質量=エネルギーの等価性e=mc2、を正月に語る深浅性
おはようございます、と云いつつ、「おめでとうございます」、と挨拶できない世界の出来事が多発しており、くわえて日本は、あらゆる分野において、「負のスパイラル満載」で、にっちもさっちも首が回らないAIフリーズ玩年とは、このことか。
と云いつつ、昨年の閉め、から元旦明けまで、神社神楽奉納していて3時間の睡眠ののち、朝風呂に浸って危うく溺死しそうになって、一命をとりとめたという失態というより当然の成り行き自業自得と云うべきだろう。
なぜそうなったか、老妻(と~書いて発見されると重罰必至)は、年末年始コンサート(が誰かすぐわかる)に行っていて、普段狭いと思っていた自宅内が城のようにーな空間になって慌てふためく。冗談のようなホンネ。
いま手作り雑煮を喰って(醤油味に海苔を巻いただけ)満面笑みを浮かべている自画像は、やはりピカソの域まで行かないと無理か、と諦念する羽目になった。
ようやパソコン前の定位置に着席して、スイッチオン、したが点灯しない。「い~いや正月からネット遮断」かと、離れに住む高校女子孫に来てもらってみてもらったが、足元のコンセントを差し込んで、なにも云わず帰っていった。
いや、天才というのは案外身近にいて、もっと深謀遠慮に考えれば、我が血筋には、その遺伝子が混在していたか、と有頂天になる程の二日酔いだった。
そして魔物は、あっという間に現れた。いつものモチベーションでメールをチェックすると、普段と変わらぬ着信数記録だ。別段、他の国で革命がおこった、というスクープは皆無で、いつものように「スパム」また匿名勧誘メールが、所せましと、狭小枠に整然とならんでいる。
中には、カード解約したのに、いまだに支払い通知が届く、という真面目さだ、だから、その律義さには平身低頭するが、当局には早く現行犯逮捕して欲しいと懇願している。
※いくら自動AIアルゴリズムとはいえ。正月七草くらいまで休んでほしい。
そんなことを書いてあるかどうか、精査しないと良からないが、その今でも欧米追随思考の的、イスラエル歴史学者「ノア・ハラリ」が正月早々、寄稿した、とか何とか書いてあったので、正月から敢えて相対性理論E=mc²という超難解セオリー講義もいいかなと浅学をひらひら、ちらかした。
ネットSNSだって、スパムも正月の挨拶ではじまる
■質量とエネルギーの等価性 その物理の法則を知っているだけでは不充分です。
仮にe=mc2(アインシュタインが特殊相対性理論から導き出した、質量とエネルギーの等価性を示す数式)を理解し、量子力学の専門知識をもっている世界で最も優秀な物理学者がいても、その人ひとりでは原子爆弾をつくれません。
不可能です。真実を知っていることに加え、多数の人の助けが必要です。まず、遠くの鉱山でウランを採掘する作業員が必要でしょう。
原子炉と、ウランを爆弾用に濃縮する遠心機の設計者と建設作業員も必要になります。それに、物理学者や探鉱作業員、エンジニアや建設作業員は食べないわけにいかないので、農作物を栽培する人も欠かせません。これだけの人が必要なのです。となると、関係者全員を動機づけ、プロジェクトに向けて団結させるためには、ストーリーが必要です。神話が、イデオロギーが必要です。そのような人たちのやる気をかき立て、神話をつくり上げる場合、真実は必ずしも必要というわけではありません。部分引用
とあるが、その相対論に異議申し立てしているのではなく、数字の理論構成物理であつても、そこには物語性が必要で、それは付加価値優れた文学性も秘めている、と云った論旨であると理解した。
だからその主人公に神があっても不都合ではない、と「ハラリ」がいう。あくまでそれは仮説論だろうし絶対性を強要しないと思う(確か宇宙物理学ホーキング博士は神はいないと断言している)
そこにChatGPT AIを絡めると、バックボーンにうっすらと映し出さる神は、あの世でもこの世でも、次元空間にあるが、リアル物質(唯物論)としての実体は証明されていない。
おそらく「ハラリ」は、そのことに言及したかったのだろう。
語る能力にある」 人はストーリーを通じて何千年も繋がる
ユヴァル・ノア・ハラリ
Photo: sam_eder / Getty Images ノエマ・マガジン(米国)ノエマ・マガジン(米国) Interview by Nathan Gardels 2025.1.1
