![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/171024814/rectangle_large_type_2_1e91c81564bd8e3dc5750157866eb049.png?width=1200)
【#14】松田聖子『輝いた季節へ旅立とう』(94年・38thシングル・紅白歌唱曲)
〇松田聖子さんで一番好きな曲!〇
今回紹介する曲は、松田聖子さんの『輝いた季節へ旅立とう』です。こちらの曲は1994年12月に通算38枚目のシングルとして発表されました。また、同年大晦日に開催された第45回NHK紅白歌合戦において歌唱され、当時自身6年ぶりに返り咲いた舞台を盛り上げました。これから新年度を控えたこの時期にぴったりな曲なので紹介させて頂きます。
私は90年代のポップスが大好きで良く聴いています。それもあって『輝いた季節へ旅立とう』は松田聖子さんの楽曲のなかで一番好きな曲ですね。そのほかですと、1993年に発表された『大切なあなた』などもお気に入りです。私は松田聖子さんについてとても詳しいわけではありませんが、聴くと明るく元気が出る気がして無性に聴きたくなるときがあります。
〇温かな春を待ちわびて〇
松田聖子さんは『輝いた季節へ旅立とう』において作詞も担当されています。下記に一番の歌詞を引用してみます。
淋しく寒い冬の次にはきっと来るわ
光りあふれる希望に満ちた季節
二人の心の中 凍りついた"さよなら"
春の訪れが溶かしてゆく
愛とひきかえに
ここでの「淋しく寒い冬」とは冬の季節のことだけではなく愛する二人がすれ違っていく様子の比喩になっています。たとえ一度は分かりあった人同士でも次第に気持ちにズレが生じたり、互いにストレスをぶつけ合ったりしてしまうものです。そのような状況では誰にも言えない孤独感を感じることがあるでしょう。
関係性が冷え切ってしまった二人に再び春(「心の春」とも言えそうです。)が訪れるにはどのようにしたら良いのでしょうか。その答えはサビの歌詞にあります。
〇素敵な前向きラブソング〇
答えとは "あなたへの想いを思い切り伝える" ことです。つまり、初心に立ち返り素直な気持ちを大切にするということです。そしてその気持ちを言葉や態度で表現することが大切なのだと私はこの曲を聴いて感じました。たったひとつの「愛」が互いの凍った心を溶かし、希望いっぱいの春を連れて来るのです。
これは恋人や夫婦の関係性にだけ当てはまるものではないと私は思います。人間関係ですれ違いが生じてしまったときはコミュニケーションを避けて距離を置いてしまったり、思い込みによって相手を誤解したりしてしまいます。そのようなときに少しだけでも思いやりの心があれば関係性を取り戻して前向きに生きていける気がします。その思いやりの心が「愛」なのです。人を愛するという気持ちがどのようなものなのか私はよく分かりません。しかし、『輝いた季節へ旅立とう』の歌詞から人間関係においてとても大切なことを学びました。全ての人に「心の春」が訪れますように。みなさんもぜひお聴きください。
【YouTubeの公式MV】