見出し画像

キャリアコンサルタント試験を独学で一発合格するまで〜学科編〜

受験してからすでに4ヶ月経ってしまいましたが、2024年7月第26回キャリアコンサルタント試験を受験し、見事独学で合格することができました。

今回は、独学でキャリアコンサルタント学科試験を合格した経験談をお伝えします。
勉強量、やってよかったこと、やらなくてよかったことを振り返っていきます。人それぞれ勉強方法は違いますが、少しでも参考になれば幸いです。


キャリアコンサルタント学科試験の独学合格率

キャリアコンサルティング学科試験の合格率は、毎回平均60%程度です。私が受験した第26回は、60.8%でした。そのうち、養成講習修了者の合格率は62%、実務経験者の合格率は約50%と、独学での合格率が低いことがわかります。
講座を受けたから死ぬ気で頑張る!という方も一定数いると思いますが、独学で合格を目指したいけど、何をどれくらいやればいいのか分からず、一通りやってみたけど合格点まで届かなかったという方も多いのではないでしょうか。

▼第26回キャリアコンサルタント試験 試験結果
https://www.jcda-careerex.org/files/result/583summary.pdf

勉強時間・スケジュール

私は、2024年7月7日学科試験に向けて、学科の勉強をスタートしたのは3月からでしたので、受験勉強期間はざっくり4ヶ月ほどです。
3月に参考書を購入し、3月と4月はあまり時間が取れず、週に2〜3時間程度の勉強時間でした。5月と6月は平日・休日にがっつり時間を確保するようにし、平日は1〜2時間、休日は3〜4時間程度の時間を確保するようにしました。

【3月・4月】
購入した参考書を斜め読み。暗記はせず、理解することを徹底して一周する。
【5月】
暗記モードでもう一度参考書を読み直す。自分ノートに要点や人物名、主要な理論をまとめる。
【6月・7月】
ひたすら過去問を解きまくる

参考書

私が購入して完読したのはこの2冊!ガチでこの2冊のみです。

『国家資格キャリアコンサルタント学科試験 要点テキスト&一問一答問題集 2024年版 (単行本)』は、優しい言葉での説明がメインなので、最初の1冊目におすすめ。2周しました。

木村先生の『キャリアコンサルティング 理論と実際[6訂版]』は、試験にかなり出るらしいという噂を聞いたのと、キャリアコンサルティングの実務をするにもめっちゃ役立つらしいので購入。実際、過去問にもちょいちょい出題があり、1つ目に紹介した要点テキストには記載されていない範囲までまとまっていたので過去問やっている時に読んでおいて良かったと実感しました。

買わなかったけど、なんかよく過去問に出てきたなーというのが渡辺先生の『キャリアカウンセリング実践』です。

省エネで合格したいなら、『キャリアコンサルティング 理論と実際[6訂版]』か『キャリアカウンセリング実践』のどちらかを購入すると、理論家カウンセリングかのどちらかはバッチリ点が取れると思います。
キャリコンを仕事にしている方やキャリコンの勉強が好きな方は、普通に読み物として読んでも面白いと思います。
ちなみに、私は試験が終わって時間に余裕ができてから『キャリアカウンセリング実践』を購入しました!

完全独学の学科試験対策

👉インプット編📚

①まず、とっつきやすい参考書を1冊購入して1周読破。私は、『要点テキスト&一問一答問題集』を購入し、3〜4週間くらいか買ってしまいましたが理解6割で大丈夫ですし、暗記は2周目にやるんだと割り切って進めました。初めての単語が出てくるので結構ストレスがかかりますし、こんなにたくさん覚えられるかなと不安になると思いますが、大丈夫です!まずは全体像を捉えましょう。

②そして、次に『キャリアコンサルティング 理論と実際[6訂版]』をざーっと理解しながら読んでいく。理論の歴史や背景などを理解することができるので、丸暗記するよりも理論の細かい箇所の出題に強くなります。とはいえ、結構細かい内容になっているので、覚えようとせず、「へー、そうなんだ」という気持ちでOK。

③全体を一通り把握したら、いよいよ暗記フェーズに移ります。もう一度『要点テキスト&一問一答問題集』を最初から読み直し、その際に頻出の官公庁資料や、理論家人物とその理論+アルファをまとめていきます。