イスラエルの歴史学者であり、世界で最も影響力のある知識人の一人であるユヴァル・ノア・ハラリ。自身の新著『NEXUS 情報の人類史』(邦訳版は2025年刊行予定)のテーマについて、哲学誌「ノエマ・マガジン」のネイサン・ガーデルス編集長に語った。
AIとは人工知能ではなく「異星人の知性」だ
人はストーリーを通じて何千年も繋がる
ユヴァル・ノア・ハラリ「人類の強みは、神話を語る能力にある」
人類は「物語」でネットワークを構築する生き物
──「ホモサピエンスの特徴とは『信じているストーリーを語る力』を持っていることであり、このストーリー・テリングの力が人を結びつけ、集団行動を可能にする」──あなたの新著は、この前提に立っています。
フランスの哲学者レジス・ドブレも、第2次世界大戦で敗北したフランスを復興したシャルル・ド・ゴールの取り組みを考察した著作で、「神話が人をつくるのであって、人が神話をつくるのではない」と述べていました。
歴史の歩みで重要なのは、そうしたナラティブ(語り)を伝達する情報のネットワークだと、あなたはおっしゃっていますね。この点について、歴史的な事例を挙げて説明していただけますか。
ユヴァル・ノア・ハラリ(以下、ハラリ) 私たち人類がもつ強力なパワー、それは大勢の人が力を合わせる連携力です。そして、連携するためには、法律や規範、価値観や行動計画について、たくさんの人が合意しなければなりません。
では、どうやって多くの人を結びつけ、ネットワークを構築するのでしょうか。言うまでもなく、ネットワークは情報を通じて構築するものですが、何よりも重要なのは、神話やナラティブ、物語です。私たちはストーリーを語る動物なのです。
これについては、有機体や身体機能にたとえることができるでしょう。地球にはもともと、単細胞生物しか存在していませんでした。その単細胞生物は、何億年もの時間をかけて、人間やゾウ、クジラといった多細胞生物へと変化を遂げていきました。
多細胞生物には大きな謎があります。数えきれないほどの細胞すべてをどうやって結び付け、肝臓や心臓、筋肉、脳を共通の目標に向けて働かせ、身体を機能させているのか、という謎です。
身体は、神経系やホルモン、生化学などを通じて情報を転送することで動いています。情報ネットワークはたったひとつではありません。実際には、複数の情報ネットワークが連携しながら身体を維持しています。
同じことは、国家や教会、軍隊、企業にも言えます。重要なのは、何十億もの細胞をどのようにして連携させ、ひとつの生命体として機能させているのか、ということ。そして人間が連携する場合、何よりも重要な手段は物語なのです。
宗教を例に挙げましょう。歴史上、最も有名な肖像であるイエス・キリストの顔は、視覚情報やイメージ、偶像によってつくり上げられています。
キリストの肖像画は、2000年近く前から数えきれないほどたくさん描かれてきました。教会や大聖堂、個人宅、官公庁など、どこであっても、目にするその顔はすべて同じです。そして驚くべきことに、それらの肖像画はどれひとつとして、キリストの本当の顔ではありません。
これぞキリストの正真正銘の顔だと言えるものがひとつもないのは、誰もキリストの実際の見た目を知らないからです。キリストが生きているあいだに描かれた肖像画はひとつもありません。
キリストは、ローマ帝国の片隅で布教していたごく無名の人物で、実際に会ったりうわさを聞いたりするなどし、その存在を知っていた人は数千人程度だったでしょう。生身のイエス・キリストが歴史に与えた影響はとても小さかったのです。
しかし、その死後かなりの年月が過ぎてからつくり上げられたキリストの「物語」とイメージは、歴史に多大な影響をもたらしました。聖書にすら、イエス・キリストの外見に触れた言葉はひとつもありません。
キリストが実際に何を着ていたのかを記した文章もなければ、背が高かったのか低かったのか、太めだったのか痩せていたのか、金髪だったのか黒髪だったのかすら、情報はいっさいありません。何ひとつです。
何世紀ものあいだ、無数の人が目を閉じ、キリストの姿を思い描いてきたのは、そのつくり上げられたイメージがあるからです。およそ2000年前から現在に至るまで、キリストの物語は多くの人の心をひとつにしてきました。
