【みどりのマキバオー】ブリッツを曇ら…何?
怪文書濃度が高すぎた怪文書の濃度を上げて夢の第11レースします。
有馬記念のフルゲートが18頭だったらオペとドバイミレニアム呼びました。
「オレは逃げてんじゃねえんだよ」
「こうして先頭を走ってんのは他が遅すぎるから…」
「あくまでオレは…直線に入ってからの…末脚で勝負する馬なんだよ‼」
「わかるよやっぱり孫だねえ」
「言わんとすることはわかります」
「でもお前たちは三冠取れてないだろ」
「持込馬は出禁」
「外国産馬は出禁」
「超えちゃいけないライン考えろ?」
「そういうこと言うのだけは本当に良くない」
「ヒシスピードにも負けてる俺に言うなら別にいいけど」
「俺もマルゼンに負けてるからいいけどやっぱダメだろその発言」
「お前の血統全然続編に出てこないけど何してんの?俺の仔はダービー勝ってくれたぞ?菊花賞も勝ったぞ?他の仔も頑張ってるぞ?お前はどうなんだ?孫たちももっと頑張ってるぞ?ピーターIIもアマゴワクチンも俺の孫だぞ?お前の姉のマキバコの仔とかも高知で頑張ってるぞ?お前はどうなんだ?ミドリコも凄いがスペシャルウィークも凄いぞ、エピファネイアもリオンディーズもG1馬出してるしな、サートゥルナーリアもスタート好調だぞ?お前はどうなんだ?」
「(それはシーザリオが凄いだけなんだよ爺ちゃん…)それだけは爺さんに言っちゃダメなやつです…俺やマキバオーパイセンならともかくチヨノの伯父貴に聞かれでもしたら血の雨降りますよ…」
「先輩ジャパンチャンピオンなんとかってので99年の有馬記念走れてませんよね?今エルコンドルもスペシャルもいますし俺たちでやりましょうよ。見たいんですよね?わかりやすい世代交代劇」
「海外挑戦して凱旋門賞2着になってレーティング134ポンド持ってるだけの後輩ですけど日本競馬史上最強馬ブリッツ先輩の胸を借りるつもりで頑張ります」
「どうも、96~98凱旋門賞三連覇した聖馬です。もう引退なので今日は後輩を連れてきました」
「今年の凱旋門賞でエルコンドル先輩に勝った者ですが…」
「ちょっと待て、何でもありなら俺も走りたい相手がいる。おいグラスの坊、今s」
「!!!!!!」
「というわけなんですが先輩方…」
「というわけで、でワンダー君から大至急の用で呼び出されたら…何をやってるんですあなた達は?」
「まあええやんか、今日は年に一度の同窓会。また走れるちゅうのはほんま幸せなことや」
「どうせこんな事だろうと思ってな、俺の息子とその後輩も連れてきてやったぞ」
「マルゼンさんに三冠煽りをした悪い後輩がいると聞いてきたんだが…見せてくれるんだろう、三冠馬の実力を?」
「2歳G1は本質的にノーカンなんだから君と私は4歳G1・7勝で同格だろう?私を差し置いて日本競馬史上最強馬を名乗るのはいかがなものかと思うがね…」
「「「「さすがにもう我々の出る幕ではない…」」」」
「ボクは何も知らないのね…」
「お前も参加するんだよたれ蔵!メタいこと言うともうフルゲート近いから2頭だけになるけど好きな奴呼んでいいからな。っても聞くまでもないか?」
「そうなのね、できればアマゾンも呼びたかったけどこの前盛岡で会った時にも来週の東京大賞典目指して頑張ってたし…去年は船橋の先輩に負けたから今年はまた俺が、って」
「先月京都で引退式をしたばかりなのに何か変な感じだが…万全の状態で戦うのは4年前の朝日杯以来か」
「こんな形でまたお前と戦えるとはな、マキバオー、ワクチン、それにエルサレム…本当ならこの万全の状態であのロンシャンで…お前なんかしゃべり方変わったか?」
「いやそんなことない」
「年度代表馬年度代表馬年度代表馬年度代表馬年度代表馬年度代表馬年度代表馬年度代表馬年度代表馬年度代表馬年度代表馬年度代表馬年度代表馬」
「やべえ」
「後世勝ち逃げとばかり語られるのもあまり気分のいいものではないですからね、改めて日本競馬史上最強134ポンドの力とは何かご覧に入れて差し上げましょう」
「こいつも何かフランスでキャラ変わったな…後でエクレアでも投げつければ正気に戻るだろ」
「(僕は135ポンドなんですけど…)今度はスペシャル先輩にも勝てるよう頑張ります」
ブリッツは半分パニックになりながらパドックの電光掲示板を見上げた
1トウショウボーイ
2ミスターシービー
3アマゴワクチン
4シンボリルドルフ
5エルコンドルパサー
6グリーングラス
7グラスワンダー
8ブリッツ
9カスケード
10テンポイント
11ミドリマキバオー
12スペシャルウィーク
13エルサレム
14モンジュー
15マルゼンスキー
16ベアナックル
暫時、唖然としていたブリッツだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる…勝てるんだ!」
鞍上を背に本馬場へ全力疾走するブリッツ、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった…
翌日、東中山駅前で冷たくなっているベアナックルが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った。
「船橋の恥」