[頻出官公庁資料リストの例]
・労働経済の分析⭐️⭐️⭐️
・能力開発基本調査
⭐️⭐️⭐️
・職業能力開発基本計画
⭐️⭐️⭐️
・今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について⭐️⭐️
・セルフ・キャリアドック導入の方針と展開⭐️⭐️
・年次経済財政報告⭐️⭐️
・労働力調査⭐️⭐️
・事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン⭐️
・インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方⭐️
・職場における心の健康づくり⭐️

私のまとめた資料たち

[理論家と理論内容まとめの例]
【スーパー】(1910-1994)
・キャリア発達=「選択と適応の連鎖の過程と表現」
自己概念(キャリア自己概念)=職業の中核
 -選択と適応を経て、青年期後期から晩年に安定性が増す
 -特製因子論と自己概念理論の統合目指した
・「人はパーソナリティおよび能力に違いがある」→14の命題職業的発達段階・課題
ライフステージ:移行期にはミニサイクルがある
マキシサイクル:成長期・探索期・確立期・維持期・下降期(衰退期)
ライフキャリアレインボー:9つの役割
アーチモデル:個人的要因(心理的)・社会環境的要因(社会・経済)

スーパーのまとめメモ※実際のメモを記載しているため、内容は文献をご確認ください。

このように、これ後で暗記しようと思う内容は、全てノートにメモしていきます。数えてみたら、ルーズリーフ面裏で13枚ほどになりました。過去問を解いていくと、メモしなかった内容に遭遇することもあるため、余白は十分に取っておくと良きです!

④暗記メモが終割っても終わってなくても、苦手な分野を移動中はYouTubeで流し聞きします。資料系は、流し聞きを3周くらいすればなんとなく傾向が理解できました。理論家は最初ちんぷんかんぷんで焦りしかなかったですが、耳で聞いて目で覚えて、4〜5周くらいしてくると、耳馴染みが良くなってきます。そして、座学でちゃんと暗記してきたくらいから一問一答に答えられるようになりました。
ちなみに、資料系はみん合さん、一問一答はジャン・一のキャリコン研究所さんをたくさん活用させていただきました!

スケジュールは、試験の2ヶ月前までに参考書を読み終わり、1ヶ月かけて暗記ノートを作り、その期間中の移動時間はほぼ全て聞き流しに費やしました。暗記が苦手な私でもこれで受かったので、おそらくほとんどの方は大丈夫だと思いますが、余裕を持って進めるためにはもう1ヶ月づつ早めると安心です。

👉アウトプット編📚

なぜ早めるといいのかというと、アウトプットが何より大事になるからです!!私は、過去問を解き始めたのは1ヶ月ちょい前(正確には6週間前)でした。

公式サイトに過去3回分の過去問が掲載されているので、やってみたところ、あっこれは過去問大事だなと気がつきました。理由はこの2点。

  • 出題形式に慣れる必要があります!

  • 4択の選択肢がめちゃくちゃ勉強になリました!

出題形式に慣れることや時間内に解く練習は、どの試験対策にも必要になるかと思います。ちなみに、私は暗記すること、理解することに重点を置いていたためほとんど制限時間を測って解きませんでした。考えても分からないものはわからないし、正直時間を気にするレベルになっていなかったためです。試験前週だけは時間を測ってみましたが、2周目だったので参考になりませんでした笑

過去問では、出題に対して4つの選択肢があります。そう!これが超勉強になりました。答えは一つのため、もちろんそれはインプットしますが、他選択肢がなぜ違うのか(もしくは正しいのか)を整理してインプットすることこそが得点力アップにつながりました。
「そういうことか!」「ここ抑えておく必要があるのか!」などの気づきが多く得られたのが過去問です。

では、何回過去問を解けばいいのか!?という疑問に遭遇しました。その答えは、みん合さんのYouTubeをヒントにさせていただきました。
うる覚えで恐縮ですが、過去問を1回もやっていな人や1〜3回分やった人の合格率は70%くらいとちょい低めで、10回以上やっている人は90%の合格率といい感じに合格必達できそうだなと思いました。そこで、私が意識したのはこの二つ!

