【ソウル大修士2学期目】今セメスターの授業をふりかえって
先日テストとレポートを提出し、夏休みに突入しました。先学期と違って、時間が過ぎるのがとても早かったです…でもどの授業も充実していて、楽しかった!
【授業紹介】
■ Issues in the Contemporary Japanese Society
先生のご専門が文化人類学なので、その視点から現代日本の問題について考える授業でした。おもに教育問題が取り上げられました。日本の義務教育のシステム、いわゆるメインストリームの学校から始まり、フリースクールや不登校支援について、そして在日コリアンや元部落地域の教育課題まで、幅広く扱いました。
授業のフォーマットが面白く、私は好きでした。
毎週論文3本、計100ページほど読み、事前にmoodleのようなオンラインプラットフォームを通じて、先生に質問を数個送ります。そして、先生はみなの質問からいくつか選び、授業の後半に、グループ&全体ディスカッションを行うというものです。選ばれなかった質問に対しても、先生は個別で返信してくださったりなど、あらゆる面でとても誠実な先生でした。
■ Understanding International Relations in East Asia
日本の政治がご専門の先生ですが、もう少し幅広く、日中韓(+米)関係について勉強しました。
たとえば、「そもそも中国が台頭し、アメリカの勢いがなくなっている」というのは事実か、「アメリカが取るべき方針は、アジアからのretenchmentなのか、engagementなのか」など、正解はないけれども、様々な論文や学者が唱えている主張を分析し、比較しながらディスカッションしました。
先生は、韓国の新しい尹政権の助言者?メンバー?として深く関わっているので、今後の日韓関係がどうなるか、先生がどういうアドバイスを尹政権にして、ともに歩んでいくのかというこぼれ話も聞くことができて、面白かったです。先生としては、ご自身が関わるということもあるのか、今後の日韓関係について結構楽観的で、自信もありそうでした。
■ International Relations of Southeast Asia
東南アジアがご専門の先生で、おもにASEANと東南アジア内の関係について学びました。この授業を履修した理由は、東南アジアは距離的には遠くないけれども、知識もほとんどないし、それぞれの国についてちゃんと考えたことがない、知りたいと思ったからです。予想通りとても面白かった!
ASEAN創設の経緯や、いわゆるASEAN Wayと呼ばれる内政不干渉と対話を通じた合意形成を重んじるという特徴、そしてそれが故に、実効性が低くなる場合がある、という課題など、今まで全く知らなかったことばかりでした。
中間レポート、期末レポート、期末テスト、と課題はハードでしたが、それでも履修する価値が十分にありました。
■ Korean Language and Culture 2
私が所属するGSISではなく、言語院?が開講していて、韓国語を母国語としない大学院留学生が対象の韓国語を学ぶ授業でした。国籍が多様で、イギリスやスイスといったヨーロッパから、東南アジア、中国、アフリカ大陸、等々、多彩な顔ぶれで和気あいあいとしていました。
習う語彙や文法自体は、知らないものが大半で授業はオール韓国語でしたが、先生が優しく、また生徒の韓国語レベルもあまり高いわけではなかったのでついていくことは難しくありませんでした。
(成績評価が、A, B, Cではなく、Fall or Passだったこともあってか、授業の雰囲気は少しゆるく張り合いがなかったかな、とも思います….)
以上が、修士2学期目の授業でしたが、どれも履修して良かったなと思います!先学期は必修科目がほとんどだったこともあってか、今学期の方が自分の関心に近いことを学べて、充実していましたし積極的に参加できました。
8月いっぱいまでの長い夏休み、今からしっかりと計画をたてます!