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9月6日(金)中小の金融取引円滑に

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📰今日のニュース

中小の金融取引円滑に
来年度にも手形・小切手の発行終了 大手銀、電子化に転換


今日は約束手形・小切手の電子化について。


💹マーケット


☝️一面のワケ

DX化に伴い約束手形や小切手が廃止、電子化されていくことに。

📚目次

  • 手形・小切手の電子化

  • 約束手形の普及

  • 誰もが一度は思い描いた夢

🪅ポイント

  1. 約束手形・小切手の廃止や電子化は2010年代後半からの既定路線

  2. 電子化することで年間400億円の削減効果があるとされている

  3. 約束手形にはメリットがあった一方管理コストや紛失リスクが課題になっていた


💴手形・小切手の電子化

約束手形や小切手の発行が徐々に廃止されていくことになりそうです(似たようなサービスは電子ベースで行われるようです)。

紙媒体でのやり取りを廃止し、電子媒体へと移行していこうという動きは2010年代後半からの大きな流れのようで大手銀行の決定はその流れを後押しする動きになりそうです。

流れとしては以下の通り。

  • 2017年:「未来投資戦略2017」において手形・小切手の電子化を政府が提言

  • 2018年末:銀行界で「今後5年で手形・小切手の交換枚数の6割を電子化する」方針を掲げる

  • 2021年:「成長戦略実行計画」において政府が「5年後の約束手形の利用廃止に向けた取り組みの促進」「小切手の全面電子化」が掲げる

電子化を推進する背景には紛失リスクをなくすことや、管理コストの削減などがあります。

全国銀行協会は電子化により年400億円近くのコスト削減効果があるとしています。


💡約束手形の普及

そもそも約束手形が生まれたのは企業の資金繰りの問題を解決するためでした。

支払いまでの猶予期間は30日~120日まで設定が可能で企業は手元に現金がなくても将来の支払いを約束することで取引が可能でした(現在は60日以内にするように通達が出ている)。

また金融機関からの借入れと異なり、約束手形の取引には利子がかからないため、企業は金利負担を避けつつ資金繰りを改善することができました。

さらに約束手形は裏書譲渡が可能であり、複数の企業間で転々と流通させることができます。これにより、複数の取引を一度に決済することが可能となり、決済の効率化が図られました。

メリットが多くあった一方で、約束手形(小切手も)は事務手続きが煩雑なようで、振り出しや管理に多くの労力がかかります。

また郵送料や印紙税などのコスト負担も大きく、紛失・盗難などのリスクもあります。

これらの理由から「電子化」が議論されるようになりました。


🤔誰もが一度は思い描いた夢

《2分で一面(ニブイチ)的視点》

誰もが「この小切手に好きな金額を書いてくれ」に憧れを抱いたと思いますが、それは叶わなくなるかもしれません(電子書面とかでいけるのかも?)。

小切手文化が根強いアメリカでは電子化が進んでいますが紙の小切手も根強い人気があるようです。

「小切手に好きな金額」の夢を叶えたい人はアメリカに行きましょう。


📰今日のその他の一面

経済安保のリアル・国富を考える(4)技術流出、奪われる成長 大学・転職市場にも潜む闇

難しいところですよね。中国が実際にどこまで”仕掛けて”きているのか知る由はありませんが国策として行っているなら一社で対応するのは無理な話。一方で、日本の賃金が安すぎるためなびいてしまうという側面は少なからずあると思います。

蓄電池、国内の製造能力1.5倍に トヨタなど、1兆円投資

蓄電池は電気自動車(EV)でも必要ですし今後再生可能エネルギーを推し進めていくうえでも必要なピースになります。技術的に違いはあるはずでトヨタの工場が再エネ用の蓄電池に使えるかどうかはわからないのですが一応蓄電池という大きい枠組みでの話として捉えてもらえれば。経産省から補助も出るようで国策として行うようです。

セブン、買収案「不十分」 カナダ社に書簡 提示額は6兆円

買収提案に対しどんな反応するかなと思ってたら突っぱねましたね。セブン&アイ側はこの間に防衛策を考えるんでしょうけどアリマンタシォン・クシュタール側がどう出てくるのか。外野としてはおもしろくなってきたなと思いながら見ています。

公明・山口代表交代へ 後任、石井幹事長が有力

なっちの愛称で親しまれていた山口代表もついに交代ですか。維新は馬場氏に、共産党が田村氏に、公明も変わり自民と立憲が今代表選をしています。国会の景色がガラッと変わる感じしますね。


✉️追伸

「電子化により紛失リスクがなくなる」と当然かのように書かれていますが個人的にはちょっと懐疑的。

データの消失リスクがあるのでは?と思っていますがそのへんどうなんでしょう。

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