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(肩書)、は人に非ず

下村博文元政調会長 KADOKAWA会長角川歴彦

既に既知のニュースなので、中身に新しいものはありませんが、下村博文氏も角川歴彦氏も、政界、経済(出版界)では第一人者とて知れ渡っている人物なので、やはり物議の対象なのでしょう。

それで下村博文氏は雑誌社に「取り下げろ」と息巻いているようですが、告訴する、とは云っていない。ここいらが微妙ですね。

角川歴彦氏も同様で、「KADOKAWA会長 角川歴彦容疑者会見」
「(Q.賄賂を渡したというご認識は?)全くありません、全くありません。僕はそんなに心が卑しくね、今まで50年も経営をしたことはないんですよ。それ一緒にしないで!」
先週、強い口調で疑惑を否定していたKADOKAWAの会長・角川歴彦容疑者(79)。しかし(9/14)特捜部に逮捕されました。特捜部によりますと、角川容疑者は大会組織委員会の理事だった高橋治之容疑者(78)にオリンピックのスポンサーに選定してもらいたいなどの依頼をし、およそ6900万円の賄賂を渡した疑いが持たれています。 9/14(水) 18:53配信 TBS NEWS 引用

と、逮捕となれば、形勢はまったく逆転しますよね。

どちらも有名人ですから、政経業界筋、また取引関係各社と、その担当責任者は、やっぱり腰が引けるでしょう。

「人の価値」ってなんだろうとがんがえたとき、やはり「肩書」がまず先行行するでしょう。特に日本など、官僚的社会構造では、学歴の後に「肩書」が付いて回り、また取り巻きも、人ではなく、その肩書に対して秋波を送るというのは日常的で、それがなくなると、手のひら返しで、赤の他人になり代わる速さは天下一品。

話しの大本は「高橋元理事」という定型ストーリーになってますが、やはり、それが肩書の頂点に君臨して、その他、大勢組が「貢物」をするという神に捧げる「献饌」(けんせん)と同じ扱いと勘違いして、「三方」に盛り沢山の札束(今どき現ナマではない)が山と積まれる。

まあ始まったばかりの逮捕劇ですから、今後が期待(反期待)されますが、何れも不起訴の公算も否定できないし、イギリスの国王葬儀「国葬」問題が浮上して、国内にわかに暗雲の雲行きで、そのスピン報道に紛れ込んで、うやむや報道に化けるとも限らない。

こんなことばかりの政治と、経済界トップの贈収賄と、いい加減うんざりしているのは皆、同じでしょうが、それを是正するための「政治」投票システムのはずが、そもそも、そこから不正工作が発覚したのですから、外に、なにか手段があるのかと考えあぐねて、しまいます。

先日書いた、民主主義の根幹、過半数に至るロジックと、そこに含まれる「半」過半数のマイノリティー意見は、全否定されるのか、という問いは、やはり考え直さないといけないと改めて考えてしまうのです。
それが実現されるとて今とは全く違った政治と、そこから波及する経済効果は計り知れないものがある、とおもうのですが。


下村氏、教団要望公約反映指示か 文春報道、本人は否定

共同通信 / 2022年9月14日 22時6分

自民党の下村博文元政調会長が昨年秋の衆院選前に、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体から要望を受け、党の選挙公約への反映を指示した疑いがあると、文春オンラインが14日、報じた。下村氏は、党本部で記者団に「断固抗議し、撤回を求める。陳情を受けた事実はなく、公約に入れろとの指示も行っていない」と述べた。報道によると、下村氏が政調会長だった昨年、教団の関連団体幹部と面会。教団が目指す「家庭教育支援法」と「青少年健全育成基本法」の制定について、秘書に「必ず入れるように」と指示したという。

KADOKAWAの角川歴彦会長を逮捕 五輪汚職、贈賄容疑
2022年9月14日 15:38 (2022年9月15日 5:22更新)日経

東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=らに賄賂を提供したとして、東京地検特捜部は14日、KADOKAWA会長の角川歴彦容疑者(79)を贈賄容疑で逮捕した。関係者によると、容疑を否認しているという。


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