見出し画像

柔道はスポーツ、と定義

柔道 永山竜樹×ガリゴス=ゴンザレス、で判ったこと

今回の世界ネット中傷合戦でわかったことにコメントしてみたいとおもいます。これについて再三書いてますが、これほどネットに上がった審判結果はほかになく、フェイク云々は別にして、とても興味深い裁定結果となり、今後も、論争が続くと思われます。

問題の試合は7月27日(日本時間28日)、「パリ五輪柔道男子60キロ級の永山竜樹に対する疑惑判定で準々決勝敗退」という決定に、端を発していました。
その時点で、すでに(一部判定疑惑)はあったようですが、世界の柔道ファンは、そんなこと知る由もないわけですから、永山選手の起こしたアクションに対して、ネット批判が相次いだ、ということでした。

その結果は、中継録画を確認すれば判るので、世界のネットユーザーは、それを何度も見たことでしょう。としても結果はすでに出されているので、覆えしようもありません。そして、それが世界論争に発展した、という途中経過です。

もし、その判定がネットのない時代だったら、まったく問題もなく永山選手の負け(今でも負けは負け)は確定され、話題にもあがらなかった。と推定できますが、昨今のSNSトレンドは、そんなことは許しません。
それはたまたまオリンピックスポーツの舞台であった、ことであり、それが政治舞台であっても、まったく同じことです。
換言すれば、民主的になったと云えますが、逆の意味で、見えないプロパガンダに、また提供サイト側によるアルゴリズムによって内容偏向されることだって否定はできなのです。

今回のこの判定疑惑は、まさにその曖昧な部分が、ネットによってすべてさらけ出された、そう分析しました。

それで、この事件のダーティーヒーロー(勧善懲悪プロット)がいるのか、という誰もが知りたい部分ですが、いないと思います。

いまのところ、その主審であったゴンザレス氏に、矛先が向いているようですが、じゃ、それで個人を弄りまくって事が解決するかと云ったら、なにも解決しないでしょう。

そのことは、大会前の体操代表「宮田笙子」選手抹消にも当てはまることであり、「日本代表選手・役員は日本国民を代表するにふさわしく礼儀と規律を遵守し社会の模範となるべき選手・役員であること」、という金科玉条を掲げれば、未成年飲酒、喫煙はご法度という規律は、犯せない不文律です。

そんな中で一番ハッキリしていたのが永山竜樹選手の、判定に対する不服をアピールした握手拒否、競技場から退場しない、というのが、「スポーツマンらしくない」という外人批判でした。

また、後の報道では「黒帯で縄跳び遊び」することは、なんの抵抗もなく、それは柔道が特別な競技ではなく「スポーツ」の一つ、だと云わんばかりの論調もあったのも事実でした。

云ってみれば「踏み絵」ロジックであり、犯してはいけない領域をきめて、精神性を確かめる、という方法論です。それからすると、世界のスポーツ競技と比べて柔道が特別扱いされる理由はありません。だから黒帯縄跳びだって問題ないわけです。

ただ、その昔の「山下泰裕」氏がラシュワンに勝って金メダル優勝した、あのシーン1984年ロサンゼルス五輪の柔道男子無差別級決勝を忘れることはできません。

この度の永山竜樹選手のとった態度は、それに比肩すると私はおもったのです。

柔道】永山竜樹〝世紀の大誤審〟が起きたワケ「海外はスポーツ感覚」「帯で縄跳びすることも」 東スポWEB / 2024年7月31日 5時41分
パリ五輪柔道男子60キロ級で銅メダルを獲得した永山竜樹(28=SBC湘南美容クリニック)が、準々決勝で対戦したフランシスコ・ガリゴス(スペイン)に「待て」のコールの後も絞め続けられ、意識を失い一本負けとなった一戦が物議を醸した。この騒動はなぜ起こったのか。柔道審判の国内・国際ライセンスを持つ関係者は、日本と海外の審判員に対する指導法や柔道に対する考え方に違いがあると指摘した。

問題の場面について同関係者は「『待て』は選手に聞こえるように大きな声で言わなければならない。会場がうるさく聞こえていなかった可能性もあるが、それでも離さなかったら、相手をタッチしてでも止めなければいけない」と説明した。

主審を務めたのはエリザベス・ゴンザレス氏(メキシコ)。同関係者は「日本では(こうした判定は)あまりない。日本の審判は委員長がきめ細やかに指導する。あのような絞め技は危険な状態なので、一番大切に教わる」と、日本と海外の違いを明かした。

異なる点は指導法以外にもあるという。「柔道の価値観が違う。日本は勝ち負けも大切だけど、それより教育という部分が強い。
海外はスポーツ感覚なので、極端な話、帯で縄跳びすることもあるかもしれない」(同関係者)と言及した。今回のような後味の悪い試合が起こらないためにはどうすれば良いのか。同関係者は「繰り返しの教養が大事」と指摘する。「今回がミスジャッジかどうかはわからないが、動画などでの検証はしっかりやるべき。IJF(国際柔道連盟)も全柔連(全日本柔道連盟)もやってはいるけど、さらに徹底した方がよいのでは」と提言した。 外部リンク


【柔道】永山竜樹“誤審疑惑”女性審判「エリザベス・ゴンザレス氏」の「ウィキペディア」アップ 7/28(日) 17:26配信 日刊スポーツ
パリオリンピック(五輪)柔道男子60キロ級の永山竜樹(28=SBC湘南美容クリニック)とガリゴス(スペイン)の準々決勝の主審を務めた女性審判、エリザベス・ゴンザレス氏(37=メキシコ)がネット上で話題になっている。【写真】永山が寝技で攻められる中「待て」を出すゴンザレス審判

 28日、フリー百科事典「ウィキペディア」にゴンザレス氏の項目が新規でアップされた。
 準々決勝、永山は絞め技をこらえ、審判の「待て」で力を抜いたという。だが、ガリゴスはそのまま締め続け、永山は意識を失って一本負け。その後、敗者復活戦を勝ち上がり銅メダルを獲得した。ウィキペディアでは「誤審疑惑」としてこの一戦について記述があるほか、「審判実績」として近年の審判を務めた国際大会が列記されている。
 ネット上ではほかにも「誤審」への批判が多いほか、「柔道分野でオリンピックに参加する最初のメキシコ人女性国際審判」と実績を紹介するものも見られる。

画像  mesomablog.com

mesomablog.com

画像世界のㇷットボール


世界のㇷットボール

いいなと思ったら応援しよう!