行列【短編小説】
この行列は何だろうか?
駅の前にかなりの行列ができていた
特にラッシュの時間とか
イベントがあるわけではない
なぜかみんな昭和って感じのふるくさい感じの服装ばかりだった
1945年に終戦したこの国では
多くの犠牲者が出たというのは日本人なら誰もが知っていること
しかし彼は、そんなことは全く知らない
この駅は、元々はそんな人たちを空へと見送る場所だった
要するに火葬場となっていた場所だ
2125年
この国では現在、大きな対戦が繰り広げられていた
戦況は厳しいようだ
あの時のように
幻は現実を現している
これから起こりうることを。