レッツ!トモショク
五十音順のキーワードで子育てと親父ギャグを綴る note です。
ラ行はしりとりでもなかなか出なくて大変です。’れ’の今回は「レッツ!トモショク」。
トモショクとは、共(トモ)に食事(ショク)をすること。2019年にファザーリング・ジャパンがトモショクプロジェクトを始めました。
働きながら、家族が食事をトモにする世の中を創るプロジェクトです。
働き方改革は長時間労働の是正を目標にしますが、労働時間を減らして何をするのか、どうしたいのかを決めておくことが重要です。
業務を減らして仕事を効率化し、時間の余裕ができたときに何をするか。浮いた時間に仕事をさらに突っ込めば、忙殺モードまっしぐら。
仕事を終えたら仕事以外にしたいことがあってこそ、働き方改革は成り立ちます。働き方改革は休み方改革であり、生き方改革。
そこで、トモショクです。仕事を定時に終え、家族と夕食を楽しむ時間を習慣にする。それが、トモショクプロジェクトが狙う「働き方改革」です。
ところで、みなさん家族とトモショクしてますか?
これまで家族と夕食をとるのは週に2,3回だったのが、ステイホームになって突然に毎日トモショクモードに突入した方がいらっしゃると思います。
先日ニュースをみていたら、小学生の男の子が「コロナで大変だけど、お父さんと毎日食事できるようになったのがうれしい」とインタビューで答えたのが印象的でした。
家族で食卓を囲める回数は有限。1回1回を大切に。入院を余儀なくされている方や、病気で食べられない方がご家族にいれば、トモショクはできません。トモショクできるのも、みんなが健康で元気だからこそ。
トモショクプロジェクトが旭化成ホームプロジェクトと共同で行った「共働き子育て世帯における家族の共食や料理事情に関する調査」が、興味深い結果でした。
トモショクの出来具合は、年代別で異なることが判明しました。
「あなたは普段、1週間に何日程度家族全員で夕食を食べますか?」の設問に「週4日以上」と回答した20代の父親は7割(69.5%)、40代の父親は半分以下(45.3%)。(下の画像は同調査レポートから)
※共働き子育て世帯の父親 n=584
内訳:20代 n=144/30代 n=159/40代 n=150/50代 n=77/60代以上 n=54
ほか、「あなたは、どれぐらいの頻度で夕食を作りますか?」の設問に「週2~3日以上父親自身が料理も行っている」と答えたのは20代が22.6%、40代6.9%。
「あなたは料理をしたいですか?」の設問に、20代の父親は6割以上が「はい」と回答しました。
トモショクプロジェクトでぼくたちは「お父さんたち、家で夕食を食べましょう!」と呼びかけていました。
でも、20代のパパたちは言われるまでもなく家で毎日夕ごはんを食べていたし、料理しているのでした。アラフィフのぼくも含めて、おじさんたちが頑張ろう。
トモショクは家族だけではなく、職場の同僚や友人とのトモショクもOKです。
ぼくはサラリーマン時代、飲み会が好きでした。一人暮らしをしていた20代には、週に1回は顔を出すと決めた飲み屋が3軒ありました。お店のマスターや常連さんとのトモショクもあり。
思い起こせば、ぼくが新入社員のとき、入社して最初にあてがわれた任務が花見の場所取りでした。仕事をお昼にあがって桜の名所に向かう途中で買い出しをして、花見の場所を決めたらゴザを敷き、他の新人と雑談しながら先輩社員たちを待つ。
夕方になって先輩たちがやってきたら全員にお酌して乾杯し、新入社員の芸で宴がスタート。新人同士で練習した芸を披露したのが職場トモショクのデビューです。
いまどきの新入社員がそんなことをしているのか分かりません。今年に限っていえば、出社できない新入社員が多かったと聞きますし、花見そのものが制限されました。残念なことです。
ご近所同士のトモショクも楽しいです。ぼくは月に1度、子ども食堂を企画運営していました。
会場は小学校に隣接した公共施設。14時集合で地元のママたち20数名がボランティアで食事づくりをしてくれて、地産地消の食材で美味しい食事を提供しました。
子どもたちと家族が集まり、17時頃に「いただきます」をして、食べ終わったらみんなで片付けを行います。食後には、地元の音楽家が演奏会を催してくださることもありました。子どもたちと唄って踊り、みんなで楽しみました。
ご近所さん100名以上でのトモショクは、ちょっとカオスで、とても愉しいひとときでした。
子ども食堂は、感染防止のため2月以降は中止にしています。「新しい生活様式」が示されて大人数で食事する場は三密となり、再開する目処は立っていません。
再開できたら、三密を超える、ハチミツのメニューを提案したいと思います。
「密閉・密集・密接」で「蜜柑・蜜豆・餡蜜」に「秘密の蜂蜜」をかけると、八蜜 のできあがり。
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