3892

記念すべき第1弾は3892岡山製紙で行きます!
思い入れがあるのかないのか、かれこれ10年以上売った買ったを繰り返している株です。
まとめでも書いていますが、まあ100株くらいなら持っていていい銘柄だと思いますですね、はい。


特色

社名のとおり岡山の製紙屋さんですね。
果実贈答箱など美粧段ボールもやっています。
王子HD系でして、議決権比率的には言い逃れできないほどほぼ子会社のようなもんだとぼくは理解していますが、おそらく時価総額が小さいなどの重要性の観点からその他の関連会社となっていると推察しています。

狙い

①王子HDによるTOB

あとでも触れますが、「上場していても意味がない会社」であります(辛辣)。
ですので、とっととTOBされて退場すべきですね。
その際は当然、プレミアムが付与されるでしょうからそれが狙いです。
ただし、紙パセクターなので、しょぼいプレミアムにとどまる可能性があります。

②割安すぎるバリュエーション~EV/EBITDA倍率の観点から~

2025年四季報新春号によると、
時価総額69.9億円、有利子負債0億円、現金同等物65.95億円です。

EV/EBITDA倍率はEVをEBITDAで割った数値です。おおよその投資効率を算出できます。
EVは企業価値、EBITDAは企業の収益力です。

EVは株式時価総額と有利子負債の合計から事業に貢献していない資産(現金や遊休不動産、投資有価証券など)を引きます。
EBITDAは営業利益と減価償却費の合計です。

ではまず、四季報を参考にEVとEBITDAを計算します。EBITDAは予想ベースで計算しています。
EV=69.9+0-65.95=3.95億円となります。
EBITDA=1000+330=1330百万円=13.3億円です。
EV/EBITDA倍率=3.95/13.3≒0.3倍となります。

これが意味することは、
「岡山製紙を買収する場合に発生するコストは、0.3年で回収可能である」ということです!
ぼくはもう10年以上売った買ったしているので回収しまくりました!

上記は四季報ベースでわかる数値を基に計算した結果ですが、
実は、岡山製紙は投資有価証券を3315百万円保有している(1/10発表の25年5月期2Q決算短信参照)のです!
ですので本当のEV=3.95-33.15=▲29.2億円です。
つまり、企業価値ゼロ以下、「上場していても意味がない会社」となります。他にも自己株式を15.8%保有していたりしますがここでは省略します。
そしてぼくは「上場していても意味がない会社」が大好物です。

③株主還元強化

②のようにタダ以下の株価が付されているため、市場に振り向いてもらうためには企業の魅力をアピールしたり株主還元を強化するしかありません。
今期の会社予想EPSは166円、配当予想は30円で、配当性向は18.1%です。今のところやる気なしのようですね。中期経営計画を見てもやる気は感じられません。「今後3年間で成長しません!」と言っているようなもので、潔ささえ感じられます。
ないならないでTOBされる可能性が高まるかと思いますが、同業大手の王子HDやレンゴーは株主還元強化に乗り出しており、岡山製紙にもそれなりのアクションが期待できます。配当性向を30%にするだけでも配当は30円から50円です。

まとめ

株主優待が100株以上でクオカード500円、500株以上で2000円・・・
とあり、100株は持っていてもいいかなと思えますですね。

とはいえ、最近の優待銘柄の権利落ち日はひどく値下がりするので、権利取り前後は注意が必要です(クオカード500円と15円の配当をもらうだけなのに80円下がったりしますもんね)。

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