ダークヒーロー【短編小説】
男は、刃物を片手に持っていた。
生きる価値がないやつだから、殺した。
そんな、ニュースたまにあるだろ。
それで、俺は考えた。
本当に生きる価値のあるやつはいるのか?
結論はな
いないんだよ。
この世に人間がいても、何の意味があるか?
地球環境を破壊して、他の生物を絶滅させている。
それを防ぎましょうとか言って、表面上の対策だけとる。
これに何の存在意義があると言えるか?
俺は、そんな世の中にいる偽善者とやらを潰す。
そんなことをすれば捕まることは承知のことだ。
俺は、俺のやりたいことをやるまでだ。
どの人間も存在意義なんてありやしないからな
男は、刃物を持った男に向け銃を放った。
弾は、胸を的中した。
そうさ、人間が存在する意義なんてないだろう。
だが、それを理由に人を殺してもいいとは言えないな。
少なくとも、俺はそう考える。
刃物を持った男は、倒れた。
もはや、助からないだろう。
俺は、たった今、人を殺した。
これが正しくないことは分かっている。
しかし、これ以上の死者を出したくなかった。
もう、37人もの人があいつに殺されているんだ。
これ以上の死者を出さないためには、こうするしかなかった。
あとは、頼んだぞ。
男は、銃を自分の頭に向けて引き金を引いた。
人間が存在する意義を見つけるために。