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家族を看取る準備をはじめました。

【はじめに】

もしかすると、自分の身に置き換えてしまってつらくなる方もいるといるはずですので、最後までお読み頂かなくて構いません。
大好きなペットに対しての思いは一人ひとりそれぞれ考えが違いますから。


私たちには16さいの柴と、12さいのドーベルマンがいます。
この会社を立ち上げるきっかけになったとても大きな存在です。
が、年齢の通りになかなかの高齢になってきました。
人の場合、後期高齢者の上って超後期高齢者と呼ばれるそうです。
なんだよ厚生労働省…
ペットは法律上モノですが、私たちにとっては大切な家族です。
なので超おじいと超おばあがいます。

柴は認知症の症状が少しずつ出始めてきました。
朝6時から寝床で叫んでいます。そのため人も飛び起きるほどの早起き。
その早起きのせいで人は夜遅くまで起きれなくなりました。
健康的な生活を柴からさせてもらっています。

ドーベルマンは2年半前に診断をされたメラノーマのがん細胞が肺に転移した診断を先日受けました。
(全て獣医師の年単位による定期診断のもとです「どうして治療をしなかったんだ」的なお話はいただいてもドーベルマン側にも事情がありますので、お返しできません)
そのため全身麻酔下で検査や手術をするには難しくなりました。
今は肺を圧迫されて呼吸が浅く咳き込む回数が増えてきましたので、気管拡張剤と抗生物質を飲み薬として処方されています。
今お世話になっている動物病院はドーベルマンがパピーの頃からお世話になっています。もうすぐ13年お世話になるので付き合いも長いです。

院長は腫瘍の知識も深いのですが、大型犬に慣れているのでいつも病院では楽しそうなドーベルマンです。診断を受けたその日もスタッフの方と院内を散歩して爆笑かっさらっていました。

というドーベルマン、今年看取る可能性がとても高くなってきました。
「たくさんのことを教えてもらった大先生だから、つらくないようにして看取れたらいいです」とまで動物病院には伝えてきました。
それが家族としての覚悟の一つと思います。

実年齢の割には若く見られるんです ちなみに食欲は超旺盛です


毎朝、犬が寝ているところへ行く時 息をしていないと思って行きます。


眠そうながら立ち上がって「起きたー」としっぽを振る姿にホッとしつつも「頑張ってもいいけど、無理はするなよ、頑張りすぎるなよ」と思ったりもして頭をなでて散歩に出ます。

しかしながら、私たち人間と同様に命あるものには必ず終わりがあります。
心の準備は常日頃からしておかなければいけません。
(ちなみに16さい柴はガチ寝の時間が多く、常にお腹が呼吸して上下しているかの生存確認が必要なので、ドーベルマンよりも毎日緊張しています)

数年前に循環器医から「急性を含めて心不全で亡くなることを頭に入れておいて」と言われたことがあります。
突然に急に心臓あたりに痛みと早い拍動を感じ、循環器科へ行って24時間心電図を装着した検査や、心臓エコーの検査を受けました。
私は元々心臓の弁が緩いそうです。
今日も1日頑張ったかなー明日のTODOリストだけ用意して寝るぞー!
って翌日起きてこないことだって想定して生きなければいけなくなりました。
私は死後献体に出してもらう契約があり、大学病院が遺体の受け取りにやってくるのです。
なので自分の命が終わったら家族が困らないようにノートに色々なおうちのことや私のことなどを記録しておくことは大切です。
残された家族を困らせてはいけないのです。

私の経験談からのおまけ話です

泣いてもいい

泣かないと逆に精神的に悪くなりそうな気がします。
我慢をすると喉の奥や後頭部が痛くなります。
「泣いちゃえばいいじゃないか」と犬からも言われている気がします。
それは看取った後もです。
でも、あまりにも泣き続けていると
「え…まだ泣いてるの…引くわぁ」とドン引きされても困るんですよね。
副交感神経を豊かに動かしてあげましょう。自分の心身のために。
涙を流すということは、あなたが全力で頑張ってきた証拠です。

犬のそばにいる時間を増やす

命が終わった後に後悔をしたくないだけです。
無駄な時間を使っていないか
その日にすべきことは達成できているか(7割程度でもできれば優勝)
犬はかわいいか
を思うと、自分のすべきことがわかってくる気がします。
ダラダラとスマホなんて見る時間、ないです。

柴とドーベルマンは社葬で行う予定です

社葬はその会社に与えた功績の大きさで行う葬送儀礼です。
社名のエフトアールは、アルファベット表記 FTORです。
柴犬福来(FUKU)とドーベルマン漣(REN)の頭文字で
F と R、F TO R、FTORなのです。
この2頭がいなかったら、私たちは人生最後の仕事にペットの葬送儀礼を選ぶことはありませんでした。
人の場合ですと密葬を済ませてから社葬の流れではあると思いますが、訃報を伝えた際に来てもらえる犬のお友達さんには最後顔だけでも見てもらえたらと考えています。

火葬後は粉骨にして、部屋全体が見渡せる場所にいてもらいます

仏具メーカーも国内にはたくさんありますが、インテリアと馴染まないものも中には存在します。逆にとても馴染むメーカーも増えてきました。
昔ながらの観音開きの…ではなく、我が家のインテリアに合う新しい犬たちの居場所にしたいです。
地震にも負けないようにその辺りの対策もきちんと考えます。

粉骨もします

遺骨問題を考えなければいけないのは私たちも同じです。
ただでさえ今1日1ヶ月1年の流れる速さも考えたら後回しにするものではないと思い、火葬後すぐ粉骨をします。(少量は粉骨せずに残します)
柴とドーベルマンにとって縁のある場所で散骨ができればなと思います。
海岸に行ったこともあったから、海洋散骨もシーセレモニーさんとご縁いただいているからいいよな。あれ、誰か船酔いするひといなかったっけかな、酔い止めあったっけかなとか。

遺骨の一部でアクセサリーを作成します

s ouさんという遺骨アクセサリーメーカーさんでいつでもどこでも一緒にいられるアクセサリーを作成しようと思っています。

私たちがこのブランドいいですよ好きですよって周りに言って回ったからか、今新規オーダーストップになっています。再開を楽しみに待ちましょう。

さようならなんだけど、さようならではない

目に見える場所からはいなくなってしまうけど、写真で振り返ったり目をつぶったりすればいつもいてくれます。
と、葬儀で伺った際にご家族にお伝えしています。
さみしいけど、さみしくないんだよという。
カタチは変わりますが、いなくなった悲しみを乗り越える必要なんてないと思います。これまでペットのためにたくさん頑張ったあなたに【命の終わりを乗り越える】なんてまだ頑張らせますか?と。
頑張ってもいいけど、頑張りすぎてはいけないじゃないですか。

大丈夫を増やすお別れのステージにしたい

全てはこれです。
生きるものは全て【大丈夫】でできていないといけないよなとしみじみ思うのです。
そのためにできること、全力で日々を過ごしていきます。


柴もドーベルマンもあと少しですが、お散歩カメラやお出かけカメラなどで見かけてくださったら、たくさんの笑顔を届けてもらえたら嬉しいです。

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maku no ba
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