#建築をスキになった話
「建築がすきなんだ」
と話すと「建物?がすきなの?」
と不思議そうな顔をされた時期を経てきた。
とはいいつつわたしが建築をすきになったのはここ4-5年くらいのこと。
Tumblrをみていたら、兵庫県立美術館の写真が流れてきた。
衝撃を受けた。かっこいい。
tumblrでは海外のデザインのものをよくみていたから海外のものかとおもった。けどこれは日本の写真なんだ。
"Tadao Ando"とかいてあった。
地元の同級生で建築学科に入った子がいて、その子のFBの投稿で大学の建築ツアーをしたというのを見た。
関西の建築ツアーで、兵庫県立美術館の写真もあった。ここ!あれだ!とわたしはすぐに気がついて、専門で学ぶ人にとってもわざわざ見にいく価値のあるものだということを知った。
その後、兵庫にいくタイミングがあってせっかくだからとあの建築を見に行こうと思って予定をたてた。
あのとき初めて"建築を見に行く"ということをした。
建築を対象として見て歩き回ることはそれまで無かったので新鮮だった。
兵庫県立美術館には安藤忠雄建築の常設展示のコーナーもあって、それとともに美術をみるのと同じ感覚で建築をみていた。
当初は建築すき?ってどういうこと??と言われていたけれど、大人になるにつれて共感者が増えた。
美術がすきな人が建築好きになりやすいのかなぁとおもう。
趣味の分野としての建築はサブカルチャーの枠を抜け出せないとは思うけれど、生活と同等にあるものだからすべての人に関わりがある。
建築をすきになったときは形としての美しさに興味を持ったけれど、いまでは建築の機能としての美しさ、空間としての心地よさへと興味が移ってきた。
わたしは現代建築が好きで、特に好きな建築家は内藤廣と丹下健三とアルヴァ・アアルト。
お気に入りの建築家をみつけるのもたのしい。
わたしは奈良に住んでいて、
奈良には黒川紀章設計の奈良市写真美術館があったり、
磯崎新設計のなら100年会館もある。
奈良県庁もお気に入り。片山光生。
奈良県美術館、奈良県文化会館も同じく。
すこし気にしてみてみると案外じぶんの住むそばにも世界的に有名な建築家がつくったものがあったりする。それに気づいたら今いる場所もちょっと特別な気がしてくる。そういうのが楽しくて建築をすきになってよかったなっておもう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?