ニセコクラシック2024

○身体

安静時心拍数の調子が良くて、月曜日は2週連続で33bpm。当日は39bpmだったけど、ビッグレースだし夜もカーボローディングのためにたくさん食べてるし、と考えると悪くない。
たくさん食べて寝たので、ボディバッテリーは60台後半。睡眠時間は5時間半。
当日朝の体重、デュムラン後で58.9kg。その後レース会場でデュムラン1回。
レース後温泉で測ったら57.9kg。

○機材

フレーム:EMONDA SLR(2021)
コンポ:R9270
クランク:デュラ 170mm
ホイール:R9270 C50
サドル:TNI ライトフライⅠ
ペダル:アシオマDUO
タイヤ:アジリストファスト28C
チューブ:アリエクの緑のTPU 30gのやつ
ヘルメット:OGK AERO-R2

○補給

ボトル:GFウォーターとCCDを半分ずつ、C75gで750ml×2本
フラスク1:GFウォーター、砂糖、CCDを約1:3:1
で混ぜたもの、カーボ180g、250ml
フラスク2:SPDウォーター60gを100ml
合計1500kcalちょい、C380gくらい。

○レース前日

カロリーはだいたい4100kcal。脂質摂りすぎたかも


○レース

おは羊蹄山

天気はギリギリ保ちそう。レインジャケットを預けて、タイヤの空気圧もドライ用に。


今年も2列目に陣取り、セレモニーを目の前で見て、ローリングスタート。今年はローリング区間が短くなって、わりとすぐにリアルスタート。

リアルスタートから比較的安全に進む。最初の50分くらいは登り基調、ケイデンスを少し上げて対応出来る範囲で感触は良い。

ダウンヒルは風があって少しホイールが振られる印象で怖い。1回、速度が出すぎて必要の無いところでブレーキを握ってしまった。

パノラマラインの登りに入り、最初は4.5倍くらいで入るけどすぐに4倍程度に落ち着く。
登りだけど向かい風が強くて、誰も前に出たがらない。集団中ほどに居たら、前方で実力者たちが車間切る→アゲる動きが何回かあって、気付いたら前にいてローテに加わる。
このまま良い番手で回ってきたらしれっとKOM狙おうと色気を出したけど、KOMに近付くにつれて同じ年代のゼッケンが両側から上がっていったので特に動かず。年代別で7〜10番手くらい?で通過。

パノラマラインの下り、前半はホイールが風に振られて怖かったけど、中盤から頭を下げる感覚を思い出し、重心を低くしたら安定してきて狙ったラインをトレースできた。

下りきって、もう落車ポイント無いな、無傷で帰れるなと思ったらリアディレイラーが動かない。ついでにフロントも。え?マジ?
残り70km看板を通り過ぎたところ。え?ここでレース終わんの?え?マジで?とグルグル頭の中で回る。
リアを見たら17tか16tのあたり?でチェーンが掛かっていて、登りは絶望的。ここであだち會長(2024ニセコ総合2位)が近くにいたのでサヨナラを告げたら、『ニュートラル使って戻れるタイミング今しかないので降りてケーブル抜き差ししてみましょう!』とのこと。凄くIQの高いアドバイスにより、降車してケーブル抜き差ししてみるもダメ、電源ボタン長押しもダメ。これは下りの段差でバッテリーから端子外れたかな…?
止まってたらマビックカーが来て、どうした!?と聞かれたのでdi2が死にました、何してもダメです、と伝えたら、di2はどうしようも無いな!頑張って走れ!と言われてカーペーサーで集団まで戻る。
が、やっぱり固定ギアのままだとこの先どうしようも無いので、イチかバチか工具を借りてシートポスト外してバッテリーと端子を繋げる作戦。再度降車してマビックカーから工具を借りてシートポスト引っこ抜いたら、、、



バッテリーと端子、繋がっとるやん。



もうここで頭が真っ白。とりあえずバイク交換しかないと判断してペダルを付け替えてもらい、再度乗車。停止時間10分ほどで、この間に後ろから来た小集団に抜かれる。

そこからはマビックカーのカーペーサーで爆走。かなり辛い。ギリギリまで車間詰めると後ろから押される感覚があるんだけど、ギリギリというのがバンパーから20cmくらいで怖すぎる。少し離れて、マビックのメカニックの人が社内から(もっと近付いて!)のジェスチャーを出されること数回、前の小集団に追いつく。
が、ルール的にニュートラルの救済があるのはここまで(1つ前の集団までしか引っ張って貰えない)というのを、春先のワールドツアーで見た気がする。まさか自分が同じ状況に陥るとは。