良いこともあれば悪いこともありました。貧しい人々を助けるための慈善事業や救済活動がおこなわれ、病院ができた一方で、十字軍が結成され、異端審問がおこなわれ、聖戦が起きました。そのすべての根幹にあるのは、あくまでも物語です。
世界各地にある大聖堂は、全体を結びつける神経系だと言えるでしょう。大事なのは、その大聖堂で、人々に対してどのような教えを説くのかです。貧しい人を助け、病める人を癒すために、お金や時間を差し出すべきだと説くのか。あるいは、異教徒や異端者に対して戦争を仕掛けるように教唆するのか。(続く)
物語を通して繋がる生き物である人間の社会はいま、情報で溢れ返っており、プロパガンダや誤った情報も蔓延っている。これを解決するために「さらに多くの情報を得ればいい」と考えることは、誤りだという。(続きを読む)
2.社会の団結には真実より、秩序を作る物語のほうが重要
ハラリの警告「世界を情報で氾濫させたら、真実は必ず誤情報に敗れる」
──物語のうえに築かれたネットワークが、入手可能な情報を通じて人と人を結びつけるというわけですね。とはいえ、あなたの言う「情報に対する未熟な見方」のせいで、物事は改善せず悪化することがあります。これについて説明していただけますか。
ハラリ 情報に対する未熟な見方とは、シリコンバレーなどで非常に一般的です。それは、情報とはすなわち真実だ、という考え方です。もし情報が真実だとすれば、情報が多ければ多いほど、知識も英知も増えるということになる。つまり、どんな問題でも、情報が増えれば解決するわけです。
誰しも認めるように、つくり話、プロパガンダ、誤った情報、偽の情報が広まっています。しかし、情報に対して未熟な見方をする人は、「情報を巡るこうした問題を解決できるのは、さらなる情報、さらなる情報の自由だ。世界を情報でいっぱいにすれば、その情報の海から真実、知識、英知が浮かび上がってくるはずだ」と考えています。
これはまったくの誤りです。なぜなら、真実はきわめて希少で高価な類いの情報だからです。
世界に存在する情報の大半は真実ではありません。情報の大半は、ゴミであり、フィクション、空想、妄想、錯覚、偽りです。真実は高価で、フィクションは安価です。
ローマ帝国で起きた出来事について、うそ偽りない論文や本を書こうとすれば、膨大な時間とエネルギー、努力が必要になります。大学に行き、何年もかけてラテン語とギリシャ語、古代文字の解読法をひたすら学ばなくてはならない。
それに、初代ローマ皇帝アウグストゥスの言葉を記した碑文を見つけたとしても、それが真実だとは限りません。プロパガンダだったかもしれないし、誤りの可能性もあります。信頼できる情報と信頼できない情報をどうやって見分けるのか。真実を見出すのはお金も時間もかかることなのです。
これに対し、ローマ帝国についてフィクションを書くとなれば、とても簡単です。最初に思い浮かんだことをただ書けばいい。ファクトチェックなんていらないし、ラテン語やギリシャ語の知識も不要です。考古学調査をして古代の陶器の破片を探し出し、それがどういうものなのかを解明する必要もありません。
それに、真実は複雑怪奇ですが、フィクションは思う存分、シンプルに書くことができます。共和制ローマが崩壊し、ローマ帝国が滅亡した真の原因は何だったのか。一般的に言われているように、性的に寛容だったせいなのでしょうか。
真相は実に複雑きわまりないものであり、いくつもの要因も絡んできます。それに対し、フィクションなら好きなだけ単純化してもかまわない。
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──フィクションが未熟なまでに単純化されるからこそ、理解しやすくなり、大きな注目を浴びてしまうということでしょうか。
ハラリ まさにそのとおりです。その結果、真実はともすると受け入れ難いものになってしまう。個人のレベルでもです。自らの行動や、大切な人への接し方、自分自身への接し方における正解を知ることは容易ではありません。だから人は、セラピーに何年も通って理解しようと努めたりするのです。
これは国家レベルや文化レベルでも当てはまります。私の祖国イスラエルを見てください。イスラエルの政治家が、イスラエル対パレスチナ紛争の真実を、すべての真実を、そして真実だけを国民に語れば、選挙では絶対に勝てないでしょう。それは保証します。人は真実を聞きたいとも、認めたいとも思っていないのです。
