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【たいようのマキバオーW】読感(1巻~5巻・全部ネタバレ)

 タイトルこそ変わりましたが続編です。

序盤は時系列が少し戻って2008年日本ダービー、そうサクセスブロッケン!!!!!!…とはならず。勝ったのはまさかの牝馬ファムファタール、65年ぶり牝馬によるダービー制覇。そうウオッカですね。そのウ…ファムファタールがフィールと宝塚記念で対決するところから本格的に始まります。


・ストーリー

 65年ぶりダービーを制した牝馬ダービー馬ファムファタールがが宝塚記念へ参戦、さらに復帰戦のフィールオーライ、去年の宝塚記念勝馬リバーサルポイントが集まる上半期の総決算宝塚記念から始まりフランス遠征、そしてジャパンカップまで…

・作中描写

 まずは前作でもお馴染み飯富兄こと飯富昌虎が本多リッチファームの(今で言えば)外厩リッチトレーニングセンター(以下RTC)のセンター長としてファムファタールやアマゾンスピリットに調教をつけています。路線や厩舎が違っても外厩を使えばファムやアマゾンといった路線の違う馬でも無理なくキャラを絡ませられるという事ですね、見せ方がうまい。
 フィールショック後のマキバオーをジャパンカップ観戦に連れて行き立ち直らせたときの飯富の「走れ、マキバオー」にはグッとくること間違いなしでしょう。

・キャラクター

・ヒノデマキバオー(高知)

 W1巻では少し時間軸が戻り帝王賞前からスタート、宝塚記念を勝ったフィールを凱旋門賞へ送り出し自身は南部杯からダートG1全部取ると意気込みますが…あの…フィールショックで…日本テレビ杯は回避、南部杯はボロボロ、それでも見かねた飯富がファムのジャパンカップに連れ出しなんとか立ち直らせるところまでで終了。そりゃ辛いよな…フィールを現役引き戻しておいてこの結末じゃ責任感じるよな…それでも立ち直る気配は感じるのでJCダートから東京大賞典へどうなるか。

・フィールオーライ(JRA)

 つれえよ…
とりあえず復帰戦としてファムやリバーサルポイントを相手に宝塚記念を勝利しフォワ賞から凱旋門賞を目標にフランス遠征へ。マキバオーとは手土産に凱旋門賞のトロフィーを持って帰るなどという軽口を叩いて向かったものの結果は…フォワ賞で前肢骨折し…はい…
「ボクは大丈夫!」大丈夫じゃないんだよ…
登場人物と読者の心を深く傷つけた名シーンです…読んでください…

・ファムファタール(JRA)

 2008年日本ダービーを65年ぶりに制した牝馬のダービー馬。これだけ見ればウオッカやんけですが血統は父カスケードに母父ノーザンテースト、チューリップ賞2着から桜花賞勝ちとウオダスの悪魔合体のようなやべー女です。じゃあチューリップ賞でファムに勝った奴がいるのかよ…お前がダービー行けよ…
 ダービー後は宝塚記念へ挑戦し(やっぱウオッカのローテ頭おかしいよ)フィールと対決、ここは5着に敗れますがニエル賞から凱旋門賞へ。牝馬なんだからヴェルメイユ賞でいいんじゃないかなあ…ここを欧州強豪3歳馬シージの2着とするもフィールショックで凱旋門賞は惨敗、帰国。
 その後はマキバオーより先にフィールショックから立ち直り日本総大将としての自覚を胸にジャパンカップを勝利、その姿は先述の通りマキバオーが立ち直るきっかけとなりました。

・アマゾンスピリット(船橋)

 すっかり消息不明となっていたアマゾン、RTCにいました。ドバイから帰ってきた理由はオールウェザーにブチギレたからではなく「結局日本のダートってドバイともアメリカとも違うガラパゴスなんじゃね?」な思いからモチベーションが下がったとのことで、オールウェザーにも何となく思うところはありそうではありましたが…
 作中ではファムと併せ馬したりなんやかんやありつつBCクラシックへ挑戦もデカロゴスの2着。今年のフォーエバーヤングとウシュバテソーロはは勝てますかね…?凱旋門賞みたいな呪いにならなければいいのですが。で、気になったのがデカロゴスのレース後のコメント、根性自慢の競走馬にコーチしてもらったってそれ多分たれ蔵君ですよね…そろそろ出てくるのかな?


 とにかくフィールショックがきつい。
フィールショックがきつすぎて狂四郎2030に手を出して余計きつくなっています、バカです。でも面白いので狂四郎2030も読みましょう。カレーだけの漫画じゃないです。

 ところでダイワスカーレットとディープスカイが消滅したのでアグネスタキオンの立つ瀬が全くなくなったといっても過言ではありません。アグネスデジタルとタキオンなぜ差がついたのか慢心環境の違い。


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