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ラブライブ!The School Idol Movieを観て10年ぶりに号泣してきた
私は約10年前、「ラブライブ!」のオタクだった。
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この写真は、私が一人で西木野 真姫(にしきの まき)ちゃん(赤い枠の子)のパネルをパシャパシャ撮ってたら、スタッフの方が「一緒にお撮りしましょうか?」とおっしゃってくださり、撮っていただいたもの(涙)
真姫(まき)ちゃんは、釣り目で、性格がツンツンしている気難しい女の子
物語が始まったとき、真姫ちゃんには友だちがいなくて、1人音楽室で、
「愛してる ばんざーい!」という、狂気の とてもじゃないが孤独好きの子が歌うとは思えない、妙ちくりんなタイトルの自作曲を弾き語りしていた。
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私が「ラブライブ!」にハマったのは教員4~5年目のとき。
当時の私は、初めて高校3年生を担任していた。
初めての受験指導は本当に大変で、なんかもうすべてが必死で、グチャグチャな生活をしていた。
やっとの思いで3年生を送り出したあとも、息つく間もなく新入生の担任をし、担任以外の仕事も増え続け、目の回るような生活をしていた。
そんな中で出会った「ラブライブ!」は、私に元気を与えてくれる存在だった。
「ラブライブ!」は、「スクールアイドル」の物語
「スクールアイドル」とは、学校でアイドルをする女の子たちのこと
このスクールアイドルである「μ's(ミューズ)」が、
スクールアイドルの甲子園「ラブライブ!」を目指すというお話。
(まあ、ざっくりいうなら 高校野球のアイドル版 みたいな感じ!!)
私の推し「真姫(まき)ちゃん」はミューズのメンバーの一人
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そんな「ラブライブ!」が映画になった。
当時、アニメ2期では、μ's(ミューズ)がラブライブで見事優勝し、卒業式で3年生を送り出したというところで終わっていた。
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「これからの μ's(ミューズ)はどうなってしまうのか・・・。」
そんな心配を胸に、私は公開初日に「劇場版ラブライブ!」を観に行った。
映画の中で、主人公の穂乃果(ほのか)が宣言した。
「私たち μ'sは、このライブをもって、活動を終了することにしました。」
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衝撃だった。
ミューズが・・・終わる・・・?
当時、「ラブライブ!」の人気は最高潮で、このタイミングでミューズを終わらせるなんて、私は考えもしなかった。
しかし、劇中の彼女たちは「スクールアイドルであることにこだわりたい」と言い、3年生の卒業と共に、ミューズもおしまいにすると決めたのだ。
(つまり、単なるアイドルではなく、”スクール”アイドルにこだわりたい、ということである。)
この決断には、本当にビックリした。
メタ的な考えではあるが、商売のことを考えれば、お金になるだけミューズを使い倒すのが普通だと思った。
しかし、現実でもアニメの中でも、本当にミューズはこの映画を最後に活動を終了したのだ。(ゲームアプリとかでは存在してたけど)
しかし、あまりにも映画が良すぎた。
彼女たちが結論に至るまでの過程が丁寧に描かれており、これを観た私は、
「μ'sがそこまで言うなら・・・(涙)」
と、彼女たちの決意に泣く泣く納得せざるを得なかった。
余談だが、当時の映画館の雰囲気は異様だった。
映画が終わったあと、オタクたちのすすり泣きがあちこちから聞こえてきたり、しばらく放心状態で立ち上がれないオタクもたくさんいた。
私もその中の一人だった(爆)
この映画は、ストーリーも音楽も最高だった。
私は、映画の公開が終わるときまで、何度も何度も映画館に足を運んだ。
計20回以上同じ映画を観て、毎回号泣していた(爆)
ここからは、わたしが特に好きなシーンを紹介したい。
「Hello,星を数えて」
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この映画の好きなところの1つとして、ミュージカル調であることを挙げたい。
私はミュージカルが結構好きだ。 生きていると、突然歌いたくなるときがある。だから、ミュージカルみたいに歌で気持ちが表現されるのは、観ていてとても楽しいし、その人の気持ちがよく伝わるから好きだ。
特に好きな曲は、1年生3人で歌う「Hello,星を数えて」
この映画で一番最初に披露される曲でもある。
映画の中で、せっかくの海外旅行中にも関わらず、雨が降ってきてしまい、観光ができなくなってしまうシーンがある。
そんなとき、1年生の1人である、星空 凛(ほしぞら りん)ちゃんが、
「大丈夫にゃ!」と言い、雨の中に飛び込む。
そして始まるのが、この「Hello,星を数えて」
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このシーンは、映画館で初めて見た時、鳥肌が立った。
この曲が始まるまでは、いつものアニメ調でストーリーが進んでいたので、映画館にいることを忘れるくらい物語に入り込んでいた。
しかし突然、大迫力・神作画で曲が始まるので、
「うわ!!!ラブライブの本気が出てきた!」
と圧倒された。
しかも、1年生だけで歌うというのも、すっごく良い!
