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それぞれの「初恋」はどこに消えた

「寒竹ゆり」の壮大なスケールで描かれたドラマ

『First Love 初恋』はいかにして作られたのか

「藤村の初恋」藤村 1872年3月25日(明治5年2月17日) - 1943年(昭和18年)8月22日)没

まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり 

その初恋の人は、「明治女学校教師時代の教え子である佐藤輔子」という女性だった、というのは伝記によく書かれていたらしい。

そうなると一目見てみたい、と思うのが人情で、その明治のころの写真を探したくなる。
咄嗟に浮かんだのが「金子みすゞ」の写真だった。(東日本大震災2011年3月11日)

そんなことをおもうと、その明治時代の藤村が恋した人、そして令和時代の寒竹ゆり監督が作った映画『First Love 初恋』と照らし合わせて、何がちがうのだろうか、と勘違いした人は、多分皆無だと思う。

というのは、此のSNS令和時代に、パパ活、だったり歌舞伎町未成年の娘だったり、LGPTの問題だったり、まともな男女恋愛の感情が語られない、という時代に、その「First Love 初恋」の映画を作るのは、冒険だったと思いました。
多分女性視点だからこそ、そのエモーションで作られた映画だったのでしょう。

たしかにいま映画界は、映画『ドライブ・マイ・カー』のような、反ハリウッド的な精神映画が増えてきているように思いました。
やっぱり、それは時代的潮流だし、何をやっても達成できない、露骨な経済格差で仕事も、ままならないとなると、必然的に内向性になるのは仕方ないのでしょう。

それで今「ウクライナ」と「ロシア」が戦争している状況で、下手をすると、世界を巻き込んだ戦争になると、メディアも脅しているし、相対的に社会はダーク色に包まれている。

むしろ、だからこそ「初恋」だと、察知した寒竹ゆり監督の「イマジン」は、いま評価されることがなくても、20年後に世界で認められることなんでしょう。かつての白黒日本映画がそうであったように。

いずれにしたって人は歳はとるし、唯物というのは朽ちる(地球)定めだ

次のニュースは成田悠輔さんの話題ですが、やや視点が違っていたので採用しました。これまでは、批判オンリーでしたが、同様に批判にちがいないのですが、その対象外の著名高齢者の意見を集めたもので、一言で言ってみれば、それが即ち普遍的な「社会の声」であったように思ったからです。

だから直接、成田悠輔本人については、よく知らない、というのがポイントで、結果的にイデオロギーとか思想とか無関係に意見しているのが、正しい゛判定゛だと思ったのです。


2023年02月26日記事

知識人が喝 成田悠輔~

高齢者は集団自決すべき」成田悠輔氏の発言に養老孟司氏ら“平均84歳”知識人が喝!「問題にする気も起きない」

2023/2/21(火) 6:00配信 SmartFLASH

「高齢者は老害化する前に集団自決、集団切腹みたいなことをすればいい」。こんな過激な主張の発言者は、経済学者で米イェール大学助教授の成田悠輔氏(38)。
【写真】ワイプで笑顔を見せる成田氏(堀江貴文氏のYouTubeチャンネルより)

Flash

東大時代、きわめて優秀な卒業論文に与えられる大内兵衛賞を受賞し、最近は個性的なメガネをトレードマークにバラエティ番組にも引っ張りだこ。マスコミがもてはやすスター学者が、冒頭のような主張をABEMAの番組やYouTubeで繰り返し述べ、大騒動になっているのだ。米紙「ニューヨーク・タイムズ」(2月12日付)が一連の発言を「このうえないほど過激」と報じると、イェール大学は公式HPの成田氏のプロフ欄に「大学の見解を代表するものではない」と、わざわざ注釈を入れた。
 では、自決や切腹を求められた側はどう受け止めたのか。まずは東京大学名誉教授で『バカの壁』(新潮新書)著者の養老孟司氏(85)に聞いたーー。

「彼の発言にはいろんな背景があると思いますが、ひとつは、社会は“順送り”だから仕方がないという感覚が消えてしまっているんですね。

 今の若い人は、自分たちの世代ばかりが損をしているという感覚になっているんじゃないか。ウザくて邪魔な年寄りが大勢いるせいで、若い人が割を食っていると思っている。でも実際は、世代間で順送りになっているんです。僕は、定年前にさっさと大学を辞めてしまいました。大学ってのは、若い人が下に溜まっている場所なんです。「終活」をしている人も、子供に迷惑をかけたくないという思いがあるのでしょう。これも順送りの考え方です。
 しかし、今は長い目で世の中を見ることができない人が増えた。今だけ、カネだけ、自分だけしか見えない。

 そりゃ、“今”という断面で切ったら、不公平はいっぱいありますよ。しかし、長い目で見ると、結局は順送りになっているんだということが、彼にはなかなか想像がつかないのだろうけど。
 彼の発言については、問題にする気も起きません。放っておけばいいと思います。でも、世の中は順送りなんだという、このことだけは強調したいですね」

 早稲田大学名誉教授で、社会心理学者として『テレフォン人生相談』(ニッポン放送)のパーソナリティを40年以上務める加藤諦三氏(85)は、成田発言をこう分析する。「こういう発言をするのは、心理的な成長に失敗した人です。現実の社会には、複雑な要素が絡んでいますが、彼のように、過激で極端な見方をする人は、その“現実”と接していないんですよ。
 彼の主張はあまりに極論ですが、もしかすると経済学的には正しいのかもしれない。しかし、そこには『人類が幸せになっていく』という視点が抜け落ちています。経済的な成功が、必ずしも人に幸せをもたらすものではないことは、1960年代にデイヴィッド・リースマンが論じています。

以下割愛


次号、これを書く予定ですが、なかなか纏まりませんのでしばらくお待ちください 2/26

”エマニュエル・トッドが指摘する「第三次世界大戦」

パナマ文書によって暴かれたアート・マーケットの闇


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