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狙い通り【短編小説】

ここは、お気に入りの公園。
暑くもなく、寒くもなく、
今日は、天気がいい。

人間たちのいう、お昼の時間という時が、俺たちが1番忙しい時間だ。

その時間になると、かなり頭を使う必要がある。

まずは、うまそうなエサ探しだ。
俺の好みは、薄茶色の柔らかくて内臓が甘いエサだ。
今日は、小さな子供が持っているぞ。

次にタイミングだ。
人間が、片手で持っていて、よそを向いている時がチャンスだ。
この時は、たいていゲットできる。

最後は、飛行位置だ。
ここでミスをしてはいけない。
飛行位置が少しでもズレると、取れても、途中で落としてしまう可能性がある。

あのエサの真ん中を掴めるように、しなければならない。

今だ!

木の枝から、飛び出し、見事に獲物を捉えることができた。
よし!完璧だ!

さてと、食べるとするか。
うまいな、やはりこの黄色い内臓は甘くてうまい。

ママー、クリームパン、カラスに、取られちゃった。

本当にもう、よそ見して食べるから取られるのよ。

今日も、公園には、日常がある。

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