オカルトを語りたい。
物心ついた時から、私はオカルト的なものが好きだったと思う。
小学生の時分、夏休みに必ず『あなたの知らない世界』を楽しみにしていたし、漫画本を買おうと思っていたのに帰りには心霊写真の本を手にほくほく顔で帰ったのを憶えている。
近年、テレビでは心霊特集などめっきり減ってしまったけれど、その代わりにYouTubeなどではオカルト的な映像がわんさかUPされている。
心霊映像だけでなく怪談語りをしている動画も楽しんで見ていたりするし、やはり私は生粋のオカルト好きなんだと思う。
ただ『見知らぬ声が入っている』『顔が見える』といった類のものに対し、可能な限りリアルな状況を排除し、本当に心霊的現象かどうかを考えてしまう。
カメラが振れた瞬間に覗く顔や、いきなり閉じるドア、背後で勝手に落ちる物、その全てに人間的要素が加わっているような気がしたらそれはすでに私の中でオカルトではなくただの『創作』になってしまう。
それは心底オカルトを楽しみたい側としては面白くないと思うのだ。
時代が進化した今、純粋に『本物のオカルト』を楽しみたい、ただそれだけなのだ。
色々とクドクド面倒な御託を並べてしまったけれど、怪談話を聞くのは大好きなので、『どなたか一緒に怪談を楽しみませんか?』というお話。