バランスについて

生き物の多様性が保たれていることは重要だそうです。
多くの種の生き物が生きていける、ということは、それだけ多様な生命が生きていけることを許していけている環境を作ることが出来ている、ということであり、世界の方向性というか、可能性が多く保たれている、ということだと思います。

生き物からすると、たぶん、余計なお世話なんだろうな、と思います。
各々が自分が保有している生物特性を活かして、一生懸命生きているだけなんだろうな、と。

春になると、花が咲き、昆虫が出てきて、それを食べる生き物も活発になっていく、という自然なサイクルがあります。
植物としては、花粉を運んでくれる昆虫が居てくれるから、この時期に花を咲かしているだけだし、昆虫も、花がこの時期に咲くからこの時期に合わせた行動をとっているだけな気がしますが、そういう生物の種をまたいで依存しあいながら生きている。
こういうのをエコシステムや環世界と言ったりしていますが、これは固定化されているわけではなく、この環世界の中の1つの要素のふるまいが変わると、そこに合わせて周りのものの動きも変わっていくので、イメージ的には、すごい微妙なバランスの上で成り立っている、というよりは、もう少し重厚で柔軟で懐の深いものが、自然としては出来上がっているし、環境が変わったら、そこに合わせた環世界もできていくのだと思います。

チェルノブイリで原子力発電所の事故が起きて、放射能による汚染も周辺では被害として多くありましたが、今となっては、自然も豊かな場所になっているそうです。

温暖化も、そのような面があるのかもしれません。
変化が速すぎる環境変化はありますが、そこに合わせた環世界も出来上がってはいくのでしょう。

ただ、未来に生きる子供たちに託すには、憶測が強すぎるのは問題です。
無責任に、「大丈夫だろう」と言うには、根拠が弱すぎる。
そして、今生きている人間や生き物にダメージはあり、困難を強いるのはつらすぎる。

結局、距離感の問題で、今現在、生きている私たちにとっては、温暖化は抗うのが自然な問題なんだろう。それが適した距離感なんだろう。と思っています。


自然の柔軟さ、強さに甘えすぎないよう、対策を考えていきたいものです。

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