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資本経済に翻弄洗礼されるアート秘術と小売りデパート事業

<川村記念美術館 来年休館> “象徴”喪失、地元佐倉に衝撃 「寝耳に水」愛好家、急きょ来館も

そんなニュース見出しを読んで、これは何事か、と狼狽心は隠せませんでした。

と、ごたくを並べた所で、巨額補填の力(前澤氏)のような人物が、この日本に何人いるか、というはなしです。

その川村記念美術館は知っている方は、多いと思いますが実際、そこで絵を観覧したという人は少ないと思います。
やはり土地柄として電車でいけない、都会から離れた田舎地の利、ということで、ついでに寄る、ということができない閉塞感があります。

私も、今まで数回しか見てません。土日以外ということもあって館内来訪者は、数人またゼロだったこともありました。でも美術館という使命からして、多寡の問題ではなく、財力に余裕のあるものが文化に寄与する、という意味では、拝観料で価値はきまるものではないでしょう。そう思ってました。

ところが、やはりというべきか、このご時世といいますか、時代のトレンドには抗えない、として、対峙する経済人としての前澤氏が、手を挙げたというのは自然の流れのように感じました。ですから、こうした場では、その前澤氏のしたアクションに反論するのは好ましくないと、考えます。

それとシンクロして、千葉市待の中央に陣取っていた「そごう」が来年で閉店するという話しです。こちらも商業規模からすれば負の巨額コストの問題であると推察されます。
簡単に云えば栄枯盛衰の現場を目の当たりに投射しているという風景です。

個人的な感想を云えば、やはり美術アートを観覧評価する土壌が日本に育たなかった、という典型だし、さらに及んで国勢指数の基本である人口問題、少子化の中の、高齢世代の増加で、国そのものの体力が衰えている、そんな見方も出来ます。
それは何を意味しているかと云えば人口集中都市化によって、地方ローカルが衰退し、町村廃止が猛烈な勢いですすんでいる。そこで伝承文化の消滅で先祖の痕跡も消滅する、と嘆き悲しんだところで、無人廃墟に何が残っているかという現実です。

それが、この度の美術館閉館、そして最も人間経済の象徴だったデパート閉店、という事態は、村の無人化と相まって「人の生活」が、大きく変わる過渡期であることを物語っているような気がしました。


DIC

佐倉のDIC川村記念美術館、来年1月休館へ 規模縮小と移転を選択肢に検討し、年内に結論 

DIC川村記念美術館は、千葉県佐倉市にある私立美術館。川村喜十郎ら川村家3代の収集品を収蔵展示、運営はDIC株式会社。 DICと関連会社が収集した美術品を公開するために、DICの総合研究所敷地内に設立、1990年5月2日開館。かつての名称は川村記念美術館、2011年4月1日から現在の名称となる。
ウィキペディア

所在地: 〒285-8505 千葉県佐倉市坂戸 631 事業主体: DIC株式会社 開館: 1990年(平成2年) 5月2日
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

DIC川村記念美術館 Kawamura Memorial DIC Museum of Art

画像 2010年1月撮影 フランクステラ

フランクステラ 川村美術館

専門分野 現代美術、西洋絵画 事業主体 DIC株式会社

開館 1990年(平成2年) 5月2日所在地所在地 〒285-0078 千葉県佐倉市坂戸631 プロジェクト:GLAM

DIC川村記念美術館(DICかわむらきねんびじゅつかん、英表記:Kawamura Memorial DIC Museum of Art)は、千葉県佐倉市にある私立美術館。川村喜十郎ら川村家3代の収集品を収蔵展示、運営はDIC株式会社(印刷インキ・顔料・ポリマー材などの製造・販売)。

DICと関連会社が収集した美術品を公開するために、DICの総合研究所敷地内に設立、1990年5月2日開館。かつての名称は川村記念美術館、2011年4月1日から現在の名称となる。

