父の中ではそれが正しい
家族とは言えども、考えは違いますよね。子どもが大人になり、家族以外の人たちからたくさんの影響を受け、新しい自分なりの考えをもっていきます。まあそうでなくてはいけないんだけれども。
こないだ、実家に帰った時に父に違和感のある言葉を言われました。とてもとても、ものすごく違和感があったんです。
「それは母親の仕事だろ」
母親の仕事ってなんですか?
母によると、父は結婚当初、亭主関白をやりたかったらしいし、そういう結婚生活しか知らなかったようです。80年代、母はもうすでに教員を始めており(前職では、女だけ電話応対やお茶汲みに耐えられなくなったようです)、男女平等という考え方になっていました。
両方とも働いている。父、帰ってきてお酒を飲みながらご飯を待つ。母、帰ってきてご飯を作る。片付ける。部屋の掃除をする。
おかしいだろ。
しかし、これが父の当たり前でした。
母が土日に運動会だったり土曜参観だったりする時には、ラーメンをとっていたのを思い出します。
母が何度も衝突しながら、(きっと不服もあるだろうけど)今や父は家事をしっかりしています。また、料理がとても上手になっています。私が大学生になったあたり、父がお店を畳んでからは、引け目があったのか、料理はたくさんするようになりました。
ただ、根底にあるものは、男の仕事、女の仕事、という考え方かもしれないなと思ったのが、「母親の仕事」発言でした。
その母親の仕事というのは、おまるでの排泄です。私の姪のおむつがえも嫌がっていてびっくりしたのですが、父はうんち・おしっこ関係はこちらが驚くくらい嫌がります。(そのくせ、自分は将来寝たきりになったら子供にオムツを変えてもらうと冗談を言っています。本気だったらどうしよう)
色々終わってちょうど私が食事中、息子に食事を見学させていたところ、父は自分のタイミングがきただろうところで息子を抱っこしていました。時計をみると、そろそろうんちかおしっこのタイミングだったので、「おまるやってあげて」と言ったらこれ。
なんかもう、はっ?って感じでした。やりたくないならやりたくないと言えばいいと言いましたが、そういうわけではない、と返してくる父。まあ、妹にちくりましたよねw 母は一応父のフォローw(うちは三姉妹なのでよく父VS女になります。父がトンチンカンなことを言っているからだけど)
しばらくイライライライライライラしていました。
が、翌日。ピアノの調律のため、その付近を片付けることになり、重いものもあったのですが、手伝おうとすると、
「こういうのは父さんがやるから」
と、黙々と片付けていました。
ははあ。考えがやっぱり、男、女の役割分担なんだね。ちょっとその辺かっこいいじゃんと思ったけど、かっこいいと思ったあたり、私も男、女の役割分担があったんじゃないかなと思ったんです。
こういうとき、相手の考えを変えたいって思うより、(だってもう染み付いてるでしょ!)自分はどうしたいのか、何ならできるのかということや、苦手なことを補い合って、助け合っていけばいいだけなんだよね。
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