妊婦マークを見て目を逸らすおじさんvsすぐ譲ってくれるJK
38週と3日の妊婦、あんこです。やっと産休に入ったので、赤ちゃんが早く降りてこれるように毎日頑張ってウォーキング中。
久々に電車に乗って思い出した、妊娠初期の話。全部ちゃんと覚えておきたいのに記憶がどんどん更新されて忘れちゃうの悲しいな、ちゃんと小さな気持ちの変化や感じたことを残しておきたいな、と思いここに記します。
確か妊娠3ヶ月くらいの頃かな。まだお腹もそんなに出ていなくて、一見妊婦だとはわからない時。つわりはなかったけど、貧血がひどくなり立っていられなくなってしまった私は、とにかく座りたかった。でも混んでいたので普通席付近に立った。(本当は優先席付近に行きたかったけど、混んでいて無理だった…)
私の前にはスマホをいじるJKとゲームをする40代後半くらいのサラリーマン風男性。私の妊婦マーク、私の下半身から顔までずっと眺めるサラリーマン。あまりにもずっと視線を感じるのでそちらを見ると、すぐに目を逸らされてしまった。そして、彼はゲームの電源を切って目を閉じた。
なんだったんだろう…と不思議に思っていると、JKが小さい声で話しかけてきた。
「よかったら座りますか…?どうぞ!」と。
貧血で立っているのが辛く、何回か途中下車しなきゃなぁ…と思っていたのでそれはそれは嬉しくて、お礼を言ってありがたく座らせてもらった。
その数駅後のターミナル駅でJKが降りる様子だったので、もう一度軽く会釈すると、照れながらペコっとしてくれた。
もちろん物理的に身体が楽で嬉しいのもあるけど、譲るという勇気のいる行動をしてくれたことが嬉しくて嬉しくて。きっと話しかけてきた時の声の小ささや最後のはにかむ笑顔を見る限り、シャイなタイプなんだろうな、と思う。それなら尚更、想像の何倍も勇気を出して声をかけてくれたに違いない。
勇気ある心優しいJKに、良いことがありますように。
ちなみに、さっき寝たはずの隣のサラリーマンは私が座ったあとすぐこちらを見たかと思うと、おもむろにゲームを再開した。
サラリーマンも体調が悪いのかもしれないし、なにか大変なことがあるのかもしれない。一見妊婦とはわからない私のように。
でも、長いことジロジロ舐め回すように見たり、私が座ったのを確認してすぐゲームを再開するあたり、JKとの差を感じてしまった。
別に世間で妊婦様と言われるような偉そうな態度を取るつもりはないし、普通席付近で絶対に譲ってくれとも思っていない。公共交通機関に乗ると言う選択をしたのは自分なわけで、辛ければタクシーを使うなり途中下車するなりしようとは思っている。
でも、こういう優しさを感じたときに、まだまだ世界は捨てたもんじゃないな、と思う。
優しくされたら私も誰かにさらにやってしてあげたいと思うし、嬉しい連鎖が起きる。この輪を広げていけば優しい世界になるのにな、と思ったのでした。
懐かしいな。妊娠するまでは電車で絶対に座りたいと思う状況がなかった(空いてなければ立ってればいいや、くらい)し、体調が変わるにつれて新たな立場や感情に気づくことが増えた。
いろいろな経験をさせてくれるお腹の赤ちゃんに感謝。私1人では想像の域を出なかったことを、次々と体験できているよ、ありがとうね。
これからも、新たな経験の連続なんだろうな!一緒に退屈せず過ごしていこうね、と思いつつ今日もウォーキングに出かける。
長かったようで短かかった妊婦生活もあと少し!がんばるぞー!