「失われた30年」タイムラグ 時を忘れて、夢うつつ.2
「アーカイブ 切り抜き記事のコラージュ」 (画像御徒町)
前回、好評につき続編をつくりました。
■「未使用 私を買ってください」{1万円}
以前に「丸の内レイナ」の記事を書きました。
「東京駅から新宿駅に降り立ち、その晩泊めてくれることになった男性と会う前に入ったカフェで、ビジネスの鍵を見つける。「カフェの中で、みんなパソコンを開いて作業してたんですよ。マックブックを開いてカタカタって。私はずっと田舎で生きていたから、それがすごく衝撃的でした。」
レイナさんの冒頭記事です。それからのレイナさんの経歴を書いたのが、その掲載記事でした。
それはそれで、女性「スタートアップ」事業でしたから、関心もあって興味津々で読んでみました。結果的には、違法行為と云うことで「年商5億円」虚偽がバレて抵触したということでサイト閉鎖でした。
その後の話題がありませんから、どうなったのか知りませんが、今でも気になる存在です。(経済能力はハイレベルですから、再起すれば必勝するタイプ)
商材が「下着」ですから、やはり女がやらないと細部まで判らない(汚れ部分)ですから、もし相棒がいたとしても男とは考えにくい。
であればレイナさん一人の仕事だったとがんがえられ、再度「下着」を売り、にして別バージョンで、復活することだってできる。
なにしろ男というは、その「下着」と云うのがことのほか好きで、ましてや匿名性の強いネットでは、販売が容易ですから。(窃盗、盗んで捕まるやつもいる)
まして高価な商材でなく、百均でいくらでもある。それを一回履くとか、汚すとか、フェロモン匂いを付着するとか、すると虫だって、そこに集まってくるのです。
で、そんなことを思っていたら、昔の「私売ります」というネット見出しを思い出して、いまどうなってるのかと検索した。(やはりこの素早い行動力は、それが見たいからですナニか?)
ありました。以下、その詳細。「買って下さい」落札相場・落札価格 - ヤフオク!
ヤフオク!で彼女を1万円で落札して、デートしてきた。
なにこれ…「彼女」がヤフオク!で売っている…
もしかして援助交際?美人局?絵とか壺とか買わされるんじゃないのこれ?
危ない予感が止まりません。
商品説明欄には、
こんにちは! 数ある商品からこのページをご覧いただきありがとうございます!
都内在住、いろんなことに挑戦したい「みゆちん」です。
とりあえず、この女性は「みゆちん」というお名前らしいです、
さらに、《商品スペック》
23才 日本人女性 東京都在住
身長 :1.52メートル
体型 :普通
匂い:香水を程よく
《商品使用用途》
・カップル気分を味わう
・疲れた心を癒す話し相手として
・一人では行きにくいお店へ
・毎日腹立つ上司の愚痴聞き
・将来が不安で毎日が退屈なあなた
・ご飯を一緒に食べる相手に
・適度なお酒のお供として
絶対あやしい。何者なんだ「みゆちん」。現在価格は10,000円。
※筆者 大口正隆 「オークファンWEB」ディレクター3年目。
ヤフオク!で怪しい商品を落札するのが趣味。 最近、手作りのお守りを落札したら、ミニロト(900円)が当たった。
https://aucfan.com/times/archives/25953
Yahoo! JAPAN https://auctions.yahoo.co.jp › closedsearch › 買って下...
