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音楽会社「ガンマ」

2023年03月09日記事

ラリー・ジャクソン「ガンマ」立ち上げ

アップル元幹部が起こす新たな波、音楽業界を一変か-背後に強力布陣

2023/3/9(木) 5:22配信 Bloomberg

(ブルームバーグ): 米アップルの幹部だったラリー・ジャクソン氏が新たな音楽会社「ガンマ」を立ち上げた。目指すのは、従来のレコード会社に代わる存在となること。さらには音楽以外の分野への進出も見据えている。

ジャクソン氏(42)は有名プロデューサーのクライブ・デイビス氏、「アップル・ミュージック」の幹部だったジミー・アイオビン氏という2人の大物から音楽ビジネスについて学んできた。


事情に詳しい複数の関係者によると、そのジャクソン氏は自身の会社立ち上げで、株式や負債を含め約10億ドル(約1370億円)の利用可能な資本を確保。最大の支援者はトッド・ボーリー氏率いる投資会社のエルドリッジだ。同社の投資先には米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース、歌手ブルース・スプリングスティーンの楽曲カタログ、映画スタジオのA24などがある。

ジャクソン氏が過去8年間勤めていたアップルも「ガンマ」に出資しているという。
ジャクソン氏本人はガンマをレコードレーベルと呼ぶのを嫌うが、すでに複数の一流アーティストと契約している。スヌープ・ドッグ、アッシャー、リック・ロスの新曲をリリースする契約を結んだほか、ヒップホップ・レーベルの草分け的存在である「デス・ロウ・レコード」のカタログ配信でスヌープ・ドッグとは手を組んだ。

こうした援軍と自身の才覚でジャクソン氏は瞬く間にメディアで最も影響力ある黒人リーダーの1人となり、今やドクター・ドレーやジェイZ、ショーン・コムズといったアイコンに並ぶ存在になろうとしている。
数々の布石
レコード会社に利用されていると感じるアーティストが多い中、ガンマは所有権の代わりに長期ライセンスを結ぶことで、アーティストが自身の作品をよりコントロールできるようにすることを約束している。
また同社は、複数の新しいストリーミングサービスで数多くの楽曲をリリースする配信サービス「Vydia(ビディア)」を買収。これよによりガンマは、大手レーベルをパートナーにしなくても、契約アーティストの楽曲を幅広く世に送り出すことが可能になる。さらに、インスタグラムで2800万フォロワーを持つメディア企業のザ・シェード・ルームとポッドキャスト番組も制作中で、A24とはいくつかの映画のアイデアを温めているという。
オーストラリアで電話インタビューに応じたスヌープ・ドッグは「2人の黒人が一緒になって業界の様相を一変させるというのは理にかなっていた」とコメント。「普通の会社とは組みたくなかった。彼らは私を尊敬していると同時にとても恐れているから、アイデアを出したがらないだろう」と語った。

以下割愛

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