等身大の「変」 にぼしいわしだけの魅力
※こちらの記事は2021年作成・公開したものとなります。
2023年9月末よりにぼしいわしさんは東京での活動をスタートされました!
(都内でのライブにたくさん出演中!ライブ情報は以下からチェックできます)
にぼしいわしは大阪を拠点にフリーで活動する女性コンビです。大きな事務所に所属せずとも『the W』で3度も決勝に上がっている実力派コンビで、こだわりを持って拠点を大阪、所属なしのフリーを貫き通して活動しています。
私は数ある芸人さんの中でも今1番と言ってほど彼女たちに注目しています。というか惹きつけられまくってます。
今回はそんなにぼしいわしの魅力を書いていきたいと思います。
〜自前でなんでもこしらえる〜
左がにぼしさん 右がいわしさん
彼女たちは本名を公開してません。
どこまで行ってもにぼしといわし。
【2022年バージョン】
にぼしさんは
いわゆるボケの人。手芸や裁縫お手のもの、手先がとても器用で、素敵なイラストを描きグッズのデザインも担当しています。
【にぼしさんとよく似た、リョーコシンイシキリ先生が作成した単独ライブのグッズを紹介する動画】
いわしさんは
いわゆるツッコミの人。にぼしいわしの頭脳であり、ネタ作成をしながらスケジュール調整から何からかにからフル稼働。ライブの音楽作成もしていてとても耳に残る独特な曲を作ります。
【いわしさんが作ったとても耳に残るオープニング曲】
彼女たちはなんでも自分たちでこしらえる、とても多才な二人組です。
〜にぼしいわしらしさを表す素敵なエピソード〜
にぼしいわしのお二人は高校の同級生。
彼女たちが友達になったきっかけのエピソードがこれまたとても良いのです。
ね、最高ですよね。
つまり彼女たちは出会いからとても「変」なのです。
〜にぼしいわしとの出会い〜
初めてにぼしいわしを見たのはM-1の予選の動画でした。
たぶん彼女たちの1番有名な漫才であるthe W決勝でも披露した【うんていを発明した人】というネタです。
に:君さ、公園の遊具で何がいっちゃん好き〜?
い:うんてい一択やね!
『あ、変だ!』
このネタの冒頭を見た時私は最初にそう思いました。にぼしさんの怪しげな声色の聞き方は勿論、とにかくいわしさんの答える時のスピードと語気の強さが尋常なく変な雰囲気を漂わせていたのです。
あと眼鏡の奥の目がイッてました。
ここからこの漫才はどんどん加速していくのですが…。
私はそこからにぼしいわしが気になるようになりました。
〜日常から引きずりこまれる変〜
"ネタで頑張る女芸人は亜種であって、女芸人はブスと不思議ちゃんの2種類になりがち"
ヒコロヒーさんがしくじり先生で言っていた言葉です。
当時言い得て妙、と思いましたが世の中の進歩は思ったよりもスピーディーで
お笑い界でもコンプライアンスの変化は目まぐるしいものがあります。
いわゆるブス・デブ・モテないこういうストレートな笑いは既にあんまり見かけない雰囲気になっているような気がして
(あえてそこを突き通すストロングスタイルの芸人さんも勿論いますし、そういう笑いも好きです)
そうなると、近年イジリにとって変わって主流になっているのがいわゆる『あるあるネタ』なのかもしれません。
女性がお笑いをやるのがもう珍しくない時代ゆえの共感系のネタ。
職種別のあるある、カップルのあるある、ギャルのあるある、学生のあるある、オタクのあるある…
その一方でやはり不思議系の芸人さんもまた多くいらっしゃるのですが…
そこに来てにぼしいわしの魅力は何かというと、共感あるある系でも、ぶっ飛び不思議系でも無くその間にある
『日常に地続きのなんか変』というところにある気がします。まさに等身大の変。
例えば彼女たちのネタにもそれが現れています。
関西ならではのお好み焼きをひっくり返すのが得意だという話からどんどん変な展開をしていく漫才【お好み焼きひっくり返しセンター】
不動産屋さんに行くという導入から、あるワードをきっかけにどんどん変な日常に紛れ込んでいく漫才【ゆうちょ】
スーパーの袋詰めのよくあるシーンから不条理な展開を迎えるコント【スーパー】
導入はいつも身近な日常なのに、気づくと見てる方はすっかり変な世界に迷い込まされているのです。
この『日常に地続きな変』な感覚こそ、にぼしいわしでしか味わえない魅力なのです。
〜にぼしいわしだから起こせる革命〜
にぼしいわしはRadiotalkというアプリでネットラジオをしています。
このある回で私はとんでもない衝撃を受けてしまいました。
生理用ナプキンの話をきっかけに繰り広げられ会話。以下内容。
に:多い日の夜用ですね。
い:78センチね?