「買って下さい」関連の新品・未使用品・中古品の過去120日分の落札相場をヤフオク!で確認できます。約162件の落札価格は平均000000円
その後の経緯については記事を読んで研究してください。ヤフオクに入札するとか、どこまでか1万円なのかとか、免疫についてとか、その他のバージョンは、どこで調べればいいのか、とか。派手にやるとバレバレで注意が必要とかです。
丸の内OLレイナの言ったこと
2023年4月28日 09:45
二つのSNS的、美談と新作戯曲は、どちらも面白いとおもう
なんかいいこと、あったよね~
近年にない美談だったので、ピックアップしました。2年前の話しのようですが、好い話です。そうしたネットニュースといいますと、昨今、歌舞伎町トー横キッズの少女買春などが、ほとんどで、ひんしゅくものですが、その中に、そうした美談を探すのは「万に一つ」なのか、それとも出版社の構成段階で、コレいらんと、ポイ捨てされるのか判りませんが、たぶん探せばあるはずです。
随分むかし、ヤフオクサイトだと思いましたが、「私買ってください(女)」、というのがネット上に載って、話題をさらいましたが、それにしても受け狙いのキャッチコピーみたいな感じもしましたが、その話題、自然消滅したようです。
丸の内OLレイナ 丸の内に勤めるOLの方に向けて、今回は仕事の効率化についての記事をお届けします。
例えば、タスク管理の方法や時間の使い方、コミュニケーションの改善など、OLとしての業務に欠かせないスキルやツールについて解説します。
また、仕事のストレス対策やワークライフバランスの取り方など、働き方改革時代に必要となるトピックにも触れます。
本記事を通じて、丸の内OLの皆さんがより効率的で充実した仕事ライフを送れるようにお役立てください。 ChatGPT~
■YouTubeで登録者83万人を持つ人気配信者だった「丸の内OLレイナ」(29)。東京・丸の内で働くOLを自称し、毎朝8時に自らの画像をアップし続け多くのファンを集めたが、昨年11月、「規制に引っかかった」として、6年間運営してきたYouTubeがチャンネルごと削除され、界隈では驚きの声があがった。マスクで顔を隠しながらもOLやオフィスという設定を活かしたコンテンツでファンを集め、「年商5億円」もの収益を上げ続けたというレイナ。
しかしその素顔は、地方の大学を1週間で中退し、身ひとつで上京した「何も持たない女の子」だったという。
彼女はどのようにして「丸の内OL」となり、毎朝の投稿で財をなすYouTuberとなったのか。
ジャーナリストの河合桃子氏が、本人に直接話を聞いた。「パソコン一台で夢を掴んだ」という。部分引用記事
その、「レイナ」さん、昨年11月(2022年)、「規制に引っかかった」として、6年間運営してきたYouTubeがチャンネルごと削除、と記事にありました。何が違反また規約に抵触したのでしょうか、よくわかりませんが、おそらくサイト内チェック✔を押されたのでしょう。
個人的な私の見解としては、なにも問題はなく、むしろ「丸の内OLレイナ」のネーミング、その言語的響きが玄人肌しているなと感じました。初めは良かったのに、ついつい欲(犯罪の定石、そこで止めておけを超えた) が出て「下着販売」?が下降のはじまりだった、という見方もできます。
「丸の内OLレイナ」はレイナ氏が作り出したキャラクターだった、と編集記事あるように、云ってみれば仮想アバターであるわけで、もしそれが本人単独犯だとしたら、これはすでにプロ手口だし、記事がいっているように「素人レイナ」だとしたら、相当の知能犯とも考えられるでしよう。
ネット広告も、あの手この手、で数ミリ単位の隙間を狙って紛れ込んでくるので、サイト「プログラマー」の知恵も、そうとう進化しているのでしょう。
私の、このnote記事でも、「有料化」したわけですが、社会から購読料の金を頂く、という名目上、サービスに留意して、いろいろ策を講じています。それをやっていろいろ、わかったのは、従来の緩い個人記事アップの仕方が、いかに購買力をそそらないか、ということでした。
いってみれば自己満足の極致で、また、時間もかかっていない安易な文書だった、そう反省することしきりです。たから今では1本原稿に、約4時間程度かけて書き上げます。BG曲選定とか、朗読するかしないかも、内容によって選別します。最後の判定は、有料(300)設定にしても、購読されるか、というレベル度を吟味する。
その反対のやり方で、敢えて内容を見えないようにして「記録ストック」としての保存価値、2.3年経過しても、その時に絶対欲しい情報が、ここにはある(note.racoco)としての使命を含ませて書いてます。