  1. キャリアコンサルタント試験の過去問を6回分×2周する

  2. キャリアコンサルティング技能試験2級の過去問を3回×2周する

技能試験2級の出題形式は範囲は、ほとんどキャリアコンサルタント試験と同じだったのと、技能試験で出た内容がキャリアコンサルタント試験に出題されることも結構あるみたいです。キャリコン試験7月7日に対し、6月16日に2級技能試験があり、資料系はスライド出題されることもあるようだったため参考にしました。

1回分を約1時間半で解き、約2時間かけて解説読みながら解き直し&暗記&知らない情報はインプット時のメモに追記していきました。アウトプット時に最も知識が定着したと感じましたし、知らないけど知っておくべき情報の獲得につながったのでかなり有意義でした。点数を取るのではなく、問題集として過去問を解いていくと良いです。

活用したキャリコン試験対策サービス

私が利用したサービスはこの二つ!!(さっきから2つが多いww)

一つ目は、みんなで合格☆通称みん合さん

みん合さんでプラス会員(7,000円※お得なテキストセットもある)になり、過去問と有料会員のみ閲覧可能な動画を主に利用しました。
1〜3回分の過去問&解答は公開されていますが、解説はみん合さんのサイトを利用させていただきました。もっと過去問やりたい!と思い、それ以降の過去問&解説はプラス会員でなければ利用できないため、試験4週間前にプラス会員になりましたが、有料会員になってからは、有料会員のみ閲覧できる動画を聞き流ししていたので、もっと早くからなっていれば良かったと思います。

二つ目は、キャリコンスタディさん!

受験生のみが入れるLINEにグループに入れていただき、毎日『目指せコツコツ継続!みんなで1日1学習企画』として、毎日1テーマの○×問題とポイントをまとめたサイトリンク、そして激励メッセージが届きます。すごいのが、受験生が○×の正答数を報告するのです。決して義務ではないのですが、続々と流れる報告に、「こんなにみんなできていてすごい」「みんなが頑張っているから自分も頑張ろう」といい刺激になりました。そして、分からないなりに○×問題をやってから寝るルーティンを自分に強制しました。

キャリコンスタディさんのサイトは、結構細かいところまで情報が整理されているので、過去問で分からない箇所や初見の情報については、キャリコンスタディさんのサイトで調べさせていただきました。検索機能があるので、めっちゃ便利でした。

キャリアコンサルタント試験当日の注意点

当日の注意点は下記の通りかなと思います。

  • 会場近くで[キャリアコンサルタント試験]という紙を掲げて案内をしてくれます。安心して会場に向かいましょう!

  • みんな賢そうに見えます。ビビらず、頑張ってきた自分を信じましょう!

  • 場所によってクーラーの効き具体が全然違います。涼しい方が頭が働くため上着が推奨されているとような印象を持ちました。

  • 携帯電話の電源を切るよう何度もしつこく言われますが、意外と切り方を知らない人が多かったように思います。確認しておきましょう。

  • タイムキープの練習を最低1回はしておき、時間配分通りに進めましょう。

  • 15問は間違えてもOKです。しかも、後半に行けば行くほど簡単になるので、「後で見直そう!」という気持ちでどんどん進めていきましょう。

自己採点

試験が終わったら、何点取れたのかかなり気になると思います。おそらくもっとも早く解答を公開してくれるのがみん合さんです!速報として、その日の夜に出してくれます。
私が受験したときは、速報解答内容が2問ほど後ほど修正されました。大まかな点数は分かるのですが、合格点の70点界隈だと気が気じゃないですよね。

確実に合格するために

私がキャリアコンサルタント学科試験を勉強していて気づいたことをまとめています。これに気がついてから正答数が格段にアップし、インプットの質が向上しました。絶対合格したい!という方は参考に。

まとめ

勉強し始めた当初はそのボリュームと理論家の多さに絶望していました。しかし、繰り返し過去問を解くことで頻出ポイントが見えてきます。抑えるべきところを抑えておけば絶対35問の正答は行けます。
養成講習を受講せず、完全独学での学習のため点数を取るためだけの学習になってしまったのは否めませんが、もし貴方が合格を目標にしていたり、点を取ることが直近の課題だとしたら、参考になると嬉しいです。

もしもう一度一から勉強するとしても、最初に1周参考書を読み、一通り暗記作業をして、その後過去問を繰り返すと思います。ガチで過去問は勉強になります。もはや、過去問というより頻出問題集と言っても過言ではありません。

皆さんの合格を心より願っています!

いいなと思ったら応援しよう!