ミューズというグループの結束だけでなく、彼女たちには学年ごとの結束もあった。学年ごとの結束を見られるのも、この映画が最後なのだ・・・。
また、凛ちゃんをセンターにしたのは本当に大正解・大正義だったと思う。
凛ちゃんは物語の当初、「凛には女の子っぽい服は似合わない」と、本当の自分を出せずにいた。
しかし、その凛ちゃんが可愛い衣装を着て、伸び伸びと歌って踊り、センターを務めるこの曲は、凛ちゃんの心境の変化を感じられるので、とても感動する。
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曲調も歌詞も大好きだ。
特に好きな歌詞はここ!
Hello,星を数えて
これから出会うことを占えば
Hello,予測不可能!?
きっと一緒ならぜんぶ楽しめる Hello!
明日起きたら どうなるかな
ニコニコに違法アップロード動画あったので気になる人は見て!
(いきなり曲が始まります!)
(コメント消したい場合は、左下の吹き出しボタンを押すと、ON/OFFできます。)
主題歌「僕たちはひとつの光」
この曲は映画のラストで流れる。
μ's として、最後に歌う曲でもある。
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ちなみにこの曲は、映画の中で真姫ちゃんがこっそり勝手に作詞・作曲していた曲でもある。(ちなみに、すでに3年生は卒業後で披露する機会があるのかも不明の状況である)
こっそり作詞作曲する真姫ちゃんの様子からも、真姫ちゃんのミューズ愛がわかる。
しかし、そんな真姫ちゃんでも、「3年生卒業に伴い、ミューズは活動を終了するべきである」と主張していた。ミューズを愛するからこそ、この9人にこだわりたいということなのかと思うと、泣ける(泣)
歌詞のなかには、メンバー1人1人の名前が含まれている。
あぁ ほのかな 予感から始まり
あぁ 希望(のぞみ)が 星空駆けて
花を咲かせる にっこり笑顔は
そしてサビ
ここが一番泣けるし、いつも泣いてしまう。
特に、
「時をまきもどしてみるかい? No 今が最高!」
のところ
小鳥の翼がついに 大きくなって
旅立ちの日だよ
遠くへと広がる海の 色暖かく
夢の中で描いた 絵のようなんだ
切なくて時をまきもどして
みるかい?
No no no
いまが最高!
おそらく、いちばん時をまきもどしたいであろうミューズLOVE の真姫ちゃんの名前がここに使われる
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しかし、「No 今が最高!」という言葉と共に μ's は終わる。泣ける。
生きていると、「あのときの選択は、あれで良かったのだろうか」と思うことがある。
しかし、この曲を聴くと
「いや、あのとき精一杯に考えて選択して、今があるんだ!」
と思える。
この曲は、聴くたびに励まされる。今をがんばろうと思える。
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この曲もYouTubeに違法アップロードされていたので、興味がわいた人は、みてほしい。
余談だが、この「ラブライブ!」が、声優としてのデビュー作の声優さんが複数人いる。
「ラブライブ!」の声優になるまでは、「今後のワイの人生はどうなるんや…」的な感じだった歌手や声優さん、女優さんたちは、ラブライブを契機に大きく羽ばたいたのではないだろうか。
私が特に好きなのは、星空凛ちゃん役の飯田里穂さんのコメント
「μ'sとしていろいろなことを頑張ってきた経験を思い出せば、何度でも自分を奮い立たせることができる」
「今まで凛ちゃんたちが歩んできた道を、後から私個人が追いかけている感じがしているんですよね」
「ラブライブ!」は、オタクだけではなく、声優さんや製作者の皆様から愛されていた作品だと思う。
だからこそ、商業重視で続けてはいけない作品だったと思う。
どの角度から見ても、改めてすごい作品だったなと思う。
『ラブライブ!The School Idol Movie』 4DXを観に行った
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なんでこの記事を書いたかというと、2024年4月現在、『ラブライブ!The School Idol Movie』の4DXが上映されており、それを観に行ったからだ。
約10年ぶりに「劇場版ラブライブ!」を観たが、私は真姫ちゃんのセリフを一語一句全て記憶していた。自分のキモさに驚いた。
今回、初めて4DXの映画を観たが、これも面白かった。
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映画の序盤では、無駄に イスの振動や水しぶきの効果があり、「なんだか不思議だな~」と思っていたら、
中盤からは、ほとんど振動も水しぶきも無くなり、「もしかして、効果入れる人も映画に見入ってるんじゃないか」と疑った(笑)
しかし、後半の盛り上がりのシーンでは再びイスの振動が始まり、特にライブシーンは大迫力で楽しむことができた。
そして、映画が公開してから約10年経った今でも、映画終了後にすぐ帰るオタクはおらず、「グス・・・グス・・・」とすすり泣く声があちこちから聞こえてきて、思わず笑った(泣)
いやー、いつ観ても、何回観ても、最高の映画だ・・・。
また映画館で観られる機会があれば、観に行きたいなあと思う。
おしまい