9月25日(月)テクノ新世 「神」の領域へ(1)身体拡張「超人類」の時代
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📰今日のニュース
テクノ新世 「神」の領域へ(1)身体拡張「超人類」の時代
脳で念じアバター操作
今日は新時代の技術についての話。
☝️一面のワケ
ヒトは限りなく発展していく「技術」とどう向き合っていくのかが問われている。
📚目次
身体拡張とは
医療技術に留まらない身体拡張
どこで”線引”をするか
🪅ポイント
身体拡張は人間の各器官を拡張させるもの
技術の発展により「できること」が多くなっている
資金も流入してきておりますます発展していくことが予想される
💪身体拡張とは
6月下旬に一面に連載された「テクノ新世」の続編です。前回はAI、今回は「身体拡張」がキーワード。
技術が急速に発展していく中、私達はどう向き合っていくのかを問う内容。前回の記事はこちらからどうぞ。
現在「人間拡張」という分野に注目が集まっています。今回の「身体拡張」はそのうちのひとつ。
もうひとつは「存在拡張」。こっちは遠隔ロボットなどのこと。
身体拡張は文字通り身体を拡張していくもの。人間の「器官」に応じて分類され…
運動器:運動能力の補完・向上→義手・義足、アシストスーツなど
感覚器:五感(視覚、聴覚、触覚など)の補完・向上→コンタクトレンズ、補聴器など
脳(神経系):脳の能力の補完・向上→記憶チップなど
その他:循環器や呼吸器などの補完・向上→人工心臓など
などがあります。
🏥医療技術に留まらない身体拡張
これまでの「身体拡張」は、例えば義手や義足などは、長期間のリハビリや訓練を経て失った四肢の一部機能を代替するようなものでしたが、テクノロジーの発展で細かな作業ができたり、「触覚」を身体に伝達できるようになったりしています。
これまでは失った能力を一部補う程度でしかなかったものが、「補完」できるレベルにきています。つまり一度マイナスになったものをゼロに戻せるようになりつつあります。
さらに、記事内にもあるようにこれまでなかった能力(第3の手)を獲得するような技術も出てきており、医療にとどまらずヒトの「できること」をデバイスを通して押し広げていこう(まさに拡張)という意志をヒシヒシと感じます。
またこの分野がビジネスチャンス、投資チャンスと捉え資金が流入しているようなのでますます発展していくことが予想されます。
🤔どこで”線引”をするか
《2分で一面(ニブイチ)的視点》
これまでも人間は道具や動力を使い一人でできることを押し広げてきました。
例えば農業では田畑を耕すのにはじめは鍬と鋤を作り、その後動物(牛や馬)を使い、そして化石燃料と機械を用いることで広大な面積を一人で耕すことができるようになりました。
今回取り上げられた身体拡張技術もこれらの技術の延長線上にあるとは思いますが、どこかで「倫理的」な問題に行き当たります。
現在、AIの規制に関して各国が議論していますが身体(人間)拡張についても社会的にどこまでは許容されるのか(ないしはするのか)を今のうちから話していても遅くはないだろうと思います。
📰今日のその他の一面
台湾の超大手半導体製造メーカーの熊本進出を受け半導体関連メーカーが投資を決めました。投資が投資を呼ぶわりと理想的な形だなと思います。候補地は九州だそうで九州が活気づきそうな感じです。
脱炭素技術の1つで注目が集まっている二酸化炭素の地下貯留。工場等で排出されたCO2を分離して地下に埋めてしまうというものです。すごい直接的な技術で最初聞いた時そんな事できるの?って思いましたがどうやらできるらしく技術は確立されてるようです。
日本は武器の輸出を禁じているため防衛産業のマーケットは国内のみになります。武器輸出三原則を改める動きも出てきておりそうなればマーケット自体はひろがるため企業にとっては開発のインセンティブとなりますが日本の国としてどのような立ち位置を取るかは議論する必要があります。
✉️追伸
Mr.Childrenというアーティストの曲に「Everything is made from a dream」って曲があるんですけど(年代がバレる)その中に、
恐ろしい兵器もはじめは純粋で小さな夢から始まったんじゃないか(意訳)
という内容の歌詞があるんですよね。こういう話を読むとこの曲を思い出します。