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『舞の練習』に厳しいしきたり、伝統

2022年07月16日記事

祇園祭のお稚児さん作法

『舞の練習』に『厳しいしきたり』も…祇園祭のお稚児さんに選ばれた男の子の生活とは
MBSニュース / 2022年7月15日 19時30分
3年ぶりに開催される祇園祭の「山鉾巡行」。今回、取材班は、山鉾巡行の先頭を行く長刀鉾に乗る「お稚児さん」に選ばれた小学5年生の男の子に密着しました。
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 元気よく遊んでいる兄弟。今年のお稚児さんに選ばれた小学5年生の岡本善太くん(11)です。祇園祭の山鉾巡行は、先頭の長刀鉾に乗ったお稚児さんが注連縄を切ることで始まります。善太君がそんな大役を担うことになりました。
 6月30日、補佐役の「禿」に選ばれた弟の弦大くん(9)と共に、善太君は理髪店に来ていました。完成した髪型を見てみると、後頭部には三角形の剃りこみがありました。実はこれが『お稚児さんカット』。“うろこ”と呼ばれ魔除けの意味があるといいます。
 (兄・善太くん)「(Q弟の髪型どう思う?)似合っていない」 (弟・弦大くん)「(Qお兄ちゃんの髪型どう思う?)似合っている」
 7月1日、「お千度の儀」で祇園祭が始まると生活は一変します。鉾の上で披露する舞の練習です。感染対策や儀式のため学校は休んでオンライン授業に。全国で3位になるほどの腕前のスイミングも一旦お休みです。
 (岡本善太くん) 「泳ぎたいとは思っている。優先順位は祇園祭が一番上です。祇園祭のお稚児さんっていうのは人生で一回しかないから」
 お稚児さんには厳しいしきたりも課せられます。「社参の儀」から巡行が終わるまでの4日間、絶対に地面に足をつけてはいけません。外に出る際はお供役が担いで運びます。
 食事は全て食べる前に火打石でお清め。こうした身の回りの世話は男性にしか許されていないため、この間は父親と生活します。
 7月12日に行われたのは、巡行を前に鉾を試し曳きする「曳き初め」。善太くんは揺れる鉾の上で堂々と初めての舞を披露しました。
 (岡本善太くん) 「ちょっと人がいっぱいいて驚いたし、溝にはまったりすると(揺れて)怖かったです。本番はこの曳き初めの儀よりも、もっと(腕を)伸ばして大きく舞いたいです」


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