米国だって同じです。インドだって、イタリアだって、世界中の国家はみなそうです。宗教についても同じことが言えます。
真実は美しくないことがあります。でもフィクションなら、現実のイメージを好きなだけ心地よいものに美化できます。ということで、高価で複雑で美しくない情報と、安価で単純で心地いい情報が競い合った場合、どちらが勝つのかは明らかです。
世界を情報で氾濫させたら、真実は必ず負けます。真実の勝利を望み、知識と英知を手に入れたいのであれば、有利に競い合える場が必要です。どういうことかというと、時間とリソース、労力を注ぎ込んで、真実を探り当て、解明し、広めるという困難な仕事を担ってくれる制度を構築するのです。
そうした制度を確立し、調査機関から大学、新聞、裁判所まで何もかもをカバーすればいいのです。
とはいえ、司法制度においても、真実を知るのは難しいものです。私たちがこうした制度に全力を投じ、真実を解明し、知識を獲得し、英知を発展させるという希望を捨てずに済むようになって初めて、バランスを崩すことが可能になります。
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──つまり、あなたがお話しになったようなフィクションや妄想は「社会を結束させるもの」であるため、情報ネットワークは真実より秩序を優先することに迫られてしまい、これが邪魔をしている、ということでしょうか。
ハラリ そうです。情報ネットワークは、次の2つがないと機能しません。
まず、ある程度の真実を把握している必要があります。現実を完全に無視すれば、ネットワークは機能できず、崩壊するでしょう。それと同時に、真実を把握しているだけでは不充分です。秩序の維持、結束の維持も必要です。
人体は、世界の真実をある程度把握していなくては機能しません。たとえば、どうやって水や食料を確保し、捕食者を回避するのか、という真実。さらに、体内に存在する無数の細胞の連携を維持する必要もあります。同じことは軍隊や教会、国家にも当てはまるでしょう。
ここで重要なのは、社会が団結し、まとまって機能していくうえでは、真実より秩序のほうが、重要度が高い場合がほとんどだということです。
たとえば、核兵器の開発を目指す国家を例に挙げましょう。原子爆弾を製造するのに何が必要ですか。言うまでもなく、物理学について一定の知識が必要です。物理の法則をいっさい無視すれば、原子爆弾は爆発しないでしょう。とはいえ、物理の法則を知っているだけでは不充分です。
仮にe=mc2(アインシュタインが特殊相対性理論から導き出した、質量とエネルギーの等価性を示す数式)を理解し、量子力学の専門知識をもっている世界で最も優秀な物理学者がいても、その人ひとりでは原子爆弾をつくれません。
不可能です。真実を知っていることに加え、多数の人の助けが必要です。まず、遠くの鉱山でウランを採掘する作業員が必要でしょう。
原子炉と、ウランを爆弾用に濃縮する遠心機の設計者と建設作業員も必要になります。それに、物理学者や探鉱作業員、エンジニアや建設作業員は食べないわけにいかないので、農作物を栽培する人も欠かせません。これだけの人が必要なのです。
となると、関係者全員を動機づけ、プロジェクトに向けて団結させるためには、ストーリーが必要です。神話が、イデオロギーが必要です。そのような人たちのやる気をかき立て、神話をつくり上げる場合、真実は必ずしも必要というわけではありません。
さて、原子物理学の専門家に命令を与える人はだれかというと、たいていは、神話やイデオロギーの力をよく知る人間です。
最近の例で言うと、イランの原子物理学専門家はシーア派主義の専門家から、イスラエルの原子物理学専門家はユダヤ教神学の専門家から、命令を受けます。ソビエト連邦では、共産主義の信奉者が命令を出していました。
これが一般的な歴史の仕組みです。秩序とは何かをよく理解している人間が、真実を知る人間に命令を下しているのです。(続く)
これまでに起きた多くの対立や戦争は、情報ネットワークの「モデル」の違いによって起きたものであり、その最たる例が民主主義と独裁主義のあいだの緊張だとハラリは語る。これらの違いと共通点から見えてくるものとは?(続きを読む)「ウォール・ストリート・ジャーナルが読み放題!
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