PAST WORK / 過去の自分の作品から刺激を受ける。
今回のnoteは自分のインスピレーションについて。
当サイトをご覧頂いている方は判ると思いますが、長年独自の写真を掲載してきました。
身近なプライベートに近い撮影から海外でのちょっと大掛かりな撮影まで。
その多くは色々なところからインスピレーションを得て、そこから構図やシーンを考えたりして下手なりに試行錯誤しながら撮影してきたものです。
自分の場合、カメラの機材にフェティシズムをそこまで感じるタイプではないので、インスピレーションや刺激がないと撮影のモチベーションが上がらず、マンネリ化してしまい撮影すること自体が単なる流れ作業になってしまうので常に模索するように心がけています。
自分にとって刺激やインスピレーションは、当サイトのメインテーマの1つでもあるエディ・スリマン(Hedi Slimane)のクリエイションや昔の俳優やミュージシャンのスタイル、写真家の作品、ユースカルチャーや友人のスタイルなど日常で興味ある事柄などが多いです。
そういう刺激に枯渇してしまった時に自分の過去の写真を10年くらい遡って振り返るようにしています。
「この時こうだったな」とか「こういう人に刺激を受けたな」とか色々と思い出し気分を上げるということをしています。
今回はその振り返ったタイミングでアーカイブから自分が今の気分でベストと思ったものを思い出話と一緒に少し解説を。
この写真は2014年にエディ・スリマン(Hedi Slimane)によるサンローラン(SAINT LAURENT) 2014 SSコレクションを自分がスタイリングして撮影したときのもので、イタリアのセレクトショップLUISAVIAROMAの招きでイタリアのフィレンツェで撮影しました。(LUISAVIAROMAには当時、よく撮影やイベントに招待いただいていました。)
インスピレーションは昔のジェームズ・ディーン(James Dean)や60年代のモッズカルチャーで、撮影前日にフィレンツェの街をロケーションハントに足を棒にして歩いて場所を決めたり、この時はモデルキャスティングにも関わらせてもらいました。
モデルのヘアメイクも当時、サンローラン(SAINT LAURENT) 2014 SSコレクションでダッグテイルのリーゼントヘアが採用されていた写真を見せて現地のアヴェダ(AVEDA)のヘアメイクチームになるべく近付けてもらいました。
ちなみにこの時スタイリングしたライダースジャケットですが、これがキッカケで気に入り、帰国後サンローラン(SAINT LAURENT)のお店に買いに行きました。笑
2-B-C以外で、ここまで自分でディテールを決めさせて貰った仕事はなかったので非常に感慨深い仕事として思い出に残っています。
今回はこんな感じで過去の写真で自分が気に入っているものを掲載してみましたが、またタイミングを見て何かしら載せられたらと思っています。
それでは今回はこの辺で失礼します。
また次回。
2-B-C EDITOR
KK
WEBSITE: 2-B-C