千葉県佐倉市郊外にある、広大な庭園のなかに建つ美術館。近現代美術のコレクションとしては、日本でも有数の規模をもつ。 DIC(創業時は「川村インキ製造所」)の創業者・川村喜十郎をはじめとする川村家3代の収集品を公開するため、1990年(平成2年)に開館した。

広さ30万平方メートルのDIC株式会社総合研究所の敷地内に建つ、ヨーロッパの古城かワインセラーを思わせる展示館は、海老原一郎の設計である。

館内は、巨大な現代美術の作品群がゆったり鑑賞できるよう、体育館を思わせる広大な展示室が設けられている。20世紀抽象絵画の巨匠、マーク・ロスコが、ニューヨーク・シーグラム・ビルディング内にあるフォーシーズンズ・レストランのために描いた7点の作品のみを展示した「ロスコ・ルーム」もある。

2024年8月、DICは2025年1月下旬を目処に長期休館を検討していることが報じられた。社外取締役などで構成している「価値共創委員会」からの助言を受けたことによるもので、DICは2024年12月までに東京都内への移転並びに規模の縮小または美術館の運営自体の休止を含めて検討するとしている。ウイキペディア

前澤友作氏、川村記念美術館の作品購入に意欲 「美術愛好家として協力したい」

2024年9月2日 19:00 | 前澤友作氏 千葉日報 前澤友作氏

 DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市)が移転や運営中止を検討するに当たり来年1月に休館すること受けて、同県出身の実業家、前澤友作氏は2日、X(旧ツイッター)の自身のアカウントで「美術愛好家として協力したい」と述べ、同館所蔵の作品購入に意欲を示した。

 前澤氏は「DIC川村美術館の一時閉館は寂しいです」と同館の休館を惜しみ、「僕に何かできることがあれば美術愛好家として協力したいと思っています」とつづった。

 その上で、「もしコレクションを売却するという方向なら、数々の名作が日本から出ないように、まずは日本の買い手にアプローチして欲しいな。僕も待ってます」と、作品の海外流出防止に意欲。その理由として「過去にバーネットニューマンの『アンナの光』が海外に出てしまったのはとても残念だったので」と、2013年に同館所蔵の名品が103億円で売却されたことに触れた。

 18年に同館が日本画展示を終了した際、国重要文化財に指定されている長谷川等伯の「烏鷺図屏風」を購入したこともある前澤氏。同作品については修復作業などに約3年かけたことを明かし、「何らかの方法で皆様にも観ていただけるようにしたい」とした。


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常連不安「このままで」 専門家「健在変わらず」 地域経済に影響懸念も

2022年2月4日 19:01 | 千葉日報

セブン&アイ・ホールディングスが、業績が低迷する傘下の百貨店、そごう・西武を売却する方針が明らかになった。通販の台頭やコロナ禍で逆風強まる中、千葉市の中心市街地のシンボルであり続ける「そごう千葉店」(千葉市中央区)はどうなってしまうのか。

老舗店の業態変更などを心配する常連客に対し、シンクタンクは「千葉店は全国の中の旗艦店。健在ぶりは変わらない」と見通す。地域経済への影響はあるのか、地元関係者を取材した。

千葉市若葉区の樺沢敏弘さん(68)は「安い物も着るけど、ちゃんとしたものはそごうで選ぶ」とこだわり。この日は紳士服売り場でシャツとセーターを購入。「もし百貨店がなくなれば、東京に行くしかない」と不安は隠せない。


ディズニー船を待つ高波 OLC、新市場育成の難易度

北川舞 記者の目 2024年9月3日 4:00

オリエンタルランド(OLC)が「脱・舞浜依存」への航海に乗り出そうとしている。約3300億円を投じてクルーズ船を建造し2028年度に就航する。国内のクルーズ船の市場規模は成長途上だ。新たに高単価の娯楽市場を生み出しつつ事業も育てるという高波に挑むことになる。以下割愛





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