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【note142枚目】晃生ショー劇場へ行ってきた 1

 布施よ、俺が来た。ということでようやく足を運べました晃生ショー劇場。北部に住んでいるとどうしても布施はちょっと行きにくくて足踏みしまくってたんだけど、6月23日の金曜はなんか調子がいい「気がした」から仕事終わりに思い切って行ってみました。残念すぎる方向音痴女、マップを片手に歩いてなお30分かかるという大失態。ようやく到着した劇場は周辺がスナックとラブホテルという濃すぎるエリア。すげえな布施。
 テケツのおっちゃんから「誰見に来たん?」「4000円ね、これ買って、出てきたカードはもらっとくな」「ゆっくりしてって~」と次々話しかけられた。いやおっちゃんフレンドリーやな。
 上がってすぐのところには神棚やオリジナルグッズの案内、缶ビールむき出しのクーラー、今後の香盤と出演する踊り子さんの顔写真がずらり。絶対平成生まれの人もいてるのになんかもう、建物の雰囲気も相まって昭和感がすごすぎる。令和やど。3階まで上がってようやく会場に到着。ついた時には3番目の漆葉さらさんのポラタイムでした。
 漆葉さらさん、めちゃくちゃハードな刺青を入れている踊り子さんで、この人どんな演目されるのかなあとポラの対応を眺めながら内心ワクワクしていた。

4 萩尾のばらさん
 早速今回目当てにしてきた踊り子・萩尾のばらさんの出番。テケツのおっちゃんに「萩尾のばらさんを見たくて来ました」と伝えたら「お~のばらちゃんか。あと10分くらいで始まると思うで」と教えてくれたからドキドキわくわくしていた。彼女のnoteが好きで時折拝読しているんだけど、なかなか実際に観にいくことが出来なかった。2個出しされてるみたいなんだけど、私が見たのはどっちだったのかな。(追記:スナックのばらだったみたい)
 着席するまでさんざん昭和昭和と言ってたけど、まさか演目の楽曲まで昭和っぽさ満載なのは聞いてないぞ。
 これは私が受けた演目に対する印象なんだけど、何だろう、性風俗だったのかな…。ほの暗さは一切ないカラッと頑張ってる風俗嬢というか。そんな印象を受けた演目だった。演目の作り方って踊り子さんによって違うとは思いつつ、大体はどこかで衣装替えして捌けるし、どこかの1曲ではポーズばしぃ!!ビシィ!!ってやってるもんだと考えてた。全然違った。のばらさんが見せる「行為」の始まりから終わりまで、ずっと舞台にたった一人なのにずっと相手がいる。衣装替えが着衣→脱衣で成立する演目構成なのにはすごいなあって思った(小並感)えっちすぎるよう…(34歳)
 最後に響くアラームの音も、その時間の終わりを告げる装置に感じられて「じゃーもうあと何本か仕事しますかあ!!」って気持ちの良い〆になってた。萩尾のばらさん、見られてよかったな。これから西で乗られるときは出来るだけ足を運びたい。

5 御幸奈々さん
 雨にまつわる楽曲を軸にしたほんのり悲しい演目。別れの悲しさと、まだ切り替えができない女心が映されているみたいで、しっとりしていて今の季節にぴったりな演目に思えた。あんまり激しく踊ったり、ポーズを切ったりすることがなくて、ずっとしっとり進行(何それ)間を見せる余裕がある踊り子さんなんだなって感じた。でもOPでは音に合わせてバシバシとポーズを切ってテンポよくお客さんの前を回っていたので、たぶん本来はこっちのタイプの方なんだろうなあ。

 これで3回目が終了。合間に換気で窓を全開にしてたんやけど、窓から見える景色がラブホテルどーん!!だったのが趣きがあってよかった。ここほんまに令和なんか?タイムスリップしたともいえるし、ここだけ時代に取り残されているようにも感じた。ぼーっとしてるうちにこの日の最終回がスタート

