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でいなきゃ!

2021年の5月、同僚の仲良しさんのススメで、ストレングスファインダーをやった。

結果は本当によく出来ていて、十分楽しかったし、自分を客観的に見るひとつの材料として有意義だった。
ただ、今思えば、僕が道を踏み外す始まりにもなった。

結果の1位は ポジティブ だった。
僕の結果は同僚の仲良したちにも公開し、「そのまんまだな!」みたいな感じで、盛り上がった。
僕自身も、ポジティブな方だとは思っていたし、心が選ぶ方を重視して、日々を過ごそうと意識してきた。
その積み重ねもあって、結果の1位がポジティブになったのかもしれない。
ここまでは良かった。

今生きている人生の大半を共に過ごす同僚たちに公開したことで、僕の中のリズムがおかしくなり始めるのだが、この時はまったく自覚できなかった。

要所、要所でネタ的に「ポジティブだからなー」とか、言われるようになっていく。
その場は面白いし、僕自身も率先してネタにしていた。
その言動や行動の積み重ねがまずかったんだと思う。
いや、正確には、その積み重ねで僕の中の僕への認識がおかしくなっていった。

何がおかしくなったか?

「いついかなる時も、俺はポジティブでいなきゃ駄目だ!!」

みたいな、変な鎖に自ら繋がりに行ってしまったことだ。

ストレングスファインダーをやる前は、自分の感覚を大切にしていた。
結果的にポジティブな方向に自然と向かっていたのかもしれない。
でも、鎖につながってからは、感覚ではなく、徐々にで、しかも意図的にポジティブな方向を狙って、向かうようになってしまった。

これがまずかった。
頭で意図的に狙ってポジティブな方向に向かうこともそうだが、自分と周りがポジティブだと感じることがゴールみたいになり、物事ひとつひとつへの思考の深さが失われていった。
思考の深さを失うと、僕の中のバランスが崩れ、なんか毎日疲れた。
ストレスが緩やかに、でも確実に積み上がっていったのだと思う。

このことに違和感を覚え、気付くまでに、8ヶ月もかかった。
円形脱毛症が2箇所出来たのだが、もしかしたらこれが原因の一つなのかもしれない。

自分のことは、自分がしっかり見つめて、誰より理解してあげたい。

自分の感覚で進む道
自分が楽しめそうだから選ぶ道
自分が好きで進む道
自分が信じて進む道
自分の考えで進む道

自分が進んでいく道は、自分らしくありたい。

今回、いい歳して、道を間違えた。
道を間違えたというか、見失った。
まぁそれも自分の中の弱さであり、自分の一部と認めて、また進んでいこう。

ひとまず、ひとつ捨てる。

いついかなる時も、ポジティブな僕という虚像を。

ポジティブとかネガティブかは問題ではない。
自分の心が楽な状態で進む道であることが大事。
自分の感覚に意識を向けて、リズムを取り戻していこう。

きっと他にもまだまだ捨てれる何かがある気もするが、一歩一歩いこう。


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