すべては記録というリテラシーですから、まさに「個人的ヒストリー」サイト、ということです。
「年商5億円」過激YouTuber“丸の内OLレイナ”が告白「お金のためにウソをついてました」 2023.04.03 15:58 NEWSポストセブン 画像記事内より
* 関西の都市部で生まれ育ったというレイナ。小学生のときに両親は離婚し祖母に育てられたが、「友達は数えるほどしかいなかった」という。
公立高校の商業科を卒業後、大学に進学するも、入学から一週間で中退、その翌日には単身上京を果たしている。
「幼い頃から早くお金が稼げるようになりたい、という独立心が強かったんです。大学は一応は入学したんですが、新入生たちのワイワイした雰囲気と講義の退屈さに耐えられず、1週間で辞めました。同時に“ここにいても意味ないな”と思い立ち、翌日にはもう東京に向かう新幹線に乗り込みました。住む家もないけど、地元には2度と戻らないつもりで上京しました」(レイナ。以下同)
住む家も決めずに18歳の女性が単身で上京するとは、ずいぶんと思い切った行動だ。しかし、持ち前の“決めたことは貫く”という性分から迷いはなかった。レイナは乗り込んだ新幹線の中で、マッチングアプリを使ってその日の晩に自分を泊めてくれる男性を探したという。
東京駅から新宿駅に降り立ち、その晩泊めてくれることになった男性と会う前に入ったカフェで、ビジネスの鍵を見つける。
「カフェの中で、みんなパソコンを開いて作業してたんですよ。マックブックを開いて、カタカタって。私はずっと田舎で生きていたから、それがすごく衝撃的でした。
インターネットがビジネスの鍵だと、今じゃ当たり前すぎることを思ったんです。その翌日にはパソコンを買いに行き、女性専用シェアハウスに移ってアフィリエイトについて調べまくりました」
昼はアフィリエイトサイトに登録し広告報酬が得られるブログを書き、夜は様々なIT系企業に所属する会社員に会って情報収集をしていたという。
「アフィリエイト収入を増やすために、どんなブログが流行ってるかを聞きまくってました。ひたすらブログに“このサイトで出会えた!”とか“この精力剤がすごく良い”みたいな投稿をして、1ヶ月ほどで月収30万円ほどになりましたが、そこから伸びない。
どうしたら30万円の壁を越えられるだろうと試行錯誤する中で…ハッと思いついたんです。何かの商材を紹介するのではなく自分という商材を紹介すればいいじゃん、と。せっかく女なんだから、女を売り物にしてみたらどうなんだろうと」
そこで思いついたのが「毎日OLがパンツを出すブログをやったら収益が伸びるかも」というアイデアだった。「ただのOL」という存在をより身近に感じてもらうための要素をノートに書き綴ったという。
「田舎者だったので、OLといえば丸の内っていう憧れがありました。だから丸の内OLという要素は早いうちから決まった。
そこから性格である『表の顔はお淑やかだけど、裏の顔はこっそり内緒でパンツを見せてしまう子』だったり、『普段はOLで顔は出せないから、マスクを着ける』というルールも、可能な限りリアルに想像して決めました。これなら、秘匿性を保ちながら拡散力は高いインターネットの特性を活かせると。開始1か月で売り上げが200万円から300万円に上がり“これだ!”と思いましたね」
もうお気づきだろう。「丸の内OLレイナ」はレイナ氏が作り出したキャラクターだったのだ。ブログの売上は毎日チェックし、エクセルにまとめるというレイナ氏。
「大学中退してから一度も就職もしてないし、当然丸の内で働いたこともないので、『丸の内OLレイナ』は完全なる架空のキャラクターです。でも、毎朝8時に下着の写真を投稿して、世の中の男性たちを元気にしたいという思いは本気でした」
取材・文/河合桃子
古代紀元前の音楽 2015-05-04 06:13:42 表示 | 記事コピー
縄文時代の文化
しばし時を忘れて・・・
今年は、いつもより静かなような気がする。といいつつ「気がする」だけで、じゃ、前回とか以前の連休は喧騒だったのかとかいう比較はできないが、でもなにか静かなような気がする。社会に出ると、なにか突発的に事故が起きて、それに巻きこまれるとも限らない。そんな心配でもあるのだろう。だから「そんな気がする」ということだ。
5日の通し休日は絶好の行楽日和だが、なかには留守をして日がな一日を漫然とやり過ごす人も数人(当てにならない数、数千もある)いることだろう。それらの人々のためにこれを書いている、って大きなお世話だ。
