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せんたく日和 


知らないうちに、子どもはいろんなことが出来るようになっている。

昔、長女がハイハイからアップグレードし、立って歩きはじめた頃のこと。
縁側に干してあった干し柿が少しずつ無くなっていく。
(なんでかな?)と思っていたら、長女は子供用のイスを持ち歩き、縁側に行くと、「ヨイショ」と椅子の上に立ち、パン食い競争のように干し柿をかじって食べていたのだった。
イスの上に立つという技を習得し、これまで手が届かなかった世界で遊べるようになった長女は、固定電話でもしもしごっこをしたり、高い戸棚からこっそりおやつを見つけたりしていた。

知らないうちに子どもはいろんなことを覚えるんだなぁ。なめとったらいけんな。と思ったものだった。

長女より3つ下の長男はいつものんびりしていて、何事もゆっくり。マイペース。それでも洗濯機の使い方を覚え、自分で水着を洗っている。
仕込んだママもすごいが、覚えた君も偉い。

京都に住む姉も女の子1人と男の子1人の母である。
姉が言うには「これからは、女は1人でも生きていける経済力、男は1人でも身の回りのことが出来る生活力を身につけないといけない」
ということだった。
経済力がしっかりしていれば、男がいなくても生きていける。
生活力が身についていないと、すぐに女に捨てられる。
ということを聞き、(令和という新しい時代が来たぜ…。)と窓の外を眺めたものだった。

はじめくん、お互い捨てられないように強く生きようね。

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