1 葵マコさん
 この方がすごかった。電飾に覆われた装いで出てきたのも驚いたけど、まったく表情がない。笑ってないとか、ふてこいとかじゃなくて、表情がない。アンドロイドみたいな印象。そんな彼女がひとつ、ふたつと脱衣していくごとに少しずつ表情が現れ始める。最後にピンクの薄くてめちゃくちゃ伸びる謎の素材(言い方…)で裸の身体を覆ってもぞもぞ。寝転がりながら、時には懸命に腕を伸ばしたり、足を伸ばしたり、ポーズを切ったりしてお盆での見せ場が続く。最後、自分を覆っていた布から脱したとき、初めてにっこりと柔らかく微笑みがこぼれる。何かが生まれたのか、始まったのか。そんなことを感じた演目だった。前衛的と言われると後半はそうなのかもしれない。
 OPでは法被を着て出てこられて、DX東寺の踊り子さんだということを知った。次に乗られる時には行こう。OPで目のまえで「いらっしゃい♡」っておっぱい揺らしてもらえてうれしかった(童並感)

2 神崎雪乃さん
 踊り子さんの数だけ演目の作り方に個性があると思うけど、この方の場合はダンサーって感じだった。ずっと踊ってる。脱いでポーズを切って、ってそれだけがストリップじゃないんだな。あまりに楽しそうに踊り続けられるので、要求されなくても手拍子を送ってしまうし、なんか笑顔になってしまう。そんなこともあるんだな。ポラ対応が本当に関西のお姉ちゃんって感じの方。

3 漆葉さらさん
 晃生ショーに到着して一番最初に見た踊り子さん。帰り際にSNSで調べてみたら、晃生所属で、元はお客さんだった方らしい。割とハードめに生き物の刺青を多数彫られていて正直一瞬ギョッとした。でも、ふとももに彫られているタコがすnnnnnnnnごく淫靡な雰囲気で気づいたら好きになってた。何それ。演目の立ち上がりこそさわやか風味なんだけど、白いワンピースにゴリゴリのハード刺青が見え隠れしてると、キャップで頭やられてしまう。演目のこの子に一体何があったの?と。
 曲が進むにつれ、赤く、黒く、密度の濃い世界が構築されていく感じがして。漆葉さらさん、本当に折れそうなくらいほっそい身体のどこにそんな力が?ってポーズも切れる方で驚きの連続でした。

初めて足を運んでみて
 今まで東洋ショー、浅草ロック座、DX東寺の3つにしか足を運んだことがなくて、どこも割と大きめでそれなりに現代的に手入れされている劇場だったんだなと、晃生ショーに行って改めて感じた。場内が割と狭くて。椅子も観賞用のものとは思えないものだったし、天井が低い。そんなに身長が高くない人でも余裕で手が届くくらい。あと盆も低い。膝くらいの高さ?寝ころんだ踊り子さんが眼下にいてるってどういうこと?(東洋も高いわけではないけど)すごい、観に行き始めて2年経って新たなカルチャーショックだった。
 でも、すごくいい舞台の劇場だなと思った。本舞台上手側とお盆真上の鏡が淫靡でいい。DX東寺も鏡貼りの部分があるけど、晃生ショーは本舞台にも鏡があって、背を向けていて本来見えないはずの瞬間まで見ることが出来てしまう。みんながお盆の身体に夢中になってる瞬間、ふと見上げて違う角度から踊り子さんのまなざしを垣間見することもできる。見方が1方向じゃないというのは、踊り子さんの魅せ方も多岐に渡ってくるんだろうな、なんて考えた。いやあ…あの装置はえっちすぎるんじゃないですか??いい劇場でした。
また行きます。

劇場出てすぐ、目の前を男女のペアがテンション爆上げで走りながら手を繋いでラブホへ消えていった。
すげえ街だな布施