじ」について
絵本の中で何度も同じ物語を繰り返している。これと同じようなことがこの宇宙でも起こっているのだ。本を途中から読んだりするように、この宇宙で稀羽すうの体感するループも、毎回違う所で始まっているのだ。
あの絵本の中もある種の宇宙であり、アンデルセンが執筆することで童話の世界が生まれたのではなく、それ以前からあの世界が存在していて、童話の発表という形で繋がったのかもしれない。そして、宇宙の記憶を保てる存在が稀羽すうで、2つの世界を渡れる存在が鳥だった。そう考えれば納得がいく。
さて、納得してくれた人も多いと思うが、これを読んでなお「嘘じゃなくて誇張表現だし、本人はそんなこと言ってないんだから、こじつけは諦めなよ」と思っている読者がいるかもしれない。
しかし、稀羽すうはこのメッセージを何度か伝えてくれている。
宇宙のループを伝える稀羽すう
「あらすじ」
まず先ほども紹介したこれだ。ここに載っている絵本でのループは、現実のループに対応しており、物語の形式で書いて私たちに伝えているのだ。
「はろー、すわん!」
この曲の作詞は稀羽すう自身が行っている。歌詞を見てみよう。
察しのいい人は理解しただろう。稀羽すうは前の宇宙でもうファンに会っている。本人から見ればもう会ってるから「はじめまして」は言えないし、顔を見ると恥ずかしいのだ。
宇宙とか言ってるから間違いない。
「Floating」
それだけではない。私たちはつい最近も、このメッセージを受け取っている。この1st Single『Floating』の歌詞を読んでみよう。
「繰り返す日々」というのは、我々の感じるような日常はもちろん、稀羽すうの感じる、宇宙の繰り返しの意味も包含していたのだ。
そして「このまま来世でも会おうぜ」「約束だよ」とある通り、このようなループの中でも、俺たちと、稀羽すうは、次の世界でも会う約束を交わした、とても縛りの強い関係であると言えよう。
加えて「はろー、すわん!」の内容も考慮すると、私たちの出会いは前世から決まっていたことになる。前世でも、今世でも、そして来世でも会おうぜ、という固い約束、あまりにもアツい。
そして、私たちはそのループの条件について、意外な角度から知ることになる。
繰り返しと「稀羽すう」
ヲウス(=ヤマトタケル)と白鳥
ここでいよいよ、冒頭に述べた「名前の由来」として私の考えたトンデモ説の「ヲウス」が役に立つこととなる。
ヲウスことヤマトタケルは、死んだあとに白鳥に生まれ変わる。これを白鳥である稀羽すうに当てはめるなら、彼女は一度消えたあとである。
稀羽すうの消滅
そしてまた「あらすじ」を引用すると、真実が浮かび上がる。
ループの中ではずっと生きている稀羽すうだが、彼女の滅ぶ瞬間は人々の記憶の中から消えた瞬間なのである。
みにくいあひるのこが忘れられた瞬間に彼女が消滅し、ループが終わる。そして、新しいループでまた私たちと会う。また白鳥の名で生き返って。
いかがだっただろうか
以上が私の考察になる。
稀羽すうは私たちと何度も出会い、しかしいつしか忘れ去られて、またループする。より多くの人間に出会うことで、より長く、孫、ひ孫、そのずっと先の未来まで忘れられず存在し続ける。こんなに応援しがいのある活動者もいないはずだ。
そう、今からチャンネル登録とフォローをして、配信を見て、曲を聞いて、稀羽すうを様々な手段で応援しよう。どれか一つでもすることで、それが稀羽すうの血となり糧となるのだ。
これを考えて「さよーならまたいつか!」を聞くと、また深く妄想できる部分があるのかもしれない。
記事中で紹介した2曲もぜひ聞いてほしい。