マビックカーに大きくありがとうの手を振り、小集団で進む。ここからは正直、あんまり覚えてない。勢いでマビックバイク借りたけど、そこまでして走る意味があるのか、とか、後ろからサグワゴン待っても良いんじゃ無いか、とか、でも止めたらカロリーの行き場がないな、とか、参加費勿体ないな、とか。

最終的には、一緒に来たメンバーが心配するし、サグワゴン待つより完走した方が早いので走り続けよう、と飲み込む。正直、緊張とトラブルとカーペーサー鬼引きのコンボで脚ボロボロで付いていくのもちょっと辛い。あとバイクが重い、ハンドルが高くて近い、コンポがdi2じゃなくて変速に手間取る、タイヤが重い。でもダンシングは気持ち良い、そんなバイクだったな。

一緒に走ってて、JETTのジャージが見えたのも何となく心強かった。冬の間、JETTのイベントにはめちゃめちゃお世話になったし。
そしてメガネなところも少しイナさんに似てて、さらに勝手に親近感が湧く。
後に、このとき一緒に走っていたのが通信室長だと知って沈んだテンションがプラスまで戻りました。大変ありがとうゴざいます。

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そんなこんなで、集団を長く牽いたり、サドル合ってなくて登りが辛かったりしながら、最後までご一緒できたおかげでTop+29分でゴールできてサグワゴンに勝てた。

○レース後

そこからはマビックバイクの返却、自分のバイクの受け取り。メカニックの人に乗り心地どうやったー?と聞かれ、サイズ合ってなくて辛かったですけどダンシングは良かったです!とレビュー。と、レースが終わるところをニュートラルおかげで楽しめた事への感謝を伝え、やりとり終了。計測チップが変わるから何か手続きしないとリザルト出ないと思ってたけど、そんな事は無く、何も申告せずともリザルトがちゃんと反映されてた。

あだち會長、バン顧問と合流しリザルトを聞いて驚く。ついに會長が総合表彰台とのこと。こんな人といつも練習してたのか。いつもボコボコにされて凹んだ気持ちが晴れ晴れとした。
そして弊チーム田崎さんは年代別優勝。総合5位?とのこと。

眩しすぎて直視できない。いや、顔を上げたらやり切れなさに泣いてしまうからだけだったのかも知れない。


その後は通信室長に呼び止められドスコイ夫婦と糸井パワー!さんにご挨拶。ドスコイって言うくらいなので、てっきりゴリゴリマッチョだと思ってました!と伝えたら『この間ケンタ店長にも言われた笑』って感じで談笑。

あとは表彰式で動画撮影とガヤ。時間が無くなって急いでレンタカーを返却し、空港に戻り、荷物を預け、お土産を物色して保安ゲート通過しようとしたら20分前を過ぎててちょっと怒られる。美味しそうなアイスと空弁が置いてある空港が悪いんや!



レース後、ディレイラーの不調の原因を調べたけど確固たるものは分からない。強いて言えば以下の2点かも。
・RDロー側の調整ボルトがギリギリ当たる程度に閉まっていて、何か負荷が掛かった
・いつもモバイルバッテリーでの充電だけど、同じように充電したらRDのインジケーターが赤点滅(充電電流が不足)
今も謎のまま。


正直、レース後、バイクを輪行箱に仕舞ってるとき、もうレースは良いかな、強度の高い練習も出来ないかな、気分が乗らないししばらく出さないかも知れないな、と思って、出さなくても良いようになるべく綺麗に梱包した。
けど、ゴール会場でリアルミートアップできて面白い体験が出来たし、帰りの車の中でも他愛ない伝説の生物の話で妄想が捗ったり、新潟空港でチャンプ田崎さんのアルコール密輸疑いの腹部を見て爆笑したり、このノートを書いてたら「また乗るかァ」って気持ちになってきた。

乗らない選択肢はまだ先だな、と思える環境に感謝して、またよく食べてよく寝て、良く乗っていこう。

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