クリザンテーム
前日の雨も止んだ晴天の京都競馬場で
10月20日第85回菊花賞が行われた。
1番人気は
ダノンデサイル 横山典弘騎手
ダービー優勝の実績をファンが認めての
デビュー以来初めての1番人気だ。
2番人気は泣く子ももっと泣くルメール騎乗の
アーバンシック
トライアルのセントライト記念ではそれまでの操縦の難しさがウソのようなレース
それでも3000Mへの不安はあったか?結果的には全く無かったわけだが…
以下、コスモキュランダ、ヘデントール、メイショウタバルと続く。
逃げる…というよりは抑えきれずに先頭に行くんじゃ無いか?と思われていたメイショウタバルだが
前日のテレビ番組で鞍上の浜中騎手が「逃げるつもりがない」と言っていた通りスタートから行く素振りは全く見せずエコロヴァルツがハナを切って最初の1000メートルは62秒のスローな流れ
メインスタンドから拍手が起きた辺りで
ノーブルスカイ
ピースワンデュック
メイショウタバル辺りが持っていかれる感じで先頭集団を形成。
好スタートを切って先行集団の後ろで4〜5番手で流れに乗ろうとしていたであろうダノンデサイルと横山典弘騎手は最初の4コーナーを過ぎたところではシメシメと思ったのでは?
それが気がつくと一つ前のポジションのエコロヴァルツ岩田騎手ともども
掛かって前に行った組が3コーナー過ぎから手応えを順に無くしていき下がってきた不利をまともに受けて
2度目の4コーナーではもはや勝負圏外
前述エコロヴァルツやハヤテノフクノスケ辺りも同様に。
例年通りの内枠有利な菊花賞であれば
この辺りの馬の戴冠もあったと思うが今回はあまりにも運がなかった。
では上位勢は運だけか?というともちろんそうではない。
向正面で早めにアクセルを踏んで勝負にでた武豊騎手のアドマイヤテラ
レースの中での動きとしてはピカイチで最後3着になったのは勝ちに行った分で評価としては2着馬よりも上
それは4着ショウナンラプンタも同様。
ただ何回やってもこの馬たちではアーバンシックとルメールには勝てないような感じはした。
春は折り合いに難しさを見せていたアーバンシックを
外目の好位で折り合って、武豊騎手の動きも見つつ、やや早めのスパートで直線押し切った。
ルメール騎手は秋華賞に続きG1連勝。
戦前のインタビューで横山典弘騎手が
「菊花賞だけのことを考えればトライアルを使っていた方が良かったと思うが、そのために夏の暑い時期に戻して使い出すのはこの馬のこれからにとってどうなのかを調教師と話し合って直行を選択した」
と言っていたが、若干向正面からの手応えには休み明けの雰囲気を感じた。
もちろんここを使って良くなってくると思うので
次走は注目だろう。
アーバンシックはセントライト記念を使ってルメール騎手が手の内に入れたことが大きいし
そもそも京成杯辺りではダービー馬より評価されていた素材。
決してステイヤーとは言えないと思うので
2000メートル辺りでももう一度再戦を見たい。