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アメリカ政治は、日本のフジよりエキサイテング

アメリカとロシア、プーチン会談がいよいよ大詰め、というところで当事者の一方、ゼレンスキーがサウジアラビア渡航を辞めた、という世界ニュースは、にわかに耳を疑ったし、それでも、「いつもの定石シナリオ」が始まったと、落胆したことだろう。としても元々、カードが届いていないゼレンスキーは、初めからカヤの外、という扱いであるし、難解交渉の難しさを語っているようだった。
ちまた、囁かれるのがそのゼレンスキーの足元説で、この大きな舞台で、任務がまっとうできるか、という疑問符は、つねについて回っていた。

結果論としてサウジ渡航を見送ったという訳は、そのトルコ、エルドアン大統領と会談で何が話し合われたか、それが注目されます。

■「トルコ政府はゼレンスキー大統領が18日にトルコを訪問し、エルドアン大統領と会談すると発表しました。両国関係の強化などについて協議するということです。18日はアメリカとロシアの高官協議がサウジアラビアで予定されています。アメリカのトランプ政権がウクライナやヨーロッパを参加させずロシアのプーチン政権と対話を進めようとするなか、ゼレンスキー大統領はエルドアン大統領を取り込むことでそれに対抗するとみられます。」
テレビ朝日記事一部引用。

アメリカにしてみれば、余計な(「老婆が入れ知恵」したと)苦しく内心思っているでしょうが、一方の当時者にしてみれば先進国将来経済を担保する豊富な地下資源(マンガン チタン ウラン リチウム 硫黄 カオリン 黒鉛 耐火粘土、)といった「喉から手が出るほど」の資源がザクザク埋蔵されているという『花咲か爺さん」の心境なのです。
2023年の米誌フォーブスの試算では、ウクライナに埋蔵されている地下資源の総額は14兆8千億ドル(約2250兆円)相当>とし、戦闘が続くルガンスク、ドネツク、ドニエプロペトロフスクの東部3州に集中しています。

そんな宝石の山を目の前にしたアメリカが、「この山、俺に任せろ」、とプーチンと交渉するからといって、はい判りました。とは絶対いわないことは誰にもわかるでしよう。
そんな話はかつてのアラブ諸国が、地下石油を巡って攻防した映画「アラビアのロレンス」(イギリス)とウリ二つです。その経験値で云えば50年~100年、という途方もない時間を必要とすることになる。

今世界が注目する米大統領報道官キャロライン・レビットとは何者か?
#専門家のまとめ  鈴木崇弘 政策研究アーティスト、PHP総研特任フェロー
2025/2/15(土) 12:26
ホワイトハウスで記者会見するキャロライン・レビット大統領報道官(写真:ロイター/アフロ)

アフロ

キャロライン・レビット氏は、米国の第二次トランプ政権において、27歳で歴代最年少の米大統領報道官に就任した。彼女はホワイトハウスで記者会見対応を始めた。トランプ大統領の人事は既成の枠にとらわれない型破りなもので、この報道官人事もその一例だ。彼女は、単にルックスや若さだけではなく、強烈な成り上がりの経歴と有能さを備えている。これらの特性から、日本ではあまり知られていないが、彼女はトランプ政権と米国の象徴的な人材であり、同政権でのマスク氏およびバンズ副大統領と同様に、彼女は注目すべき存在である。

ココがポイント
トランプ次期米大統領は(中略)トランプ陣営のトップ広報担当者を務めたカロリン・リービット氏を米大統領報道官に指名した。
出典:Bloomberg.com 2024/11/16(土)

キャロライン・レビット氏が、最年少報道官として初めて壇上に登った。
出典:note(ノート)高安カミュ(ミジンコまさ) 2025/1/29(水)

レガシーメディアに対する国民の信頼が低下している、と大統領報道官のカロリン・リーヴィット氏。
出典:note(ノート)Spiderman886 2025/1/30(木)

髙安カミユ(ミジンコまさ)interview: Incoming Trump press secretary Karoline Leavitt
出典:YouTube 2025/1/25(土)

エキスパートの補足・見解
レビット米大統領報道官は、記者会見でもメモを殆ど見ず、トランプ大統領の公約と行動を自分の言葉で擁護し、メディアと堂々と互角に対話する。

日本の官房長官や報道官の記者会見とは異なり、彼女の会見は高いレベルだ。27歳と若いが、百戦錬磨のアメリカンドリーム的な経歴を持つ。アイスクリーム店を営む一般家庭出身で一族で初の大学進学者。
大学時代からトランプ氏に師事し、第一次トランプ政権ホワイトハウス広報チームのインターンを経て報道官補佐職に就任。25歳でニューハンプシャー州第1区下院議員選挙で予備選を史上最年少で勝ち抜き、健闘するが本選は敗北。

先の大統領選でトランプ陣営の全国広報官を務め、途中第1子出産で休養したがトランプ暗殺未遂事件発生を受けて産後すぐに職務復帰。今回大統領報道官に就任。トランプ大統領指摘のように、彼女は「賢く、タフで、非常に有能なコミュニケーター」である。記者会見にはニューメディアのジャーナリストを参加させ、SNSを駆使し、政権のメッセージを効果的に伝える。これはトランプ大統領のレガシーメディアへの不信感対策でもある。
彼女の言動は、トランプ政権の動向を知る上で重要なポイントである。

鈴木崇弘 政策研究アーティスト、PHP総研特任フェロー
東京大学法学部卒。マラヤ大学、米国EWC奨学生として同センター・ハワイ大学大学院等留学。日本財団等を経て東京財団設立参画し同研究事業部長、大阪大学特任教授・阪大FRC副機構長、自民党系「シンクタンク2005・日本」設立参画し同理事・事務局長、米アーバン・インスティテュート兼任研究員、中央大学客員教授、国会事故調情報統括、厚生労働省総合政策参与(大臣付)、城西国際大学大学院研究科長・教授、沖縄科学技術大学院大学(OIST)客員研究員等を経て現職。新医療領域実装研究会理事等兼任。大阪駅北地区国際コンセプトコンペ優秀賞受賞。著書やメディア出演多数。最新著は『沖縄科学技術大学院大学は東大を超えたのか』

ゼレンスキー氏「ウクライナ抜きの和平協議不可」、サウジ訪問延期
2025/02/19 00:24 ロイター
[キーウ/アンカラ 18日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は18日、ロシア・ウクライナ戦争の終結に向けた協議はウクライナ抜きでは実施できないと改めて強調し、19日に予定していたサウジアラビア訪問を3月10日に延期すると発表した。一部掲載

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日経新聞



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