がむしゃらに働く人vs自分磨きに勤しむ人、実は目指す場所は同じなのかもしれない
会社員歴6年、来月から産休予定のあんこです。
管理職として働かせてもらっている今の職場で、部下に対してずっと疑問だったことがある。
男性よりも女性の方が、アフター6の習い事に精を出している気がする、ということだった。
(今時、女性男性というくくりで物事を考えるのもナンセンスな気がするが、どうフラットに考えようとしても男女差の傾向が顕著なのだ。今日はこのことについて記録に残しておこうと思う。心のメモみたいなものなので、軽い気持ちで呼んでもらえたら!)
事の発端は、残業を頼む時に女性の方があからさまに嫌がる、ということだった。
(働き方改革が叫ばれている昨今、見込み残業代で納得する層はだいぶ減っている気がするが、うちの会社は若いうちに何者かになりたい!というエネルギッシュな労働意欲バリバリ集団なのだ。そのため、残業を嫌がる社員がマイノリティで目立つ。)
最初こそ早く帰りたいのかな?残業代つかないから嫌なのかな?くらいにしか思っていなかったが、よくよく話してみると彼女たちの希望は違った。
「習い事に遅刻したくない」
予想外だった。平日は仕事に全てを捧げるような思考の持ち主だった私にとって、まさに青天の霹靂。
習い事の内容は料理、お花、着付け、お茶、などなど女子力上がりそうなものがズラリ。
着付けとかはまだしも、料理ってわざわざお金かけてプロに習うものなんだ…と、意外にもお料理教室の需要が高いことを知った。
習い始めた理由を聞くと、結婚を考えた時に有利そうだから、と。
なるほど。私は微塵も考えたことがなかった、女性としての市場価値を上げるためのアクションだったのか。
私は、少しでも自分の市場価値を上げてもし会社をクビになっても稼げる人材でなければ、と思ってずっとがむしゃらに働いてきた。上述の人たちとは違うタイプの人間だと思っていたけど、実は方向性が違うだけで同じようなゴールを目指していたということか。
市場価値ってなんだろう。
自分を認めてもらえることなのかな?
承認欲求を満たすこと?
あなたはここにいていいよ、その価値がある人だよ、と多くの人から思ってもらえることは誰しも嬉しいもんね。
ただ、婚活の成功を願うより、仕事で市場価値を上げたほうが会社の評価も給料も上がってお得だと思ってしまう私は現実主義なのかもしれない。
仕事って、努力の量と方向性を見誤らなければほぼ裏切らない。たいてい成果はついてきてくれる。
でも、結婚や妊娠は努力して達成できるとは限らないフィールド。だからこそできることを、と思うのかもしれないね。
目指すものは変われど、遠い未来も人は何者かになりたくて、認められたくて努力するんだろうな。
…などと考える妊娠30週なのでした。