昨今、パソコンではなくスマホで読む人が増えたと聞く。で、その実数はまったく知らない。だいたいスマホが日本全国に何台普及しているのかも知らない。パソコンは、事業者も含めたら大雑把な数で8千から9千万台というのが例で、それから上限下限数を計算してみると、ほぼ1億2千万台になると勝手に計算してみた。電卓計算は0桁が読みにくいので紙で概算してみた。
その隣の机で、我が家の小学1年生女子が算数計算を必死で勉強していたので、一緒に紙で計算しただけの話だ。たまに指で計算してみたが0桁が加えられないので、指計算は小学1年生女子に任せたほうがよい。
そんなことで、大昔の話題を書いてみた。記事内容も「平成11年9月23日」のときの新聞記事で、これもかなり古い。たかだか16年前の話題だが、書いてる自分が竜宮城から帰ってきた浦島太郎氏の気分だ。
じっさい、人間の生活というものは「夢」と「幻」の中で生きている、と思っても不思議はない。「ミチオ・カク」教授の話を聞いていると、そんな気がしてきた。
「ジョウモン・縄文」 その音楽はいつから始まった
雅楽の演奏は、今でも普通に演奏されているが、その歴史はかなり古い。どのくらい古いか~、と一口に説明するりは難しいか、一般的に説明されるのが1300年前、というのが通説になっている。なぜ1300年という年代が出てくるのかといえば、西暦500から600年代の中国「隋・唐」の先進文化を学んだことにある。
そのころ日本では、儀式礼に使う演奏音楽というスタイルがなかった。まったくないわけではないが、「型」としての礼に使う音楽ではなかったようだ。
その日本的な音楽が「内侍所御神楽」という音楽があって、おもに巫女によって奏上されていた。したがってそれは、いまのようなスタイルの音を楽しむのではなく、「音の霊」によってすべてを図る、といった意味合いが含まれていた。
奈良正倉院にはシルクロードより伝わる古い楽器が、人知れず死蔵されている。
古い楽器はそこにある、ということは判っている。では、その楽器をどのように演奏して、何を頼りに演奏するのか、となると知らないことばかりだ。
左に貼った画像は縄文土器、すでにこの時代より音楽は演奏されていたようだ。
縄文時代は前期中期後期に分類され、前期ですと約1万年前ということになる。
あまりに古い時代なので確かなことは云えないが、約8千年前になると地球上に残された遺跡類から文明らしき痕跡が発見されるようになる。ヨーロッパでは神話と一体となった伝承と遺跡がそれを物語る。
現在、日本の文明文化の基は古代中国の叡智を模倣したものが多く、聖徳太子の時代辺りから、それはより加速されたようだ。
以前、考古学的に、それらしい記事が載っているとスクラップにして収集していた。整理するのが大変で最近はネット情報に頼っている。
随分まえの古い情報だか、私が特に興味をそそられた「ツルの笛」発掘という発見があった。今回それを紹介してみたい。この記事は、当時新聞報道されたものだが、とくに注目されたと云うわけではなかった。たまたま興味があったので、その記事を保存しておいただけの話だ。
ツルの笛 縄文9000年
それは平成11年9月23日の新聞に報道された。中国とアメリカ共同研究チームが発表し、科学誌「ネイチャー」にも掲載されたとかいてあった。
場所は中国湖南省賈湖(賈湖・ココ、賈は西域の意)の新石器時代初期の集落遺跡から発掘されたものだった。
ツルの笛は文字通り「ツルの骨」で作られた縦笛である。
長さが17~24センチで、5~8つの孔が開けられ実際に音が出た、と書いてある。タンチョウツルの骨で作られた楽器の孔は規則正しく開けられラシドレミとファ♯音が奏でられ、それは現代の音階とほぼ一致すると発表された。これはスゴイ、その記事を読んだときそう感嘆したのを今でもおぼえている。
特に興味があったのは、そのツルの笛は、いまの雅楽楽器、篳篥(ヒチリキ)と姿かたち寸法とも余りにもよく似ていることである。
また日本の雅楽のルーツは古代中国にあり、そのヒチリキはシルクロード沿線、ペルシアにも同様の姿をしたものもある。中国ではピリと言い、ペルシアではバーラバーンという楽器で、いまでも現存する。
その発祥がどちらか断定はできないが、9000年前に作られた笛が中国から発掘されたとなるとシルクロード交易が東アジアから始まった、と考えてもおかしくない。
