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【好音好日#4】Salyu『彗星』(05年・4thシングル・MV監督 丹下紘希)

〇素敵なミュージックビデオ〇

 今回紹介するのは前回(#3)に引き続きソロ女性シンガーのSalyuさんの楽曲です!!取り上げるのは2005年5月に発表された4枚目シングル、『彗星』です。この曲はなんといってもミュージックビデオが素晴らしくて印象的です!!監督はさまざまなアーティストのミュージックビデオを手がけている丹下紘希さんが担当されています。


 ミュージックビデオはSalyuさんご本人がOLに扮し、周囲の人と協力しながら彗星を観に行くという内容になっています。「みんなで彗星を観に行きたい」と部長に直談判したり、どのようにしたら彗星が観れるのかホワイトボードを使って議論したりするシーンが印象的です。さらに、温かく愛しさを感じるようなダンスもこのミュージックビデオの魅力ですね!!


〇確信のない夢をずっと持ち続けよう〇

 歌詞のなかでは彗星について、人生で一度も観たことがないもの、大人になったからといって必ず観れるとは限らないものと表現されています。誰しも大人になって働くようになると多忙な日常に押し流され、どうしても現実的なことばかり考えるようになってしまいますよね。そんな大人でも夢をみていいのだとこの曲は伝えてくれます。


 ミュージックビデオでは、童心に返るような「彗星がみたい」という夢に向かってひたむきに行動する主人公が描かれています。その姿は次第に周囲の人を巻き込み、着実に夢の実現に近づいていきます。途中で大人が子どもになったり、大勢で一緒にダンスをしていたりする様子に私はとても感動しました。


〇「彗星」は出会い・別れの喩え??〇

 私はこの曲に出てくる彗星の解釈のひとつとして人々の出会いや別れを表しているのではないかと考えます。実現不可能と思える夢の実現はたくさんの人の支えがあってはじめてできるものでしょう。しかし、出会いや別れは彗星のようにすぐ流れて消えてしまう。だからこそ、見逃さないように前を向いて生きる。それがとても大切なことなのだというメッセージをこの曲から感じます。


 つまり、人生を変えるほどの彗星は夜空ではなく意外と身近なところにあるのかもしれません。大きな夢を持ちながらひたむきに自分と向き合い、人との関わりを大切にする。そんな生き方を私も続けていきたいです。そのように考えると、これからどんな彗星が観れるのか楽しみですね!!みなさんもぜひこちらの曲をお聴きください。


【ミュージックビデオ】


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