に:あはは、お尻まくるやつ?
い:多い日の夜用、72センチ首後ろまで
に:どんだけ背筋に沿って漏れてんやん
い:寝返り打っても安心どころか、逆さになっても安心やで
に:じゃあ72センチ羽なしは?
い:帳尻合うか!
もうこれ聞いた時、お腹痛くなるほど笑い過ぎて撃沈してしまいました。『これ聞いてる女は絶対皆んな笑ってる!』といわしさん仰ってましたが正にその通りで、笑いと一緒になんかちょっと感動もしてしまったのです。
ナプキンという日常でありながら、一見タブー視されがちなものをテーマに、奇を衒うことなくまっとうに大喜利してしまう、このバランス感覚が唯一無二で、まさにぼしいわしならではと思いました。
これ本人たちも仰ってましたが、本当革命的なことだと思います。
これまで女芸人(あえてそう書きます)に求められて来たように体張らなくても、不思議ちゃんじゃなくても、毒舌や暴露しなくても
ちゃんと面白くて、私たちに等身大の芸人、それがにぼしいわしだと私は思います。
この回のタイトル『羽なし72cmは私のもの』
この言葉抱きしめたい位なんか好きです。
そんなこと言ったら、いわしさんに
『バリきしょ』と言われそうですが。
(バリきしょはにぼしいわしの漫才によく出てくる言葉です)
自分の大喜利解答に対する愛も感じますし、
何より自分だけの大切な「変」を誰にも譲らない気概を感じるのです。
よく考えたら私もこれまでの人生
『君って不思議ちゃんだね』
と言われたことは一度たりとも無いものの
『あんたって本当変だよね〜』と言われたことは数えられない程ありました。
だから、にぼしいわしの『変』が非常に心地よいのかもしれません。
〜待ってても来てくれないにぼしいわし〜
東京のライブに、にぼしいわしが出演する度に、『めちゃくちゃ面白い、東京に拠点移したらライブシーンで凄いことになると思う』と言うようなツイートを見かけます。
実際東京のライブの出演もどんどん増えて来てはいるのですが
ただ最初に書いたように暫くの間にぼしいわしは東京に拠点を移す事はないと思われます。(この熱いこだわりについてはまた彼女たちが所属するWESTANS紹介の下記記事にて)
つまり、待ってても来ないのがにぼしいわしなのです。
なので是非とも少しでもにぼしいわしが気になるぞ、という方はガンガン前のめりで彼女たちの活動をチェックして頂けたらと思います。
最後に私がにぼしいわしに出会ったネタ
【うんていを発明した人】を
私も『君さ、お笑いで誰がいっちゃん好き〜?』と聞かれたら、
変なスピードと語気で『にぼしいわし一択やね!』って答えたいと思います。
にぼしいわしおすすめネタまとめ記事
いわしさんのnote
にぼしいわしのYouTube【にぼしいわしの吹き溜まり】
にぼしいわしのRadiotalk【にぼしいわしの懇談会】
絶対おすすめにぼしいわしのファンクラブのようなもの【にぼしいわし屋さん】
にぼしいわしが所属する大阪のユニット
WEST ANTSのYouTube【WEST ANTSのアリ様】
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