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浅葱色~ザ・クロマニヨンズ~
どうも、こんにちは。コヤケです。
皆さまはザ・クロマニヨンズの「浅葱色」という歌をご存じですか。
私は以前から大好きな曲だったのですが、先日とある出来事から一段と頭を離れなくなったので、今日はそのお話をしていきたいと思います。
1、初めて聞いた時の印象
痛みを 無限に 受け止めて行く
無傷のまま 死にたくない
浅葱色
初めて聞いた時、出だしから醸し出す深みのある雰囲気に
「これはまたただ者ではないぞ・・!」
と身構えたのですが(歌にただ者という表現はおかしいですが笑)、私はのちに流れてくるこの歌のサビの力強さに衝撃を受けました。
日ごろから痛い思いはしたくない、なるべく楽して生きていたい、というナマケモノな私とは正反対なこの感覚。
これは甲本ヒロトさん作詞作曲の歌ですが、ヒロトさんがこのように日ごろから思っているのか、他の何者かの思いを歌にしているのか、それは私にはわからないままでしたが、とにかくこの言葉を発している存在に強く憧憬を覚えたとともに、自分自身の怠けた精神がピシりと正されるような気持ちを抱きました。
歌の中で繰り返されるパダンパダンというコーラスがまた不思議な音として心に響き、「わからないけど、綺麗でかっこいい」というのが第一印象でした。
2、3月5日放送「超ギョギョッとサカナスター」
皆さんは3月5日に放送された「超ギョギョッとサカナスター」は御覧になられましたか?
(地域によっては放送されていないこともあるそうですが汗)
この中でゲスト出演された甲本ヒロトさんが「アサギマダラ」という蝶についてお話してくださる時間がありました。
浅葱色でマダラ模様のあるこのアサギマダラという蝶、私もあまり詳しくは知らなかったのですが、番組内で甲本さんはこのように蝶の紹介をしていました。
「アサギマダラは渡り蝶と言われていて、何千キロも飛ぶ。
あんなちっちゃい奴が、一生懸命生きる時にね、必ず無傷で死ぬ奴はいないんだよ。ボロボロなんだよ。本当にもう、やぶれかぶれなんだよ。
それが、ゆっくりぱったんぱったん飛ぶんです。
最後の力を振り絞って。それでも何をしているかと言うと、次の子どもたちをつくる為に飛んでいるんですよ。
で、山の中で、そのボロボロのアサギマダラを見ると、すごく感動する。
頑張ったなあ、って思う。
だから僕は見つけても観察して、頑張ってこいよって言うの。」
甲本さんは番組内で一度も「浅葱色」という歌について口にはしませんでしたが、このお話を聞いてあの歌が頭に浮かんだファンはきっと私だけではないはずです。
番組内ではアサギマダラが実際にボロボロの羽をやぶれかぶれな様子で動かしている映像が流れていましたが、「あぁ、あの言葉は、あれは、君だったのね」と思わずにはいられませんでした。
(パダンパダン は、羽の音・・?)
3、小さな命に目線を合わせて
水平線まで 浅葱色
超えて行くんだな ホームラン
最大2000キロの長い旅をして、海をも渡って、最後にはボロボロになって命を燃やすアサギマダラ。
これまでの私はボロボロの蝶を見ても「かわいそうだな」としか思えませんでした。
でも甲本ヒロトさんはそんな彼等を見て、彼等の中に宿る確かなプライドや意志のようなものを感じたのではないでしょうか。
それはきっと、本当の意味で蝶に目線を合わせて観察してこそ感じ得られる感動だと思います。
私が憧憬を覚えた「浅葱色」の主人公は、私がこれまで「かわいそう」と思っていたボロボロな姿の蝶でした。
私はなんだか、自身の驕りに反省しました。
今回の甲本さんのお話、そして「浅葱色」という歌のおかげで、身近にある、これまで気にも留めなかった存在たちが持つ美しさや素晴らしさ、そこから得られる感動にまた一つ気づかせてもらいました。
4、まとめ
以前からかっこいい、と大好きだったザ・クロマニヨンズの「浅葱色」という歌。
ご存じなかった方はこれを機に、すでにご存じだった方は改めてもう一度この曲を聞いてみてはいかがでしょうか。
海を超えて2000キロの旅をして命を燃やす蝶の目線があなたにも見えてくるかも。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
それではまた。