距離感について

チャップリンの言葉で「人生は、クローズアップで見ると悲劇だが、ロングショットで見ると喜劇だ。」というのがあります。

仏教の世界でいう"悟り"は、苦しみから解放される認識に至った状態であるらしく、そこに向かうためには、自分自身の感覚から離れてみることになるらしいです。(仏教徒でない私が、このことを語るのは、甚だ適切ではないのですが・・・)

人は当たり前ですが、生きてたらひとつの人生を作っていることになります。
自分はその一番の当事者で、好きな自分も嫌な自分も一番近くで見続けなければなりません。どれだけ経験を積んだりスキルを身に着けたり性格を変えたりしても、他人になるとかはできないので、人生はままならず、どんな状態でも自分で生きていくしかないです。

距離をどのようにかとったら、楽に生きていけるようになるのでしょうか。
そもそも、自分自身から距離をとるって何でしょうか。
自分が今している苦労について、距離をとるって逃げるってことではないのでしょうか。

自分自身の経験上、どちらかというと、逃げようとするとしんどくなる気もしています。7つの習慣でいうインサイドアウト。今、自分自身に怒っていることは、自分のふるまいから起こっている。納得いかない事象も、自分から招いたものがあると認める。
これは、事象を自分に取り込んでいるってことだと思います。

仏教の世界でいう阿頼耶識。
よく理解できてないのですが、世界の真理につながっているところで、そこでは自分と他者の堺がないところなのかな、と想像しています。
他人の問題を自分に取り込むっていうのも、方向性としては、この感覚に近づいているってことなのかな、って思いました。

つまり、距離をとると楽になるのではなく、世界と自分は一体なので、とやかく自分個人だけのことを考えても仕方ないし、世界との関係でいくと歪んでいくのでしんどくなるよね。自然体に行こうぜ、ってことなのかなと。


自分自身も、今置かれている他者との関係性の中で、より歪みなくできることを見つけて生きていきたいなと思います。

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