21世紀となった現在インターネット上を行き交う音楽は、ほぼ西洋音楽といっていい。Jazzにしろクラシックにしろ和製ポップスにしても音階は総て西洋音階、またその記譜は西洋音楽から考案された。歴史的にはフランス、ドイツ、ローマ、スペインの国々から始まって、その初期時代はグレゴリオ聖歌にある。やはり文明伝承と同じく、国の母体は宗教にあり、そこで歌が歌われ人々の精神性としての拠り所として音楽が形成される。その根源は紀元前ギリシアのピタゴラス自然音律にルーツがある。
「ツルの笛」が発見された古代中国では初期古代文明の夏時代、禹王が国を統治し続いて前1750年に殷帝国が誕生している。
それ以前すでに音律が完成されていたことになる。時代が下りやがて音楽が体系化され、そして音階の周波数を決める石盤「磬」(ケイ)が楽器として完成した。いまでいう木琴のような楽器で音階別の大きさの石をぶら下げ、それを叩いて旋律を奏でたようだ。
その基礎となった音階は、やはり9千年前のツルの笛にあったように思われる。従ってツル笛音階が現代とほぼ同じ音階であるということは、「大昔だから原始的音楽だ」ということではなく、我々現代人は、大昔9千年前の音階をそのまま継承していると考えたほうが理に叶っている。
こちらは土偶
朝日新聞記事 アサヒ・コム 2007年05月25日23時48分
世界で最も早く農耕が始まったとされる地域にある、シリア北東部のテル・セクル・アル・アヘイマル遺跡で、紀元前7000年ごろの大型の女性土偶を発掘し修復を終えたと、東京大学総合研究博物館が25日、発表した。写真26日から東京・本郷の同博物館で展示される。
シリアで見つかった約9千年前の女性土偶=西秋良宏・東大教授提供
東大の西秋良宏教授(西アジア考古学)らの調査で04年に見つかり、シリア側と共同で修復を続けてきた。
座った形の土偶は高さ約15センチで、通常の3倍ほどの大きさ。粘土を固めて作られている。頭などに赤と黒が彩られ、目や鼻、頭髪などが写実的に表現されている。
多産や豊穣(ほうじょう)の象徴と考えられるという。 西秋教授は「メソポタミア地域でこれほどの細部表現を持つ大型作品がほぼ完全な形で見つかったのは初めてではないか」と話している。
9千年前のツルの笛、9千年前の女性土偶のいずれも、地理的に遠く隔たった中国とシリアで発見されている。
「笛」と「女性土偶」の接点は何処にもないが、唯一共通するのが地球上の9千年前という歴史的時間である。
日本国内でも縄文時代の遺構からは陶器や石器など多数出土しているが、これも同じく9千年前という考証がされている。
考古学の分野でも時代判定は科学的な放射性同位元素測定によって正確な時代が判るようになってきた。
それでも100年の前後差はある。少し前の考古学界では9千年前という判定はしていなかったように思う。
それは経験から来る判断を拠り所としていたこともあり専門家にとっても9千年前というのは想像を超えた過去の世界で簡単には下せない年代であったのでは。
何れにせよ、我々現代人は、その9千年前の先人の知恵を継承しているわけだ。だからこそ1300年前に伝えられた雅楽を現代人の私が演奏できる。
実際、雅楽を演奏していても9千年前のツル笛を思ったり、女性土偶を傍らにおいて演奏する、なんてことは考えもしない。
しかし、吹いている楽器のヒチリキのリードは葦で作られており天然植物素材としての「葦」は9千年前既に自生していたと思われる。
そうした意味では9千年前の音楽体系をじかに具現しているといってもいいのだろう。
画像説明 縄文土器
画像 縄文土器火焔型のデータ出土地:堂平遺跡 (どうだいら いせき)所在地:津南町大字中深見丁157番地外時期:縄文時代中期高さ:38.5cm指定:国定指定重要文化財(考古資料・平成18年)所蔵:津南町歴史民俗資料館
画像説明 鶴骨の笛考古用語辞書http://abc0120.net/words/abc2007070801.html
新石器時代(裴李岡文化)1987年河市省舞陽県賈湖遺跡出土骨長さ22.7cm河南市省文物考古研究所今から約7000~8000年前に作られた古代の笛で、鶴のものかと思われる鳥の骨を使って作られている。
7つの音孔と一つの小さな調音孔が空いており、現代のものに近い音階を奏でることができる。また、演奏法も今の縦笛のように吹いていたようだ。中国最古の管楽器とも言われ、数千年の時を超え、古代の人々が奏でた音色が今にも聞こえてきそうである。賈湖遺跡からは他にも多くの骨笛が出土しており、当時の人々の豊かな音楽性を感じさせる。
出典:「世界四大文明・中国文明展」
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